[2005年11月20日] 彌勒山
(Nei Lak Shan)

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コ−ス=中環-(Ferry,6號埠頭)-梅窩-(Bus)-昴平-彌勒山-昴平-
-木魚山-LTT-4-,-羌山道(L035)-(Bus)-梅窩-(Ferry)-中環

参考資料=「大嶼山 郊區地図2000年第三版」
      「香港街道地方指南2001年版」

≪全般概要≫
今日は昨年8月以来のランタウ島、“彌勒山”(Nei Lak Shan) へ行く。“彌勒山”はランタウ島の中部“北大嶼郊野公園”(Lantau North Country Park)の中、香港第二の標高を誇る霊峰“鳳凰山”(Lantau Peak) 934m の近く。“天壇大佛”(Buddha Statue)で有名な“寶蓮禅寺”(Po Lin Monastery) が有る“昴坪”(Ngong Ping) の北側に立つ山で標高751m、香港第五位の山だッ! 二、三日前から急に寒くなって朝のTV天気予報は気温20度、湿度75%、晴れ。集合場所の“中環”(Central) のフェリ−埠頭に集まった仲間は9名。予定通り9時半のフェリ−で“梅窩”(Mui Wo)まで。約35分で“梅窩”着、埠頭前から“昴坪”行きのバスに乗り換えて、終点の大佛がある“昴坪”に着いたのは11時近くだった。

“昴坪”は相変わらず大勢の観光客! 我々はここから直接歩き出す。大佛に向かって左側、“茶園”(Tea Farm) の中の舗装小道を進んで“寶蓮禅寺十方道場”の看板から左折してしばらく行くと“東山法門”のゲ−ト、その手前左手に標識はないが“彌勒山”への登山口がある。こう云うところに登山口だよ、って標識がないのが理解できない。香港の山はほとんどそんな感じ! 地名は書いてるが山の名前を書いた標識はまず見当たらない。グチはこのくらいにして、、、。なだらかな裾野の登りから徐々に傾斜がきつくなって先ずは最初のピ−クまで。そこからさらに二番目のピ−ク、肩付近まで登り、その後ケ−ブルを地中に埋める工事中の溝のようなガレ道に沿って急坂を登って行き、やっと頂上751m の三角点に到着。

頂上は寒かったッ! 晴れてはいるが遠景が若干ガスで霞んでいる。それでも眼下の空港や大佛を見下ろし、“ランタウ・ピ−ク”に連なる雄大な山並み風景を楽しんだ後下山。元来たル−トを下り出す。下山して次は“茶園”の手前から左折してLTT-4-のスタ−ト地点、“鳳凰山”の登山口、“昴坪広場”に到着。そこで驚いたのは広場右手の丘、“木魚山”(Muk Yue Shan) 479m の裾野に片面を断ち割った大木が林立。なんじゃ〜これは? 各大木片面に書き込まれた“般若心経”の様な 経典だったッ! “木魚山”の丘にも登り、ここでも景色を楽しんだ後、“昴坪広場”から今度はLTT-4-に入る。なだらかな下りル−トから石段下りの後、長〜い木陰道を歩いて最後はその終着点、ポイントL035、“羌山道”(Keung Shan Rd.) に到着。約7q強の歩きだった。バスで“梅窩”まで戻り、いつものイタリアン・レストランで最後の打ち上げ!
(注:LTT-4-:鳳凰徑,Lantau Trail Stage-4-)

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↓“梅窩”埠頭前のバスタ−ミナルから“昴坪”行きのバスに乗る【写真No.01】。バスは小一時間も掛かって“昴坪”に到着、恐れ多くも“天壇大佛”に尻向けて出発前の記念写真【02】。その反対側正面に今日の目的地“彌勒山”【03】、その右手“寶蓮禅寺”の大鳥居と霊峰“鳳凰山(ランタオ・ピ−ク)”【04】。こうして見比べると威厳があって見るからに険しそうなランタオ・ピ−クに対して、“彌勒山”は正に文字通り“彌勒菩薩”の様な女性的ななだらかな山だッ! 大佛に向かって左側、広場奥の舗装小道を行く。“茶園”に向かって行くと直ぐに“寶蓮禅寺十方道場”の看板【06】、ここから左手の道を行く、、、途中、急な冷え込みの為に弱ったのか? 道路にたたずむ蝶一蝶【07】

↓そのまま舗装道路を進むと間もなく正面に“東山法門”のゲ−ト【10】、その手前右側の小広場【09】ゲ−ト手前の左手が“彌勒山”への登山口【11】。その横に“東涌”(Tung Chung)方面と“地塘仔郊遊徑”(Tei Tong Tsai Country Trail)方面への標識はあるが、肝心な“彌勒山”登山口の標識はナシ(怒)! 早速登坂開始、先ずは潅木が生えた丘までの登り、、、そこから左手に見る大佛【13】、、、その後が最初のピ−クまでの本格的な登りとなる。途中麓を横に走る工事中の道?【14】

↓最初のピ−クを目指して登る一行【15〜17】、ピ−ク直前の急坂、高度感ある眺め【18】。最初のピ−ク、アンテナと風速計の鉄塔脇に至る【19】、、、そして引き続き次なるピ−クを目指す【20】、、、途中振り返ると先ほどの鉄塔と、そのバックの山裾は“ランタオ・ピ−ク”北面【21】

