食虫植物展をやっているということで、夢の島熱帯植物館へ。新木場駅を乗り換え以外の理由で降りるのは初めてだ。植物館に行く途中に、第五福竜丸の展示があることを発見し、行ってみることに。
最初に気がついたのは、館の中を漂う漁船独特の臭いだ(私は海の近くで生れ育ったのでおなじみになのだ)。50年の時を経ていても、漁船は漁船 だ。やっぱり漁船の臭いがする。だから、この船がかつて沖に出て魚を採っていた船であるということは、この臭いが語ってくれる。水爆の放射能がどうだこう だということは、50年の時間と、いろんな人の手によって消えてしまっているのだが、かつて漁船であったということだけは確かだ。
展示されている諸々については、まぁ普通の反核っぽい、歴史的遺産っぽいもので、特別に驚くほどのものがあったとは思わない。生々しさで言えば、広島の平和記念館の方がずっとある。当時の無線機にちょっと興味を感じたくらいか。ただ、そういった身近なリアリティはある。
水爆がどーのこーのと言う話は、私がここで書き連らねる意味もないので割愛。