近頃官僚を始めとする、役人の汚職のニュースが多い。まぁ今まで無意味に行政を牛耳っていた連中が裁かれるのだから、こんなに気持ちの良いことはない。
悪事はどんどんあばいて
クビにでも何にでもすれば良いのだ
まぁ仮に100人官僚がクビになったところで、何がどう変わるとも思えないとゆーのも、また事実なのだろうが。
そのあおりを食ってか、最近は島根県庁でも
お歳暮自粛
ということになったようである。まことに喜ばしい限りである。しかし、そのタイミングがいけない。
普通、お仕事を出してもらった側は、この時期お歳暮を持って行くのは特に珍しいことではない。それが良い悪いは別にして、また下心があるとかないとかは別にして、とにかくこの時期に取り引き先にお歳暮をやりとりするのは、日本の社会のごく普通の習慣である。そして、その相手先が役人であっても、ことさら珍しいことではない。いけないのはそこに
下心
があることであって、お歳暮自体は無為なものである。「今年は世話になったな」と思われるような担当のところには、お歳暮を送る。それで何がどうなるというものではないのだが、何かしておけば気持ちよく仕事が出来るのだから、そんなに悪いことではない。無邪気に送っていれば、それで良いのだ。
というわけで、県関係の仕事を少なからずやっている私の会社でも、お歳暮を持って行っている。
ところが、そのお歳暮を持って行ったり、送る手配が終わった頃に「お歳暮自粛方針」が県から出たのである。こっちとしては、一番面倒な仕事が済んだ時に、「その仕事はしなくていいよ」と言われたようなものである。これははっきり行って、
タイミングが悪過ぎる
これはもう、
何を今さら!
なのである。そういったことをやるなら、もっと早くから言って欲しいものである。そのタイミングの悪さたるやあまりに絶妙であるから、
これは考えてやったな
としか思えない。本当に困った役人様である。
PS.1996年12月25日
県庁の某課からやはり返って来た。返した方にしてみれば、「返したから」でいいのだろうが、送った方からしてみれば、既に支出してしまったものなのだし、今さら店の方に返品と言うわけにも行かない。「社員に環元すれば良いではないか」と言うかも知れないが、出来るものとそうでないものがある。どう考えても、
自分達の都合
だけの行動である。
しかも、よく考えてみれば「返した」と言うことは、一度は受け取っているわけなので、誰が送ったかは伝わっているはずだ。つまり、結局のところは自分たちへの
忠誠度
は計られているのだ。