珍しく消毒たんと同意見だ

いつもカチンと来る消毒たん。

何故「多重下請け構造」がなくならないかというと、お前らが営業をサボってるからだよ!!

今回はまるっきり同意。

この業界で「仕事」してる人なら、多分首肯出来ることだろう。会社で安定して仕事を確保し、それを利益につなげる一番重要なものは、営業力だということを。

もちろんそういったのには「身の丈」ってのがあって、受注金額の6割以上のキャッシュフローがないと受けられない。だから、零細企業は… ってのは、まぁもっともな話だ。その辺のフローも何とかしてくれるのが元請けのありがたさで、リスクなんかも引き受けてくれたりして、とっても楽ちん。つまり、

  • 面倒な営業活動をしなくていい
  • 資金繰りを何とかしてくれる
  • いろんなことの防波堤になってくれる

ということで、元請け様々だ。こういった面倒を引き受けてくれるんだから、多少のピンハネなんてされて当然。逆に言えば、こういった能力がなかったら、元請けとしてどうかと思うし、ピンハネする資格なんてない。まぁ大手の普通のところだったら、いろいろ厳しいことを言いながらも結果的には程々のところでやってくれているものだ。

もちろんそんなリスクも引き受けるという気があれば、直接やった方がいいに決まってる。顧客の要求もストレートに来るし、それに対して「コードで頑張る」以上の提案も出来る。もちろん金もいい。でも、たいていの零細はやらない。やりたがらない。

零細に直接発注するところがないかと言えば、実は結構ある。うちのように表向きSIはやりませんよと言っているところにだって仕事が回って来るくらいなんだから、実はあるところにはあるのだ。もちろん、景気の悪い時代だから、面倒臭いし実入りも少ないのが多いけれど、それでもないわけじゃない。てーかだなぁ、下手に「ユーザ企業に変わって」もらっては、そういったわずかな実入りも減るんだよ。

この辺書き続けると話が変な方向に逸れて行くんで元に戻すと、そういった

諸々の面倒

を避けようとするから、下請け構造がなくならないんだよ。いや、もちろん体力の問題とかいろいろあるんだけど、やっぱり一番の問題は消毒たんが指摘しているように、

お前らが営業をサボってるからだよ!!

だと思う。これは零細のSIerに共通する問題。消毒たんの言う、

何故SI業界から「多重下請け構造」がなくならないかといえば、自分たちで営業をしないからである。勤め先でそこそこ腕に自信のつけた技術者が独立して小規模な会社を作り、人脈を頼って仕事を取るから数ばっか増えて「多重下請け構造」が出来上がるだけの話である。機械をいじくることだけが得意で人間の相手が出来ないから、最終ユーザーから直接仕事を取ってくる苦労をネグっているのであり、同業者から貰った仕事をこなすだけだから独自の製品を作って世に問うことも出来ないのである。

というのは、100%そうだと言うつもりもないけれど、かなり当たっていると思うし、実際そんな会社は結構見て来た。多分、今の私なんかもそっちの属するんだろう。まぁ、うちはあまりSIやる気がないんで、営業に力入れるつもりもないとゆー、戦略的な事情もあるんだけど。

まぁこの先gdgd書くのも面倒だけど、何度も何度も書いているように、

技術は1円の金も生まない

のであり、技術を金にするには「営業」やら「経営」やらが不可欠で、それがイマイチなところが「業界の構造云々」とか言うのは、

何かと言えば世間のせいにするDQN

と本質的に大差ない。

別にSI業界がどうなろうと、私の知ったことではないれど、「多重下請け構造が云々」とかブログ書いてる暇があったら、お前の持っているその素晴しい技術とやらを売って金にして来い。本当にそんな「素晴しい技術」だったら、お客はビビって金を出すはずだ。逆にそうでなかったらその「素晴しい技術」は市場で評価されないクソ技術に過ぎない。

また、そこでウケが良過ぎて受注がデカ過ぎ、資金繰りが… ってことになったら、

「すいません半分は前金で」

って言えば、たいていカタがつく。それが通らないんだったら、その「素晴しい技術」とやらは代替可能なものであって、そんなに評価されているわけでもないのだ。「素晴しい技術」ってのは、そういったものだろ。