タバコに関する情報はもっと増えるべきだ

最近エントリを書く気力がないので、昔mixiに書いたもので今も読めそうなものをピックアップしとこうと思う。

美容院に行き、いくつかの「大人のおしゃれ雑誌」を読む。

この手の記事の定番は、「飯」「酒」「アクセサリ」である。さらには「イベント」や「旅行」が追加されることがあるし、親父度の高いものだと「セックス」やら「政治」やらが入るが、「おしゃれ雑誌」では日陰者だ。

そこでふと気がついたのは、「酒」の記事は大量にあるのに、その対をなす嗜好品である「タバコ」についての記事はまるでないのだ。

「なんちゅー酒がうまいのまずいの」とか「どこそこの店ではこの酒が」とか「この酒を飲む時には」といったように、「酒」に関する情報は大量にある。「作法」についても「かっこ良さ」と絡めて書いてあったりする。それらを読めば、まぁ耳学問目学問に過ぎなくても、それなりの知識は得られる。

しかし、「タバコ」に関してはまるでない。全体を探しても「日本タバコ」あたりの広告があることはあるのだが、それ以上は何もない。「このタバコがうまい」とか「どこそこの店にはレアもののタバコが」とか「このタバコの吸い方は」なんて情報は、いくら探しても出て来ない。つまり、同じ嗜好品である「酒」と比較して、「タバコ」については耳学問目学問のレベルですら、知識は得られないのだ。いわゆる「専門誌」とかあたればあるのだろうけど、喫煙者やその候補者の量からすると、「専門誌」は見掛けない(ない?)。

ということは、一般消費者たる喫煙者は、メーカの一方的な情報とか、「先輩」と称する素人からの情報、あるいは自分の貧弱な経験から喫うべきタバコを選んでいるということになる。大多数の人達は、私が以前にやったように「自販機のタバコを左から順に吸ってみる」みたいなことはやっていないだろうから、今吸っている銘柄がベストであるかどうか知る由もない。

銘柄選択がこの程度でしかないから、「上手な吸い方」とか「おいしい吸い方」あるいは「大人の作法」みたいなものなぞ、もっと絶望的だ。中学生がいたずらでタバコを吸ってみた時に、「火をつける時に吹いてしまった」なんて話がよくあるが、これも耳学問目学問すらないという傍証である。

つまり、タバコというのは、ほとんど「正しい情報」がない状態で販売されるものであり、ちまたにあふれる情報は「愛煙家による思い込みの弁護」「嫌煙家による思い込みの攻撃」「メーカによる販売のための情報」がほとんどであり、いずれも「情報」としての価値はないものばかりだ。

嫌煙家は喫煙者はマナーが悪いと言う。しかし、その攻撃は実は誤りだ。本当のところは

マナーを知らない

という無知の結果なのだ。

タバコに関する情報が世の中にあまりないから、不愉快な喫煙者がいたり、不毛な禁煙論争が起きたり、意味もなくダラダラ喫う奴とかがいるのではないだろうか? どうもこの現状は、双方にとって不幸なように思う。

蛇足ながら、同じことは「セックス」にも言える。

「正確な情報」なくして、みんながやってる。エロ雑誌や風俗情報ばかりでセックスをやるということと、今のタバコの置かれている状況は同じではないなと。「AVばかり見てて最後は顔射するものと思い込んでいる青年」は「歩きタバコして子供の顔に先をぶつけてしまう人」は、レベルとして同じではないか。

PS.

ちなみに、私は原則的にタバコは喫いません。たまに喫うのは「葉巻」の類。紙巻はいろんな意味で苦手。ショートピースを軽過ぎと感じてチェーンスモークしてしまう。てか、趣味の押しつけをさせてもらえば、

紙巻なんて金と健康のムダ

にしか思えんw

タバコに関する情報はもっと増えるべきだ” への3件のコメント

  1. ピンバック: Tweets that mention おごちゃんの雑文 » Blog Archive » タバコに関する情報はもっと増えるべきだ -- Topsy.com

  2. タバコについての薀蓄は、パイプか葉巻の世界でやるしかないっしょ。
    デイリーシガーでぐぐると、一本500円くらいの安葉巻の話題があるぞ。

  3. > パイプか葉巻の世界でやるしかない

    私もそう思うけど、紙巻にタバコの真髄を見い出してる人とかいるかも知れないじゃん。

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