豚皮の煮たの

先日、「皮付き豚バラ」で角煮モドキを作った。

この手のものはチャーシュー(煮豚)も角煮も大差ない。要するに「豚バラを醤油主体のタレで煮る」だけだ。タレが甘めなら角煮だし、鹹めならチャーシューだ。

「皮付き」の「角煮」の時には、蒸したり茹でたりして油抜きの工程が入ることになっているが、別にしなくても油っぽいだけだし、煮ているうちに抜けてしまう。私は油抜きの時に味も抜けてしまうような気がしてしまうし、第一面倒臭いので、油抜きはしない。

こうやって作った角煮はたいそううまい。何がうまいと言って、皮の部分が一番うまい。簡単に溶けたりはしないが、それでも柔かくなって、フカヒレのような食感だ。このぶりぶり感がいい。

ところで、「皮付きバラ肉」は結構いい値段がする。ハナマサでは冷凍のくせにかなりいい値段だ。これはいくらおいしい角煮が食えるとは言え、どうも納得できない。また、「角煮がおいしい」とは言え、「おいしい」と思っている部分は、要するに皮の部分である。そこで、

豚の皮だけ煮たらどうか?

ということを考えた。

ハナマサでは豚の皮を売っている。それも1kgが400円くらいとゆー破格である。うまいのは皮だけなら、皮だけ煮てしまえば良いはずなので、この「豚の皮」を買って来て煮ることにした。

ハナマサの豚皮は、豚皮を重ねたブロックを7cmくらいの幅にスライスして売っている。これを解凍すると、幅7cmくらいの皮の帯ができる。このままなめすと、いい感じのベルトが出来るのではなかなろうか?

これを10cmくらいの長さに切る。そのまま煮ても別に構いはしないが、鍋の中が大変なことになってしまうので、適当な大きさに切ることにした。これを鍋に入れて煮るだけだ。

結果は… 1kg400円にしてはおいしいものが出来た。ただ、皮と脂の部分だけであるから、そうとうしつこい感じではある。まー、皮の部分だけだとしつこい感じがするのは、鶏でも鴨(北京ダック)でも同じようなものなので、「そういった味のものだ」という認識をしておけばいい。