「失敗するオープンソースプロジェクトに共通する特徴」

オープンソースネタは連載用にとっておくべきだと思うんだけど、書きたくなった時には書いておかねば。

Matz日記より。

D.C.T.W.Y.C.D.T: Common characteristics of failed open-sourced projects

確かに言いたいことはわかるし、「そうだよなー」と思うのだけど、実はこれがないものもやっぱりそのまま「失敗するオープンソースプロジェクトに共通する特長」ではないか?

とりあえず、件の箇条書きを再掲。

  • 大風呂敷を広げすぎる(Start with something big)
  • デザインにこだわりすぎる(Blind design)
  • 火のない煙(Smoke without fire) — アプリケーションに集中して
  • 情熱が足りない(Lack of passion)
  • モックアップが多すぎる(Too many mock-ups (will kill you))
  • 流行に振り回される(Follow the fashion)
  • 車輪の再発明(Reinvent the wheels)
  • メンテナンスの軽視(Underestimate the maintenance)

これはこれで正しいのだが、こうならないために「べからず」を「べし」に変えて書いてみる。

  • 夢を持たない
  • デザインにこだわらない
  • 喧嘩しない
  • 情熱があり過ぎ
  • モックアップを作らない
  • 流行を無視する
  • 既存のものの流用に腐心する
  • メンテナンスを重視しすぎる

あえて、「失敗」の原因を避けようとして、やってしまいがちな間違いを一緒にやってみた。

この通りにやれば、多分プロジェクトとしては失敗しないだろうけど、出来上がるものは面白くなさそう。そういったものは仕事として作るにはいいし、オープンソースも仕事で書くことだって最近はいっぱいあるから、そういった時には別にこれでもいい。だけど、趣味でこんなものを作りたいとは思わないよね。また出来上がったものも、そんなに魅力的には見えなさそうだ。つまり、プロジェクトそのものは失敗してないかも知れないけど、

プロダクトとして失敗

してしまいそうだ。

もちろん、元の文章はそんなつまらない結果になるためのものじゃなくって、「せっかく」のプロジェクトを潰してしまわないためのものなんだけど、過剰にそれを恐れる余り、一番大事な部分を失うのは馬鹿げている。だから、この手の「フラグ」に惑わされないで、やるべきことをやって行けば良いと思う。

経験的に、「失敗の原因」と思えるものは繰り返したいとは思わないだろうし、同じ失敗を何度繰り返すのは馬鹿だ。その延長で「羹に懲りてなますを吹く」みたいなことになってしまうのは、しょうがない。でも、まだ懲りる程のことも経験してない人が、なんでもかんでも吹いてしまうのもどうかと思う。

じゃあお前は具体的にどうすれば良いと思うんだということについては、追い追い連載の方で書いて行くつもり。

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