[2004年12月12日] 龜頭嶺 (Kwai Tau Leng)
≪南涌郊遊徑(Nam Chung Country Trail≫

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コ−ス=MTR.九龍塘-(KCR)-粉嶺-(MiniBus)-南涌-南涌郊遊徑
≪老龍田-龜頭嶺-平頂アウ≫-屏風山麓-鶴藪水塘-(MiniBus)-KCR.粉嶺

参考資料=「新界東北部 郊區地図1999年第五版」
   「香港街道地方指南2001年版」

≪全般概要≫
今日は以前一緒に香港ハイキングを楽しんで日本に帰国した女性が久しぶりに再来港、Japan-OGを迎えての歓迎ハイキング! 行き先は新界東北部の“八仙嶺郊野公園”(Pat Sin Leng Country Park) の中、八仙嶺の北側を走る“南涌郊遊徑”(Nam Chung Country Trail) と云うハイキングコ−ス途中にある“龜頭嶺”(Kwai Tau Leng) 標高486mだッ! 香港6大珍名山の筆頭“龜頭嶺”は女性が登りたい山、あるいは女性に登られて喜ぶ山? そんな訳で(どんな訳?) 今日の女性参加者はJapan-OG 1名を加えて計6名(但し全て"熟女") と男性8名の計14名。天気は晴れ、気温23度湿度74%の快適秋日和。

KCR“粉嶺”(Fan Ling) 駅前から“鹿頸”(Luk Keng) 行きのミニバスに乗り、終点手前の“南涌”(Nam Chung)で下車。そこから湿地帯の中を一直線に伸びる舗装路を歩くと右手にWST-10-の最終ポイント手前に“南涌郊遊徑”の入口ゲ−トがある。我々はこの郊遊徑ゲ−トからスタ−ト、なだらかな石段を登って行くと大きな沢に出る。ここから又沢沿いの登り階段が続き、さらに二番目の沢を横断した辺りから今度は急勾配の石段が続き、最初の尾根に辿り着く。ここから更に上のピ−クまで急な石段を登り切ってやっと最後の尾根に到着、ほぼ海抜400mほどの地点で登り坂はここまで。前方右手上の“龜頭嶺”を見上げながら山裾のなだらか下り道を迂回、下り道の階段途中、ちょうど“龜頭嶺”の真横を過ぎた辺り、右手に標識はないが小さな布片、そこが登山口だ。

いよいよ頂上アタック開始! ヒザ程の高さの潅木ブッシュを掻き分けて急坂を登る。やっとヤブ漕ぎ登りを脱出したら今度は石ころと砂利のガレ道、そしてとうとう““龜頭のカリ”に、いや“肩”まで登りついて後は直ぐに486mの“龜頭の先”に到達。頂上からは中国国境の町“沙頭角(Sha Tau Kok) や“深セン”の街並みを展望、“八仙嶺”の山並みなど素晴らしい風景が広がる。しばし風景を楽しんだあと同じガレ道を下山、元の郊遊徑に出て更に下って行くと“平頂[土幻]”(Ping Teng Au) の高原。ここは“八仙嶺”への入り口“屏風山”(Ping Fung Shan) 麓への登り口と“丹竹坑”(Tan Chuk Hang) 方面への分岐点。前回はここからそのまま郊遊徑を進んで “丹竹坑”まで歩いたが今日は初めてのコ−ス、ここから“屏風山”麓までの長〜い坂道を登ってみる。

階段とガレ道登りが続きやっと“屏風山”麓の峠まで登り着く。そこはWST-9-の途中だ。そこからWSTを逆走、“屏風山”西側をトラバ−スしながら“鶴藪水塘”(Hok Tau Reservoir) までの下り坂が続く。この辺り山火事だったのか? あるいは野焼きをした後か? 一面草木が焼け焦げてハゲ山状態! スッカリ様子が変わっていた。“鶴藪水塘”に降り立って後は舗装路を下り、“東山下”(Tung Shan Ha) のミニバス停からKCR“粉嶺”(Fan Ling) 駅まで、 ト−タル約10q弱の歩き。今日の打上げは“粉嶺”駅前ビル内B級グルメ店でした!
(注:WST-9-、-10-:衛奕信徑,Wilson Trail Stage-9-、-10-)

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↓“鹿頸路”(Luk Keng Rd.) の“南涌”で下車、目の前にこんな標識【写真No.01】。すぐ後ろには“沙頭角海”(Sha Tau Kok Hoi)。バス道路から標識どおり右に進むと湿地帯の中の直線道路【02】、この道の最後付近、右手に“南涌郊遊徑”のゲ−トがある【03】。因みにそのまま直進すると直ぐにWST-10-の最終終着点だ。ゲ−ト前で出発前の記念写真、そして階段を登り出す、、、木陰の中の緩やかな石段登りが続く、、、

↓一しきり登ったら平道となって間もなく大きな沢に出た【09】。ここで小休止、、、大きなおにぎりをほお張るJapan-OG【11】。これより右手の沢に沿ってさらに石段登りが続く、、、先ほどより傾斜がきつくなってきた、、、そして二回目の沢との合流【14】。この辺りが“老龍田”(Lo Lung Tin) と呼ばれる所。

↓この沢を横切ると今度は急勾配の階段登りが続く。今日一番の苦しい登り! 先ずはあの峠まで【17】、、、それを過ぎると二番目の尾根へ、、、そこで小休止【19】。階段登りはさらに続く、、、後ろには先ほどの麓の丘とガスに霞んだ“沙頭角海”が遥か下の方に!【21】

↓さらに急階段を登って最後の尾根に到着、既に海抜400m以上の地点。ここで前方左手に顔を出した“龜頭嶺”【22】、三角点は小さく微かに見えるがどこが"亀頭"なんだろう? 今日一番の苦しい階段登りを終えて小休止! ここから郊遊徑は右手の山麓を行くなだらか下り坂【23】、、、かなり下った所、右側真横に“龜頭嶺”を見上げる位置【25】、下り階段途中の右手に目印の赤い布切れと、か細い獣道?【26】。ここが登山ル−トだ! ブッシュが生えるヤブ漕ぎ登りの始まり!

