[2004年11月21日] 吊燈籠
(Tiu Tang Lung)

《画像をクリックすると大きな写真になります。保存は大きい方を!》
《サ-バ-容量に限度があり古い写真は抹消しなければなりません。保存は早めに!》

コ−ス=MTR.九龍塘-(KCR)-大埔嘘-(Bus.275R)-新娘潭-新屋下-九胆租-
-吊燈籠-芬箕托-亜媽笏-(分水凹)-谷埔-凰坑-鹿頚-(Mini Bus)-KCR粉嶺

参考資料=「新界東北部 郊區地図1999年第五版」
   「香港街道地方指南2001年版」

≪全般概要≫
今日は昨年3月以来の新界東北部は“船灣郊野公園”(Plover Cove Country Park) 内、“吊燈籠”(Tiu Tang Lung) 416m に登る。たまたまこの予定を立てた翌日(11月18日)、拙HPを日本で検索した男性から是非ハイキングに参加したい旨のコンタクトがあり、この日予定どうりゲスト参加して頂いた。“吊燈籠”は過去二回登っているが、今日は特に下山コ−スを過去二回とは変えて初めての内陸部山間のコ−スとした。天気は晴れだが薄モヤ気味、気温23度湿度78%ですっかり秋らしい好天! 集合場所の“九龍塘”(Kowloon Tong) 駅に集まった仲間は日本からのゲストも含めて計11名。KCR“大埔嘘”(Tai Po Market) 構内のバスタ−ミナルからダブルデッカ−に乗って終点の“新娘潭”(Bride's Pool) まで。“新娘潭”を出発したのは午前11時直前だった。

“新娘潭”の渓谷、自然教育徑を抜けて“照鏡潭”(Mirror Pool) の滝の上部を行くと“新屋下”(San Uk Ha)。そこから“九胆租”(Kau Tam Tso) の田園地帯を歩いて非常電話がある地点から左の階段を登りいよいよ“吊燈籠”(Tiu Tang Lung) への登山口へと向かう。丘陵地帯を歩いて“犁頭石”(Lai Tau Shek)〜“三椏村”(Sam A Tsuen) 方面へ向かう分岐点からコ−スを外れて左手の土手に上がる。目前に立ち塞がる“吊燈籠”は頂上間近までほぼ直線的にガレ道登り坂が続いている。先ずは肩までの苦しい登り、、、そして肩下で小休止。ここから更に岩だらけの崖を攀じ登って肩まで、後は一気に登り切った所が頂上416mだった。

今日の頂上からの眺めは若干霞んではいるが実に素晴らしい! “印洲塘海岸公園”(Yan Chau Tong Marine Park) のリアス式海岸と島々。特区境界線の向こう中国の山々、沙頭角の街並みと海。景色を堪能した後、帰路は西側に向かって尾根伝いにピ-クを三つ越え最後の“芬箕托”(Fan Kei Tok) 369m のピークから誰かが付けてくれたロープを頼りに急坂の土道下り。下りきった所から左手に進めば“鳥蚊謄郊遊徑”(Wu Kau Tang Country Trai)に合流するが、我々は林道を右手に下って“亜媽笏”(A Ma Wat) 経由“分水凹”(Fan Shui Au)近くへ至る。

ここから初めてのコ−スとなる“谷埔”(Kuk Po) までの林道の長〜い下り坂、初めから最後まで段差の低い石段が続いてようやく麓の“谷埔新屋下”(Kuk Po San Uk Ha) と呼ばれる田園地帯の村落に到着。ここからは正面の海を隔てて中国“沙頭角”(Sha Tau Kok) を目前に望みながら海岸線沿いの遊歩道歩きとなる。長〜い海岸線を歩いた後、階段を登って小さな岬を横断、“凰坑”(Fung Hang) のBBQエリア近くだ。その後もう少し海岸線を歩いてやっと終点の“鹿頚”(Luk Keng) に到着。当初の予想に反してト−タル9q程の歩きだった。今日の打上げはその“鹿頚”のミニバス停前の小店にて、日本からのゲストも初の香港ハイキングとB級グルメを充分楽しんで貰えたようだ!

《写真上にマウスを乗せると画像NO.が出ます。写真をクリックすると大きなサイズに!》
↓先ずはバス終点“新娘潭”で出発前の記念写真【写真No.01】、自然教育徑のゲ−トをくぐって“照鏡潭”の沢までは下り坂、そこからツヅラ折の階段を登って行って滝の上部を行くと“新屋下”【05】。標識の“三椏村”方面に向かうと直ぐ遠方に目指す“吊燈籠”が見えて来た【07】。

↓“新屋下”を出て舗装小道を進むと“九胆租”【08】の村落、、、のどかな田園地帯を歩いて行くと間もなく非常電話がある箇所【10】。ここから道は二手に別れるが、我々は階段を登って丘陵地帯の土道を行く、、、直ぐに左手に“吊燈籠”が迫ってきた【13】。ダラダラ登り坂の最後、コ−スは土手の右側を回り込んで“犁頭石”〜“三椏村”方面へ向かうが、今日はここでコ−スを外れて土手の上まで登って小休止【14】。

