「サバイブSNS」は入った時点で貧困者じゃない

「サバイブSNS」の宴会に行った。

オフレポはそこらじゅうにあるので、はてブででも探すといい。小飼氏宅でやったので、小飼氏のところにまである。

集まった人々の感じからすると、これはまるっきり「貧困者」の集まりじゃない。それはある意味当然だ。

集まった人達は、ほとんどが貧乏だ。まぁこの範中に入らないのは、小飼氏くらいなもの。私も年収的には貧乏でも何でもないんだけど、諸伴の事情で貯金らしい貯金はない。だから、仕事をしなくなったらあっと言う間に貧乏人だ。

普段困ってないかと言えば、たいていの人が困っている。貧乏でも何でもない小飼氏の奥さんですら「貧乏性で」とか言ってるくらいだし、現代の金持ちってある意味たかが知れていて、広義の「金」しか持ってない。そう言った意味ではいつだって心配事は尽きないだろう。「将来の不安」は尽きない。

逆にそんなに金持ちそうに見えない人が「貧乏だけど困ってない」とか言ってたりする。でも、そういった人達は「貧乏の楽しみ方」を知っている人達で、貧乏生活が一種のエンターテイメントだったりする。でも、彼等とて事故にでもあえば、一気に困ることになるだろう。

そういった意味では、余程のことがない限り、誰でも貧困者や「貧困者候補」だったりする。

でも、今回のオフ会やその周辺をしばらく見ていた者からすると、実はあそこに集った人達は「貧困者」ではない。もちろん時々ある批判のような「単に貧困を肴にしてるだけ」でもない。なぜかと言えば、彼等(当然私も含まれる)には

人脈

があるからだ。それは「自分を助けてくれる金持ち」に対するとか、そういった類ではなくて、単なる「隣人」という意味の人脈だ。

過去に何回か書いているのだが、弱者は連帯しないことで弱者たる地位が固定してしまう。弱者同士で叩きあってしまって、本当に戦うべき敵を攻撃するエネルギーを失なってしまう。逆に弱者たる自覚を持っている「同和」や「在日」は、その自覚ゆえに連帯しているから、「強い弱者」になっている。

金持ちは普通喧嘩しない。むしろ、結託してより金を儲けることを考える。絶対数が少ないから本当は民主主義的には影響力がないはずなのに、彼等は連帯して物事に当たるから、常勝だ。

つまり、人にとって

一番の武器は連帯すること

なのだ。

あの場に集うことが出来た人達は、その武器を持っている。繋がりの強さは人それぞれで、強い人もいれば弱い人もいる。だけど、何らかの形で繋がりがある、あるいはそれを作ろうとしているのは確かだ。SNSなんてのはそういった繋がりを作るものだし、オフ会やチャットでよりその繋がりは強く出来る。実際、あの後にチャットは活性化してる。

だから、あのSNSに参加している時点で、貧困ではあっても「貧困者」ではない。確かに自分の身にふりかかる大多数のことは自己責任だし、「不条理」であっても自分に原因がないことはあまりない。そういったことまでは集まりを作ったところでまず解決はしない。でも、集まっているだけで心強い。いざとなったら誰かが手をさし伸べてくれるかも知れないという可能性を信じるだけで、苦しみは減る。

逆に私が心配なのは、ああいった場があっても抜けてしまう人のこと。あるいは、いろんなネガティブ情報が元で参加出来ないでいる人のこと。今はほとんどが「はてなクラスタ」状態で、村民でなかったら居心地が悪かったりする。いろんな「ノリ」について行けなかったりする。そういったものが早く適正化して、「いろんな人がいろんな関わりで参加」出来るようになれば、「悲惨な事件」もいくらか減るのではないかと期待する。

弱者は連帯しないから万年弱者である。連帯することは、弱者脱却の第一歩だ。

PS.

id:ululunさんのブコメが気になるわけだが。

別に↑で言う「サバイブSNS」は「The サバイブSNS」である必要はないと思っている。もちろんいろんな意味での「キャパシティ」は大きくなった方がいいけれど、コミュニティなんだから肌に合う合わないなんてあって当然という面もある。そういった意味では、いろんな場があっていい。でも一番大事だと思うのは、

連帯すること

だと思う。

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