世の中は新卒の就職がないのだという話である。また、
新卒の就職は氷河期
などと言われている。確かに学校で話をしていても、あまり明るい話は聞かない。そうしてみると、確かに就職難のような気がしないでもない。
しかし、私にはそうは思えない。実際、私の会社はInternet上でも職安でも、求人を出しているのであるが、応募は皆無に等しい。特に事務員や研究助手などは、
学歴・経験を問わない
とゆー非常にゆるい資格にも関わらず…である。また、面接に来た人の多くは、業務内容や展望の話をしていると、
ビビって尻ごみ
してしまうし、一応採用を決定した人でも、数日すると
ばっくれてしまう
のである。私のトークは、
あなたという人物が必要なのであって、
あなたが何が今出来るかは問わない。
必要な教育は全てこちらでやる
と言っているのであるが、どうもビビってしまうようである。何しろこちらのやっている仕事は、いわゆる「ベンチャー」なのであるから、我々だってこれと言った経験を持っているわけではない。だから、入って来る人にあれこれ知識や経験を要求しても無駄である。なまじ中途半端な経験や知識があったところで、
初期化して再インストール
みたいなことをするわけなので、事務員や助手なんてものは、むしろ何もない方がいいくらいである。
必要なのは本人のやる気だけ
である。
ここまで応募資格を簡単にしていて来なかったり来てもすぐ逃げ出したりするということを見ていると、
就職する気がない
からだとしか思えないのである。こちらは当地としては破格の給料を出す用意をしているし、程々会社も持っているので、とりあえず会社を潰す予定はない。物事は大きくなる途中であるから、安定の類には程遠いが、
毎日がお祭
みたいなもので、それなりに楽しいし、今いる社員は結構我が儘であるから、新しく入って来る人も、ある程度の我が儘は是としている。だから、仕事をする気でいるのだったら、良い職場環境であるはずである。
ところが、Intenetの求人でも職安の求人でも人は来ないのである。職安に行ってみればウロウロしている人は程々いるし、あいかわらず就職難であると言われているようである。にもかかわらず人が来ないということは、仕事をする気がないか、
大きくて安定して一般ウケする会社でなきゃヤダ
とか思っているからであろう。つまりは、
甘い
のだ。