↓二番目のピ−クは岩山だッ! 登るに連れ汗が出るが風が冷たくて肌に心地よい。この辺りから見下ろした大佛はずいぶん小さくなってきた!【23】、、、岩山脇のススキを掻き分けてトラバ−ス【24、25】、、、峠を越したらピ−ク下の“肩”に至る、、、そして、、、間もなく見え始めた頂上の無線塔【28】

↓そして、、、見えたッ、頂上751mの三角点!【29】。無線塔の周囲は金網で進入禁止、間もなく全員頂上到着。頂上からの眺めはガスで遠景が利かないが、北側下に空港【31】と、手前の山上に今出来つつあるロ−プウェイの工事現場。同じく空港右側【32】、Y字型のタ−ミナルと飛行機も。ロ−プウェイ工事の“昴坪”側【33】。そして南側下には大佛とその向こうガスに霞む“石壁水塘”(Shek Pik Reservoir)【34】と、南西方面の山並み【35】と続く。  

↓風が冷たくて寒くなってきたッ! 記念写真二発撮って早々に同じ道を下山開始。逆光に映える“ランタオ・ピ−ク”北面【38】、、、ガレ道下りは滑りやすくて“小心地滑”!(^_^)、、、次第に近づく大佛【40】、、、下って、、、下って、、、

↓二番目のピ−クを過ぎ、、、“ランタオ・ピ−ク”をバックにススキが原を抜け【44】、、、最初のピ−クを過ぎたら後は最後の斜面を下る【46】、、、そして無事元の登山口に下山。元来た舗装路を少し右に戻り、左側の“ランタオ・ピ−ク”登山口へ至る標識点から左折【47】、そこは遊歩道になってて、木の切り口を模った植物図鑑が道の両脇に立っている【48】。遊歩道を抜けた場所が“ランタオ・ピ−ク”登山口、鳳凰徑のゲ−トと鳥を模ったオブジェがある“昴坪広場”【49】。ここはLTT-3-と-4-の中継点。

↓広場右手の丘、“木魚山”の裾野、前回4月にここを通った時、既に数本立っていた断ち割った大木。今日は完成したらしい丘の斜面に林立する大木の経典【50、51】、“般若心経”か? 巨大な位牌の様にも見えるな〜! 各々難しい経文が書き込まれていて、こんな物を立てるとはさすがこの辺りは仏教聖地! 南無阿弥陀仏を唱えながら?大木の経典の間を抜けて“木魚山”の丘に登る。頂上【53】からの周囲の眺め、、、“ランタオ・ピ−ク”南側支峰の壁面【54】、“石壁水塘”【55】、記念写真を撮って下山。

↓しかしこの巨大経典は何を意味するのだろう?【57、58】、、、“昴坪”広場に戻って今度は“深屈道”(Sham Wat Rd.)の標識【59】に沿ってここからLTT-4-のスタ−ト。なだらかな下り細道、、、右手に見えてきた“觀音山”(Kwun Yam Shan) 【60】、、、フト振り返ると立ち並ぶ巨大経典とその向こうに先ほど登って来た“彌勒山”【62】、、、間もなくLTT-4-と“石壁郊遊徑”(Shek Pik Country Trail)の交差地点【63】

↓直進すれば“石壁郊遊徑”、我々は“深屈道”の標識【64】に沿って右折してLTT-4-を行く、、、しばらく石段下りが続く、、、“ランタオ・ピ−ク”の西側麓の道【66】。石段下りが終わってル−トは平道の木陰道、、、途中小さな沢に遊び【69】、、、夏向きの長〜い林道が続く、、、

↓左手、木陰の間に見えた“ランタオ・ピ−ク”南側支峰【71】と、その右手に連なる“狗牙嶺”(Kau Nga Ling) の険しい尾根【72】、、、そして前方に近づく“石壁水塘”【73】、、、チェックポイントL034を過ぎた、、、そして間もなくLTT-4-のフィニィシュ!【75】、“羌山道”のバス道路に到着。この峠から右に直進すると“深屈道”、左折すると“大澳”(Tai O) に至る。ゲ−ト右手にあるバス停から“梅窩”まで戻り、いつものイタメシ屋で最後の〆、打ち上げ乾杯でした。

ランタウ島でもこの界隈はまさに仏教聖地! “昴坪”を拠点として1906年に建立された“寶蓮禅寺”は、節目の歳の彼岸の初七日には釈迦生誕二千四百数十年祭が開かれる。最近では2001年4月29日だった。また近くに立つ“天壇大佛”はいかにも巨大だッ!、高さ34m、世界一高地に建造された座佛像! その“昴坪”を囲むように立つ“鳳凰山”、“彌勒山”、“獅子頭山”、“木魚山”等、仏教に関連した名の山々。そして“地塘仔”(Tei Tong Tsai) から“東涌谷”(Tung Chung Valley) 方面へ至る数々の禅寺、、、しかし今建設されつつあるロ−プウェイなど出来たら、便利にはなっても何となく仏教聖地にそぐわないな〜!
 
過去の関連レポ−ト。
[2004年8月22日] 獅子頭山〜彌勒山
この時は↓下山ル−トが違います。
[2002年10月13日] 彌勒山(Nei Lak Shan)