[2004年6月13日] 照鏡潭〜三椏村〜茘枝窩
(Mirror Pool〜Sam A Tsuen〜Lai Chi Wo)

《このペ-ジの写真は既に抹消しました。》

コ−ス=九龍塘-(KCR)-大埔嘘-(Bus275R)-新娘潭(照鏡潭の滝)-
-新屋下-九胆租-犁頭石-三椏村-茘枝窩-分水凹-亜媽笏-無名ピ−ク-
-鳥蚊謄郊遊徑-新娘潭路-(Taxi)-大尾督-(MiniBus)-KCR大埔嘘

参考資料=「新界東北部 郊區地図1999年第五版」
   「香港街道地方指南2001年版」

≪全般概要≫
今日は'99年8月以来、実に5年ぶりに新界東北部、“船灣郊野公園”(Plover Cove Country Park) の東の端にある寒村“三椏村”(Sam A Tsuen) と初めての“茘枝窩”(Lai Chi Wo) を巡る歩き。天気は晴れ、気温27−30度、湿度67%で乾燥気味。今日の参加者は中学生一人を加えて計12名。先ずは“新娘潭”(Bride's Pool) へ。“新娘潭”の渓谷一帯は自然教育徑が整備され、清水の沢と各種植物が群生する絶好のハイキングコ−ス。 その中でも特に、その昔望まぬ結婚を強いられた娘が身投げした、と云う伝説で有名な“照鏡潭”(Mirror Pool) の滝は今日は少々水量が少なかったものの中々の迫力!

その後近くの“新屋下”(San Uk Ha) から“九胆租”(Kau Tam Tso) を過ぎて、非常電話がある地点から左の階段を登って“吊燈籠”(Tiu Tang Lung) 標高416mの登山口へ。そこからなだらかな登り道となるが稜線の途中まで登った所から左手の“吊燈籠”を見上げながら裾野中腹の曲りくねった道を行く。“犁頭石”(Lai Tau Shek) を過ぎてさらに進んで道は下り坂となり、やがてリアス式海岸の入り組んだところの終着点にある目的地の“三椏村”に到着。ここの民家兼小店で自家製の豆腐花と豆乳に舌鼓を打ちながら午後のけだるいひと時をノンビリと過す。予定ではこれより南側ル−トで戻る事も考えていたが、遠回りになるが思い切って初めての北側ル−トを歩いてみる事にする。

“三椏村”から山間のル−トを北へ進むとやがて“印洲塘海岸公園”(Yan Chau Tong Marine Park) の美しい海岸沿い、マングロ−ブが群生する地点に到着。そのまま海岸沿いの道を進むと珍しい巨木が密生する公園内の遊歩道を抜けて“茘枝窩”(Lai Chi Wo)の村落。客家の集落か? かなりの民家が建っていた。そこから次の目標地点“分水凹”(Fan Shui Au)を目指して山間ル−トのなだらかな登り坂が延々と続く。内陸部の横断コ−スだが比較的木陰の多いコ−スで夏向きだッ! “分水凹”からも更に登り坂が“亜媽笏”(A Ma Wat) と呼ばれる地点まで続く。やっと平道となって三叉路の標識点、“鳥蚊謄郊遊徑”(Wu Kau Tang Country Trai) に合流。

ここは以前“吊燈籠”に登った時、“芬箕托”(Fan Kei Tok) 369m経由で縦走して下山して来た地点だ。この三叉路を直進すると最後は出発点近くの“新屋下”に至るが、我々は右折してちょうど整備中の土の階段を登り、標高300mの無名ピ−クに登る。頂上には三角点と山火事監視塔。頂上から中国“沙頭角”(Sha Tau Kok) を目前に望みながら“鳥蚊謄郊遊徑”の長〜い階段を下山、降り立った所は“新娘潭路”(Bride's Pool Rd.)だった。しばらく舗装車道をスタ−ト地点の“新娘潭”に向かって歩くうちにタクシ−が来たのをこれ幸い、3台に分乗して“大尾督”(Tai Mei Tuk)のタイレストランまで。計5時間半、14kmの長い歩きを終わりました。

《写真上にマウスを乗せると画像NO.が出ます。写真をクリックすると大きなサイズに!》
↓“新娘潭”のバス終点にて。バスの中で一緒だった何処かのお婆ちゃんと一緒に! 何でも子供の時以来の“照鏡潭”へ行きたいから案内して欲しいとか? “旅は道連れ世は情け”、普段の親不孝の反省にこのお婆ちゃんを助けて滝まで同行。鬱蒼たる森の中、[写真No.05] の階段を登りつめた所に忽然と現れた“照鏡潭”の滝! 今日は水量が少ないが迫力充分。

↓昔から伝わるロマンの伝説、滝に身を投げたと云う娘にしばし想いを馳せる。お婆ちゃんの満足した表情で一人トボトボ帰る姿が何とも印象的! 滝をバックに記念写真の後、元の階段下まで戻って沢に掛かる小橋を渡り[No.12] の標識からなだらかな階段登りが続く。森の中の自然教育徑は良く整備され絶好のハイキングコ−ス。間もなくちょうど滝の上部地点に到着。

↓しばらく進むと“新屋下”。ここから[No.16] の標識どおり“三椏村”方面を目指す。村落を抜けて“九胆租”へ。ノンビリとした田園地帯の平道歩き、、、どこかでセミの鳴き声も。間もなく小さな森を抜けると、それまでの舗装小道は終わって土道の歩きが続く。

