[2004年9月19日] 八仙嶺
(Pat Sin Leng)

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コ−ス=MTR九龍塘-(KCR)-粉嶺-(Taxi)-鶴藪水塘-屏風山-黄嶺-
-八仙嶺-大尾篤-(Bus)-KCR大埔嘘

参考資料=「新界東北部郊區地図1999年第五版」
   「香港街道地方指南2001年版」

≪全般概要≫
先週の“塔門洲”(Tap Mun Chau) に続いて若い女性仲間の送別ハイキング最終回、今日は山登りが大好きな彼女のリクエストに応えて昨年12月以来の新界東北部の秀峰“八仙嶺”(Pat Sin Leng) へ行く。そして奇しくも昨年12月の“八仙嶺”登山に初めて参加され、9ヶ月間我等が先発隊長を務めて頂いた壮年健脚者も香港から他所へ急きょ転勤が決まり、彼の送別登山も兼ねた山行きとなったッ! が、しかし残念ながら天気は悪く朝から雨、TV予報でも気温27度湿度97%で雨、雷も発生とか? それでも集合場所に集まった仲間は13名。“KCR”(九龍鉄道) で“粉嶺”(Fan Ling)へ、そこからタクシ−3台に分乗して出発点の“鶴藪水塘”(Hok Tau Reservoir) に着くまでは雨も上がり、空も明るくなっていた。

“八仙嶺”は新界東北部、“八仙嶺郊野公園”(Pat Sin Leng Country Park) に位置する香港でも有数な秀峰で、文字通り八つの嶺が連なる雄大な山塊。今日の登山コ−スはWST-9-の順行コ−スなので“八仙嶺”に至る前に“屏風山”(Ping Fung Shan)〜“黄嶺”(Wong Leng) の二つの山越えもある。“鶴藪水塘”のダムの脇を登山口に向かう内、心配していた雨! スタ−ト地点の東屋で雨宿りをしたが、小雨は続き止みそうにない。ここまで来て諦めるのはイヤなので、エ−イッままよ、と小雨をついて傘差し登山の開始。

最初から急な登り坂が続く。海抜400m程の地点までが苦しい登り! やっとの思いで“屏風山” の肩下付近に着いて小休止。この頃雨は止み次は“屏風山”西側をトラバ−ス気味に登って高原へ至り“丹竹坑”(Tan Chuk Hang)”方面への分岐点着。いよいよ“屏風山”の尾根道ル-ト! 遠景はガスって下には雲が流れていたが、時折雄大な山並みがガスの切れ間に顔を出す。快適な歩きが続き最初のピ−ク“黄嶺”639mを目指す。その後一旦下って二番目のピ−ク“犁壁山”(Lai Pek Shan) 550m経由、いよいよ“八仙嶺”最初のピ−ク“純陽峯”(Shun Yeung Fung)”591mへ。ここからがいよいよ“八仙嶺”の尾根道行のスタ−ト!

“純陽峯”の急階段を下って次は“鍾離峯”(Chung Li Hung)”、“果老峯”(Kao Lao Fung)、“拐李峯”(Kuai Li Fung)、“曹舅峯”(Tsao Kau Fung)、“采和峯”(Choi Wo Fung)、そして7番目の“湘子峯”(Sheung Tsz Fung)、まで辿り着いた時またもや小雨、さらに不気味な雷音も。そして最後の階段を登って最終峰の“仙姑峯”(Hsien Ku Fung) 511mへ到着、長かったアップダウン行もやっと終わった。後は長〜い階段を下って“八仙嶺自然教育徑”(Pat Sin Leng Nature Trail) のPoint(13)近くに降り立つ。林の中の教育徑の下り道が続き最後、“春風亭”と云う東屋を通り過ぎて“牛アウ”(Ngau Au) の管理事務所前のゲ−トをくぐって全行程約12q弱の歩きのFinish! 最後の〆は“大尾篤”(Tai Mei Tuk) のタイレストランでした。
(WST-9-:衛奕信徑,Wilson Trail Stage-9-)