↓ここからが本格的な登りとなる【15】。真正面のピ−クまでほぼ直線的に伸びるガレ道に取り付く面々! 途中数回足を止めて深呼吸! ヒィ−ヒィ−ゼィゼィ(汗)、、、肩下の岩のガレ場をよじ登って【18】、、、振り返ると歩いて来た道と周囲に広がる山並み【19】、、、そしてやっと肩まで登り着いた! 南西遥か、あの山並みはガスに霞む“八仙嶺”(Pat Sin Leng)【21】

↓この肩までが今日一番キツイところ。小休止の後さらに上を目指す、、、ル−トは途中から左手を迂回するように廻り込んで【23】、、、そして遂に“吊燈籠”416m 頂上に立つ! 東から東北にかけて広がる“印洲塘海岸公園”の海と島々【24】〜【26】、そして北西には中国“沙頭角”【27】。惜しむらくはガスっぽくて遠景がクリアでないのが残念! 三角点を囲んで全員颯爽と記念写真に納まる【28】、しばらく景観を眺めた後、、、

↓今度は西の方に向かっての尾根歩き、ピ−クが三つ続いている。右手の海と島々を眺めながら一旦下って二番目のピ−クへ【31】、、、この辺りから潅木が増えてくる、、、次のピ−クへ【33】、、、再度下って、、、最後のピ−ク“芬箕托” 369mまで【34】。ここから左手ヤブの中に下山ル−トがあるが右手“沙頭角”【35】 を眺めながら直進。

↓ますます深くなるヤブ潅木雑草、、、やがて下り坂、細くて急な土道には誰が付けたか? 親切にロ−プが【37】、、、以前⇒雨の日に泥んこになりながらこれを下った事を思い出す。谷まで下ったらチョット登って【38】、、、間もなく、、、まともな登山道に出た【39】。ここから左に上がれば直ぐに“鳥蚊謄郊遊徑”に合流して以前も登った⇒山火事監視塔がある無名ピ−クへ至る。我々は林道を右手に下って、、、林を抜けたら“亜媽笏”を通過、左手間近に見えてきた“沙頭角”【42】。

↓そして正面にまた“印洲塘”の海【43】 が見え始めた頃ちょっとした広場に到着。この直ぐ下が“分水凹”近くの分岐点【45】、ここは今年6月13日に⇒“茘枝窩”(Lai Chi Wo)から登って来た箇所。今日はここから初めてのコ−スとなる北側内陸部の“谷埔”を目指す。ご覧のような石畳の下り坂【46】 が林の中に延々と伸びている、、、1q程も下った頃徐々に林を抜けて、、、

↓麓の“谷埔新屋下”と呼ばれる田園地帯の村落に到着。ここから最終目的地の“鹿頚”まで約3qの道のり【50】、牛チャンものんびり昼寝中【52】、、、田んぼの中の畦道ならぬ、田園風な広っぱの中、花を眺め、ゆっくりと舗装小道を行く一行、、、

↓途中こんな洋館風な建物も【57】、ひょっとして昔のイギリス人の住まいだったか? ここを過ぎたら海岸に出た【58】。正面の海を隔てて中国“沙頭角”が目前に【59】。海際に生えるマングロ−ブを見ながら海岸沿いの遊歩道歩きが続く、、、魚を追ってカモメ?が飛び交う【62】、【63】

↓♪あぁ〜あれは中ノ島【64】♪、、、間もなく“凰坑”の村落近くの広場着、ここで海を見ながら小休止【66】、、、これより小さな岬を横断する階段登り、、、登り切ったらよく整備された公園広場【69】、そこを下ったら、、、

↓“凰坑”のBBQエリア近く【71】、、、徐々に民家が増えてきた、、、そして間もなく大きな車道に出た、これを左に行けば最後は“新娘潭”に至る。右手前方が終点の“鹿頚”【75】。ここは日曜日はいつも大勢の行楽客でイッパイ! 前回食事した店に飛び込んで今日の打ち上げ! カンパ〜イ!

↓日本からのゲストも一緒に大いに飲み、大いに喰い、、、さすがB級グルメの店、たったのHK$ 60 でしたッ!

春霞みとは云うが秋霞みとは? 最近の日曜の天気は幸い雨にも遭わず概ね好天続きだが、惜しむらくはいつも霞んだHazyな天気。デジカメは正直に光りをキャッチするので何となく白っぽくて、特に遠景がボヤけてしまうのが残念!
それはともかく、今日の日本からのゲストの青年も、初の香港ハイキングを楽しんで頂けたと思います! それとも物足らなかったかな?
過去の関連レポ−ト
[2003年3月16日] 吊燈籠(登山口も下山ル−トも異なります)
[2002年5月19日] 吊燈籠(下山ル−トは“亜媽笏”以降が異なります)

写真集TOP 履歴INDEX 主トレ-ル
コ-ス
標高
ランキング