タバコにまつわる諸々

今日から自動販売機でタバコを買うにはタスポが必須になったらしい。

私は基本的にタバコは喫わないんだけど、全く喫わないかと言えばそうじゃない。年に数回くらい葉巻を喫う。だから、絶対禁煙者ではない。とは言え、元々紙巻を喫う習慣は持っていないから、あまりタバコそのものは得意じゃない。つーか嫌いだ。

とは言え、タバコ増税の話もタスポの話も、なんか品位を感じない。

元々、私はタバコは喫わない。何が嫌いだと言って、まず第一はタバコを喫う人の品位のなさが嫌いだ。それもポイ捨ての類のマナーが云々ではなくて、タバコを喫いたい時にタバコを探す様子の格好悪さとか、探してもなかった時に他人にタバコを求める乞い方とか、どう見てもスマートに思えないのだ。気持ちもわからんではないんだが、逆にわらんでもないが故に「ダサいなー」と思ってしまう。まぁ第二第三の理由もあるんだが、別にタバコ喫いの悪口を言うのが目的じゃないから、割愛。

じゃ、なんで絶対禁煙者じゃなくて、たまには喫うようになったかと言えば、タバコを喫うのも悪くないかなーと思うようになったから。特に珍しいタバコがいっぱい入っている自動販売機を見て、「これだけあるんだから、一つくらい自分に合うのがあるんじゃないか?」と思ったのだ。そんなわけで、いろんな種類のタバコの入っているところ、特に輸入品の入っているところのを、端から順番に… ということをしてみたのだ。

結局、それで喫うようになったのは、葉巻だ。もちろん高い葉巻なんて喫えないから、安いシガリロばかりなんだが。そんな安いシガリロでも、大量に売られている国産タバコよりはずっとおいしい気がする。別に気取って葉巻至上主義をとるつもりもないんだが、普通にその辺で売っている紙巻はどうもおいしいと思えない。外国産のはちょっとはおいしい気もするんだけど、葉巻類の方がずっとおいしい気がする。酒でたとえるなら、

  • 国産紙巻
    国産ビール
  • 外国産紙巻
    ベルギービールとか
  • 葉巻
    ワイン

みたいな感じがする。あくまでも主観でしかないけど。

そもそも国産紙巻のいけないのは、軽過ぎだということ。ショートピースでも、軽過ぎだと感じる。「1mg」の類なんて、空気吸ってるような気しかしない。いくら喫っても喫った気がしない。昔、友達が忘れていった紙巻があったので、片付けがてら喫ってみたんだが、1箱喫い続けてもどうってことなかった。あんなもの金かけて、火災のリスクを抱えつつ喫うというのが、どうも理解が出来ない。ニコチンやタールが多いと身体に悪いからとか言いたいのだろうか? だったら最初から喫わなきゃいい。つーか、あんなものをなんで習慣的に喫うのかも理解出来ない。だいたい、あーゆー害毒のある嗜好品を昼間っからやるというのもわからん。煙もムダに煙いし。

その点、葉巻やシガリロは重い。1本喫えば1日持つ感じがする。てか、喫ってる端からニコチンにやられて眠くなって来たりする。ちゃんとした葉巻なんて、1本喫うことも難しいくらいだ。それだけ重いから、昼間っから喫うなんて馬鹿も出来ない。値段も結構なものだから、そうそう喫えない。だから習慣化しない。結局喫う量が少ないから、身体へのダメージも少ない。タバコを習慣的に喫うことが馬鹿げてるように見える私にしてみると、これこそ

至高の嗜好品

とか思う。部屋でまったりしながら葉巻喫ってごらん。昼間習慣的に喫う紙巻であたふたするのがどれだけ馬鹿げたことかわかるから。煙も量は多いし濃いんだけど、紙巻の煙ほどは嫌な感じはしないし、目にもしみない。

シガリロは安いのでも、1箱500円くらいはする。でも1日に1本2本くらいでだいたい満足するから、結果的にはかなり安くつくと思う。葉巻となると、最安値でも2本1000円とかだ。タバコ増税で1箱1000円とかって話があるけど、葉巻はそれの先取りだ。でもまぁどうせ年に数回のことなんだから、そんな時に税金がどーだこーだなんて気にすることはない。いくら上がっても痛くも痒くもない。どうせ元々が高いし。

だから、タバコ増税で厳しいだの禁煙するだのとか言わないで、本当にタバコ喫い続けたい人は葉巻やシガリロにするといいよ。習慣的に喫うのが難しいから、多分禁煙するのも簡単になる。私なんて前に喫ったのは多分2年くらい前だ。禁煙したってつもりもないけど。昼間あまり喫う必要がなくなるから、禁煙場所が増えても困りはしない。

とか思うと、タバコ増税なんてあまりに間抜けだ。どうせ税収なんて上がりっこない。おまけに禁煙は寿命を延ばす傾向にあるから、多分社会保障費は増える。そこに変てこなモデルを持って来て「○兆円増収」とかやってるのは、間抜けでしかない。しかも、そんな間抜けな計算を喜々としてやっている様を想像すると、そんなに馬鹿が自慢なのかなとか余計なことを思ってしまうし、「取りやすそうなところから取る」という品位のない課税と感じる。どこかの計算で「酒税とタバコ税の合計は、だいたい横這い」という話があったけど、そんなものだろう。そもそも、そういった嗜好品にかける金なんてのは、最初からあまり大きな枠じゃないし、生活が厳しくなったら最初にケチるところだろう。

タスポも騒動ばかりが見えて来るけど、あれは多分私は作らない。だって、年に数回の喫煙のために、面倒な手続きすることはない。タバコ屋で買えば十分だし、葉巻やシガリロなんて、たいていお店でないと売ってないし。つまり、結局のところ習慣的に紙巻を買う人のためでしかないだろうし、それもまた面倒だということで喫わないという選択をする人も増えるだろう。

まぁ公共の場でタバコを喫う人が減るってのは、とてもいいことだと思うけどね。

逆にタバコが気軽なものでなくなったら、もっと趣味性の高いタバコが増えるかも知れない。だって1箱1000円もするんだったら、喫う方も気合入れるでしょ。そういった意味でおいしくもない、毒にも薬にもならない国産紙巻が淘汰されて、輸入タバコとか葉巻とかが市中に増えたら、それはそれで「タバコは文化」みたいなことになっていいかも知れない。

増税やらタスポに抵抗のある人は、葉巻喫ってごらん。マジおすすめ。

タバコにまつわる諸々” への2件のコメント

  1. 禁煙を始めて一週間ぐらいたちます。

    やめようと思ったのは、

    > タバコを喫いたい時にタバコを探す様子の格好悪さとか

    と指摘のように、タバコを楽しんでいるのではなくてタバコに支配されていると感じたからです。

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