↓先ずはあの真上の岩まで【29】、、、必死に這いつくばりながら登る! 大岩を過ぎるとブッシュ、ヤブも少なくなって今度はガレ道急登坂、、、“龜頭のカリ”、いや"肩"に辿り着いた。真後ろ南側には“平頂アウ”から“屏風山”へ山腹を這い登るル−ト【32】。今日は初めてあそこを登ってみるつもりだッ! 間もなく“龜頭の先” 標高486mに登り着く。先っちょまで"毛"、いやススキが生えていたが今日は熟女6名が来ると知ってか? 三角点が真新しく化粧直しされていた。北東方面に“沙頭角”といつも気になる中国側の山【33】、その左、北側には“紅花嶺”(Hung Fa Leng)【34】、その左、北西方面遥か彼方は中国深センの街並み【35】

↓そして西側には“丹竹坑”の田園地帯と遠くに“粉嶺”、“上水”(Sheung Shui) 方面【36】。今日も先週と変わらないガスっぽい遠景なのが残念! 大休止と記念写真を撮り終えて下山開始【38】、登って来たガレ道を下り出す、、、再度ブッシュを掻き分けて元の郊遊徑に着地、、、そこから今度は右手西側に下って行くと、、、直ぐに“平頂アウ”の高原地帯に至る【42】。 

↓高原のド真ん中、この標識【44】のとうり郊遊徑を直進すると“丹竹坑”へ、左に折れると“八仙嶺”へ至る。今日は初めてこの“八仙嶺”へのル−トを行く。先ほど“龜頭嶺”から見えた“屏風山”へ山腹を這い登るル−トだッ! ガレ道階段が最初は緩やかに、そして徐々に傾斜がついて遥か上部まで続く、、、途中中間点辺りで小休止、ここから振り返って見た“龜頭嶺”【49】、ウ−ン! こうして見ると中々カッコよろしい! しかしここから見ても"龜頭"には見えないな〜? 名前の由来を知りたいもんだッ! 

↓“龜頭嶺”の西側山麓を走る“南涌郊遊徑”【50】、さらに登り坂は続くが階段の傾斜は緩やかになり、、、やがて左前方に見えてきた“黄嶺”(Wong Leng) 639mの勇姿【52】と手前の“屏風山”から続くWST-9-の尾根道。あの向こうが“八仙嶺”だ! やっと峠の上まで登り着いた【53】。想像していた⇒(A)⇒(B) の標識地点よりチョット手前の“南山”(Nam Shan) 寄りだった。直ぐに右折、真下のWST-9-逆走に入る、、、あれッ? 何故か一面焼け野原、山火事か?   

↓下ってきたル−トを改めて見るとこの周囲一体全て焼けている【57】、野焼きしたのかな〜? 山火事にしては?? 間もなく“鶴藪水塘”から登って来る標識点に到着【58】。この峠付近も殆ど焼かれていた!、、、真下の“鶴藪水塘”【60】、、、無残に焼けた周囲を見ながら下山【62】、、、途中遠望した逆光の“九龍坑山”(Kau Lung Hang Shan)【63】。

↓かなり下の方まで焼けているぞ〜!【64】、、、間もなく林道に入って“鶴藪水塘”近くの標識点まで下って来た【66】、そして右側の階段をちょっと下ると東屋【68】、一休みして、、、ダムの脇から堤防を渡り、、、

↓満々たる水を湛えた“鶴藪水塘”【71】、、、“鶴藪道”の舗装路を下り、、、【73】の先にある“東山下”(Tung Shan Ha) の標識から左折、一番奥にある数件の民家の傍【74】がミニバス停。ここからKCR“粉嶺”駅まで直行! 以前一度立ち寄った“粉嶺”駅前ビル内のB級グルメ店に飛び込んだッ! 先ずは、、『ビ−ルはHow Much?』、『なにッ! 1缶15ドル、ふざけんニャロメッー!』

↓スッタモンダした挙句の果て、結局1缶11ドルで止むなく手打ち! しかし店員のサ−ビス、愛嬌もヨロシィ−! 味もグ−で合格点! ビ−ル25缶以上も飲んだら最後の数缶は2ドルの大出血サ−ビス! 大いに満足してJapan-OG歓迎ハイキングの一日は無事に終わりましたッ!  

今までの香港ハイキングで女性参加回数トップの記録保持者、しかしその彼女も未だ知らなかった山、“龜頭嶺”登山行は幸い快晴に恵まれ、日本の山とはまた一味違う楽しさと、さらに最後のB級グルメも含めて懐かしい香港の雰囲気を味わえたことでしょう。
香港6大珍名山に興味がある方は下記の関連レポ−ト、[2003年10月19日] 龜頭嶺 レポ−トの最下段をご覧下さい。

仲間が作成したフォトアルバムもご覧下さい!

過去の関連レポ−ト
[2003年10月19日] 龜頭嶺 (Kwai Tau Leng)
[2004年9月19日] 八仙嶺 (Pat Sin Leng)

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