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↓タクシ−はここで行き止まり[写真No.01、02]、出発前の記念写真を撮って舗装路を行くと直ぐに“鶴藪水塘”。ダムの堤防を渡り出したら心配していた雨がポツリッ! ダム左側の道を行って登山口近くの東屋[04] に駆け込み雨宿り。あぁ〜しかし、雨は止みそうにない! 待つこと数分、若干小ぶりになったところで勇躍傘差し出発! ゲ−ト[05] をくぐったら直ぐに左折して階段登り、、、階段が終わった所で正面頭上に忽然と現れ出でたる“霧の屏風山”[07]!

↓毎度の事ながらこの最初の登りがキツイ! 小雨は降ったり止んだり、、、ヒィ−ヒィ−ゼィゼィ云いながら必死に登る一行。先発隊と後続部隊の距離が広がる、、、やっと“屏風山”の麓、海抜400m程の肩下に到着して小休止[10]。左手の小高い丘の上から見た真下の“鶴藪水塘”[12]、、、そして、さぁ−出発! “屏風山”西側をトラバ−スしながら登って行く[14]。

↓ちょっと石段登りが続いた後、前方の視界が広がり高原へ出た。ここまで登ったら後はルンルン! 周りの草花を見る余裕も、、、そして“丹竹坑”方面への分岐点に到着。北東方面の中国国境の町“沙頭角”(Sha Tau Kok) は厚い雲の下[18]。この界隈は“屏風山”北側の雄大な草原山麓が広がる地帯だがその風景も今日の天候ではサッパリ![21]

↓右手は断崖絶壁[22] 、“屏風山”の尾根伝いの道を行く。この辺りは天候さえ良ければ南側が切り立った崖、北側は雄大な裾野となって広がる景観が楽しめる筈だが残念!、、、それでも少しガスが薄くなって明るくなってきた、、、“屏風山”のスロ−プ[26]、[27]を背にしながら行く。右手下は“吐露港”(Tolo Harbour) [28]。

↓左手雲の切れ間に今度はハッキリと中国“沙頭角”が[29]、、、尾根伝いの道は徐々に登り坂から下り坂に変わり、、、間もなく“黄嶺”へ至る再度の登り坂。ダントツ早足の先発隊員が“黄嶺”639m 頂上から撮影した“船灣海”(Plover Cove) [31]、この時はまだその海が見えていたが、、、皆が登り着いた時は周囲はガスで真っ白け![32]、[33]。今日の最高峰三角点を囲んで記念写真[34]。小休止の後、直ぐ下の標識から“八仙嶺”へ至る道を行く[35]。

↓目前に広がる雄大な山並み[36]、、、次のピ−ク“犁壁山”を目指して尾根道歩きは続く。こちらも先発隊員が“犁壁山”550m山頂から写した写真[37]。そして、、、間もなく全員到着、、、一旦下って草が生い茂ったル−トを経由し短い階段を登ったら、、、やっと“八仙嶺”最初のピ−ク“純陽峯”591m に到着[41]。こちらは随分遠景まで見えて来た“船灣海”[42] これも仲間が撮影!

↓“純陽峯”から見た“船灣海”と堤防を挟んで左側の“船灣淡水湖”(Plover Cove Reservoir) [43]。長く急な階段を下って、、、二番ピ−ク“鍾離峯”[45] へ、左手の山並みの向こう中国“沙頭角”を見ながら三番ピ−ク“果老峯”、、、また右手に間近になった“船灣淡水湖”の堤防[48] を望みながら四番ピ−ク“拐李峯”と小アップダウンの尾根道は続く。

↓五番ピ−クの“曹舅峯”[50]、この辺りからまたもや濃いガスが漂い始めたッ! そして六番ピ−クの“采和峯”に着いた先発隊員が撮影した正面の七番ピ−クと最終八番ピ−ク[53]。六番まではスイスイだったが又もや急階段が待っていた七番ピ−クの“湘子峯”。全員“湘子峯”に着いた頃またもや雨、さらに不気味なゴロゴロ轟きの雷! 頂上の展望案内板[55] は金属板、落雷が恐くて傍に近寄れない。早々にピ−クを離れよう!

