毎日の英字版の方のrobots.txtの漢っぷりがホッテントリになっている。
過去にも未来にも、robots.txtがこんなことになるなんて、多分ないだろう。
多分、例の騒動の影響なんだろうと思うけど、これはとってもマズい。
まずブコメで指摘されているように、これをやると、記事が検索エンジンにまるっきり上がらなくなるから、多分毎日をいろいろつっこんだページばかりが目立ってしまう。幸い止めているのは英字の方だけのようだけど、どうせ件のつっこみは英語でもされるだろうから、ネガティブなつっこみのページばかりが目立つという現象は、遅かれ早かれ起きるに違いない。
まぁ多分そんなことは覚悟しているだろうけど、実はもっとマズいことが起きるはずだ。
原理については、ちょっと前のエントリで解説してあるのだけど、検索の制御が外部からされてしまうのだ。
検索エンジンよけがしてあると、本文からインデクスが作れない。ところがGoogle様は妙に頑張ってくれちゃって、外部サイトからのリンクアンカーに書かれている文字列でインデクスを作ってしまう。そして、それで検索にヒットした時に概要(スニペット)が表示されない。そうすると何が出来るかと言えば、検索結果が外部から自在に操れてしまう。
具体的には、
<a href=”http://mdn.mainichi.jp/”>毎日新聞はとっても悪い新聞社です</a>
みたいなことが書いてあると、「毎日新聞はとっても悪い新聞社です」がインデクスとして使われ、それがリンク先を説明しているものだと解釈される。
普段ならこんなクソリンクは目立ちはしない。なぜなら、「正当なインデクス」の方が当然に評価が高いから、クソリンクはないのと同じになる。てゆーか、多分元から作られない。なぜなら、本文から生成したインデクスの方が信頼度は高いので、そういったあまり信頼度のないインデクスは作る必要すらない。ところが、検索エンジンよけがしてあると、「正当なインデクス」がないから、クソの方でリンクされてしまう。それしか手掛りがないんだからしょうがない。
「そんなもんクリックすりゃわかるじゃん」というのは、確かに正しい。だけど、検索結果にずらーっとこんなものが並ぶような「テロ行為」が行なわれてしまったら、どんな感じになるだろう。これはいとも簡単に出来るのだ。また、忙しい人が「クリック」をしなかったりするのは、別に珍しい行動じゃないだろう。
ネガティブな情報が多い時には、ネガティブな情報を消させることよりは、ポジティブな情報を流す方がはるかにコストが低く、効果も大きい。どうせ人は検索結果なんてそうそうページをめくらないから、最初の方のページにポジティブな情報が来るようにすれば、ネガティブ情報なんてないのと同じだ。そういったことを考えてみれば、こういった対応は逆効果でしかない。
古くにクロールされたものはしばらくは残る。しかし、いずれそういったものの情報価値は相対的に低くなり、ネガティブ情報の書かれたページの方が浮上するようになる。つまり、
ネット上から沈没
してしまう。皮肉なことに、これは誰かがそうしたんじゃなくて、自分からやったことなのだ。
PS.
上に書いた方法はあくまでも原理の説明なので、このままでは期待することは出来ない。なぜなら検索結果としては「毎日jp」の方が頑張ってくれるからだ。でも、ちょっと頭をヒネるとかなりタチの悪いことを「外から」出来てしまう。やるなよ。絶対やるなよ。まぁ暑さでぼーっとしてると「うっかり」やっちゃうかも知れないけどなwww
PS2.
意地悪SEOをやる人は、こっちも見ておくといい。アンカーテキストの分散は低い方がいいらしいよw
>やるなよ。絶対やるなよ
ダチョウ倶楽部かw
を? お帰り。
だってやっちゃいけないことだからさww