↓“新屋下”を出て20分程で非常電話がある別れ道。直進すれば“上苗田”(Sheung Miu Tin)〜“下苗田”(Ha Miu Tin)方面へ。今日の我々は左手の階段を登って“吊燈籠”への登山口を目指す。直ぐに見えて来た“吊燈籠”[No.23]。 階段の後なだらかな坂道登りが続き、左手の“吊燈籠”への登山口を通り過ぎた後、近くの稜線まで登った所で小休止。この辺りから左手上に見上げた“吊燈籠”[No.27]。 山の中腹を走る道の遥か先には“印洲塘”の海[No.28]。

↓“吊燈籠”裾野中腹の曲りくねった道が続く。時々前方に垣間見える“印洲塘”の海が次第に近づいてくる。“犁頭石”を過ぎて間もなく、路傍の新しい石柱には未だ文字が刻まれていないが標識のようだ[No.32]。 ちょうどここは“吊燈籠”への二番目の登山口、昨年3月にここから登った事を思い出す。さらに進んで行くといよいよ“三椏灣”が近づいてきた[No.34]。そして道は下り坂となって前方に村落が見えて来たぞォ〜! 

↓この辺り、5年前は舗装されてなかったが、、、間もなく味も素っ気も無い“三椏村”の標識[No.37]。二軒の民家兼小店、手前の店に立ち寄る。自家製の豆腐花HK$8.00、豆乳HK$5.00、安いし、ウン! こりゃ−なかなか美味いッ! 街中のものより新鮮で変な臭みもないッ! ここでノンビリ休憩、午後のけだるいひと時を過ごして、さぁ〜出発! 

↓これより海岸線経由、南側ル−トで帰路につくことも考えたが予定変更して未踏の北側ル−トを行くことにする。標識[No.43] の“茘枝窩”方面だ。比較的平坦な小道が続く、、、竹林道を抜け、、、廃家の前を通り、、、しばらく行くと突然右手の視界が開け海が目前に現れたッ! かなり大きな湾だ、対岸には何処に行くのか小さなフェリ−も見える。海岸沿いの道を過ぎたら前方に集落が見えてきた。そして公園のような広場、何とッ! 複雑に枝を伸ばしている巨木がイッパイ! カズラか?枝の一部か?

↓[No.50] この“八岐大蛇(ヤマタノオロチ)”みたいな巨木、複雑に入り乱れた太い枝、周囲は遊歩道が整備されている。しかし何とも不思議な光景だ! 間もなく“茘枝窩”の村落に到着。客家の集落か? 沢山の家の横の坂道を登って行ったら今度は根っこがコブだらけの巨木一本[No.56]。ここから先もしばらく板張りの遊歩道が整備されていた。

↓なだらかな坂道を登って行ったら、、、次の目標 “分水凹”の標識。道は徐々に狭くなり、舗装路から山道に変わる。木陰が多い森の中の歩きが続いたが、、、林が少なくなってきたと思ったらいよいよ登り坂となってきた。ふと振り返ると美しい“印洲塘海岸公園”の島々! 連続した登り坂、暑さにたまらず途中の木陰で小休止。さらに登り坂は続き、、、三叉路に出た。この標識[No.62] から左折すると“珠門田”(Chu Mun Tin)へ。我々は直進して“鳥蚊謄”方面を目指す。

↓急勾配ではないが階段登りが続く、、、また林が増えてきた。どうやら峠近くに着いたらしい。標識[No.65] と地図で確認したらここが“分水凹”の近くだった。しばらく小休止の後、すぐ上の峠から今度はしばらくなだらかな坂道が続く、、、落葉が多い森林道の登りが続き、、、やっと平坦な道となる。どうやら“亜媽笏”付近らしい。間もなく見覚えのある地点と標識[No.69]。そうだッ! ここは以前“吊燈籠”から“芬箕托”経由で縦走して降りてきた地点だった。つまり“鳥蚊謄郊遊徑”にここで初めて合流したのだッ!

↓すぐ上にはあの時も登った山火事監視塔がある無名ピ−ク。どうやら階段の工事中らしい、、、今日最後の登り坂を登る一行[No.72]、、、そして着きました標高300mの無名ピ−ク! 若干ガスに霞んでいるが海の向こうは中国“沙頭角”、、、カメラの望遠レンズをアップすると街並みも望める[No.75]。監視塔前の三角点で記念写真!    

↓さぁ〜後は“鳥蚊謄郊遊徑”を下るだけ、、、森の中の階段を下り切った最後、“新娘潭路”の車道に到着。ここは公共の交通機関はないので今日のスタ−ト地点の“新娘潭”までアスファルト道路をテクテク歩かなければならないか? と思ってたら運良くタクシ−! 先ずは1台に先行組みの女性たち。ほどなく二台目、三台目と来て全員“大尾督”のバス停で合流、以前も立ち寄った近くのタイレストランで今日の打ち上げ食事会となりました。

昔、流行った唄で♪ここ〜は地の果てアルジェリア♪、ってのが有ったが正に“地の果て三椏村” って感じの村、、、しかし5年ぶりの“地の果て”は相も変わらずノンビリとした風情が漂う寒村だった。また初めて行った“茘枝窩”は思ったより大きな村落、そして近くの珍しい巨木とその大きなカズラ、内陸部横断コ−スの“分水凹”〜“亜媽笏”も素晴らしい夏向きコ−スだった。いずれもう少し北の方の200m級の山々や“沙頭角海”沿いの海岸コ−スも歩いてみたいな〜! この辺りはまだ未踏だしねッ!

過去の関連レポ−ト。
⇒[2003年3月16日] 吊燈籠 (Tiu Tang Lung)
⇒[2002年7月21日] 新娘潭〜八仙嶺自然教育徑
⇒[2002年5月19日] 吊燈籠 (Tiu Tang Lung)

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