↓一旦下って今日最後の登り! 最終峰八番ピ−クを目指して頑張る一同![57]〜[60]、、、そして、、、遂に着きましたッ!“八仙嶺”の最終峰“仙姑峯”511m。振り返り見た尾根道[62] は先発の仲間が撮ったもの。南西方向に見えた“大帽山”(Tai Mo Shan) のデジタルズ−ムアップ[63]

↓東側真下に広がる“船灣淡水湖”[64]。いやぁ〜皆さんお疲れ様でしたッ! 全員集合写真の皆の顔は達成感で満足げ。そして今日の送別登山の主人公二人を中心にした思い思いのスナップ! 小休止の後下山開始、長〜い階段途中から見た“吊燈籠”(Tiu Tang Lung) と美しい“印洲塘”(Yan Chau Tong) の海と島々[70]。  

↓長い階段下りはヒザが笑う、が顔は笑わない! クモを見ながら降り立った場所は“八仙嶺自然教育徑”のPoint(13)近く[73]。ここでWSTともお別れだ。これより教育徑の緩やかな下り坂林道が続く。相変わらず時折小雨がパラつく中、全員何故か無言で黙々と進む。4時間強の歩きで腹が減ったのか? 疲れたのか? 左前方間近に“船灣淡水湖”が見えて来た[76]。さぁ〜もう少しだ! 東屋“春風亭”を通過[77]、、、

↓そして教育徑のゲ−トをくぐって今日の歩きのFinish! ゲ−ト前で最後の記念写真[78]、しかしビ−ルまではもう少し歩かなければならない。バス道路の“新娘潭路”(Bride's Pool Rd.)を下って一行はそのまま“大尾篤”に向う。バス道路から右手に見上げた先ほどの“八仙嶺”の雄姿[79]! いつものタイメシ屋に飛び込む。今日参加出来なかった女性仲間一人も駆けつけて皆で盛大に打ち上げ乾杯、兼二人の仲間の送別宴会のはじまり、はじまり〜!

↓ここはもうコメントの必要もなし! 主人公二人の写真がメインになってしまったが、他の人にはゴメンナサイ! このタイ料理の店、時々利用するが比較的安くて料理も旨しッ! 大いに飲んで喰って〆てHK$155/人でした。 

↓帰路のバスの中、、、歩き疲れか?はたまた飲み疲れか?

今日は『雨の八仙嶺行き!』 となってしまった。しかし幸い二、三度小雨に遭っただけ! 流れる雲、ガスの切れ間から垣間見える雄大な景色もまた格別な味わいがあった。さらにまだまだ暑いこの時期ながら、今日は気温も低く曇天のお陰で全員元気に予定コ−スを走破し終えた。もしいつものようにカンカン照りだったらバテてしまっただろうねッ!(^_^)!
しかし天気が天気なので今日は風景写真よりも人物中心、特に送別登山の二人の仲間の写真を主に撮りました。

それにしても山好きな二人の仲間が偶然とは云え、同時に香港を離れるのは本当に寂しいかぎり!(涙)! 思えば夫婦二人で始めたハイキングも、この約4年間で参加者総数が200人を越えたが、仲間達の入れ替わりが激しくてこれまで何回送別ハイキングをしたものか? 去る人もいれば又新しく来る人もいるだろう!

過去の関連レポ−ト
[2003年12月14日] 八仙嶺 ≪Wilson Trail 順行≫
[2003年6月4日] 八仙嶺 ≪Wilson Trail 逆行≫

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