[2004年8月1日] 糧船灣洲
(Leung Shuen Wan Chau)

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コ−ス=MTR.鑽石山-(Bus.96R)-北潭涌-西貢萬宜路 (MHT-1-、Main Dam)-
-花山-糧船灣洲周遊-Main Dam堰堤-(Taxi)-西貢-(MiniBus)-MTR.彩虹

参考資料=「西貢及清水灣 郊區地図1998年第六版」
  「香港街道地方指南2001年版」

≪全般概要≫
今日は初めてのコ−ス、“西貢東郊野公園”(Sai Kung East Country Park) 内、“萬宜水庫”(High Island Reservoir) の南側 (海側) の“糧船灣洲”(Leung Shuen Wan Chau) と呼ばれる一帯の歩き。気温30-34度、湿度84%、快晴だが猛暑、参加者は7名。先ずはお馴染みMHT-1-の歩き。MHT-1-は“北潭涌”(Pak Tam Chung)〜“浪茄”(Long Ke) 間、全長10.6q、3時間の行程だが、我々はノンビリと途中二、三回の小休止を挟み9q程を約3時間かけてやっと二番目のダム、海との緩衝堰が有るメインダムに到着。猛暑炎天下での“萬宜水庫”沿い南側舗装路を延々と歩くのはかなりの難行!

しかし今日は暑いのは暑いが湿度が比較的低いせいか?思った程でもない。更にここまで3時間程かかったが単なる舗装路平道歩き。その傍、ダム手前の記念碑の横の階段を登っていよいよ“花山”(Fan Shan) 209mを目指す。地図上点線ル−トなので予想したとうり、ちょっとヤブ漕ぎ登山となってやっと頂上着。三角点もない雑木だらけの頂上だったが、実に素晴らしい景観が待っていた。香港の東南の海、瀬戸内海を思わせる数多くの島々とその間の海峡、晴天下で誠に絵葉書のようなこれまで見たことのない景観!

下山コ−スは地図上MHT-1-の途中に下るコ−スと海側 (南側) に下るコ−スがあるが、我々は今日の最終目的地“白[月借]灣”(Pak Lap Wan) を目指す為に海側に下る。急坂を麓まで下ったら今度は中腹の歩きが西南側に続く。左手下の海を眺めながら曲りくねった、所々のヤブ漕ぎ山腹ル−トを延々と進んで行ったら途中から左手海岸への急坂下りとなった。ここで石ころだらけの海岸まで降り立ったら今度はその先が海岸の岩場で先に進めそうにない。やむなく元の急坂を再度中腹まで戻って、さらに西側へ向かうが途中から猛烈なヤブ漕ぎ、ブッシュだらけの中に入ってル−トは断絶!

この頃時刻は既に夕方4時頃となって、止むを得ず元来た山麓ル−トを戻り出す。炎天下長時間の歩きで頭も足もフラフラ状態! やっとの思いで元の“花山”麓まで戻りついてホッ!とする。再度“花山”に登って最初のル−トに戻る気はせずに、真下の“破邊洲”(Po Pin Chau) の岬を目指して下山。岬の先端を鋭い斧で断割ったような岩壁の切り立つ断崖絶壁を見ながら、最後はスリル満点の岩場を越えてメインダム海側のもう一つの緩衝堰堤に降り立ったのは何とッ! 夕方6時になっていた。延々7時間、炎天下約13qの歩き! ここからタクシ−で“西貢”(Sai Kung)へ戻り、打ち上げビ−ルと晩餐でやっと生き返りましたッ!
(MHT-1-:Maclehose Trail (麥理浩徑) Stage-1-)

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↓MHT-1-スタ−ト地点の“北潭涌”にて[写真No.01]。ここから舗装路平道歩きの始まり! 1q程歩くと“萬宜水庫”の最奥部 [03]、この東屋から左手に行くと“西貢西灣路”(Sai Kung Sai Wan Rd.) となって“西灣亭(吹風アウ)”へ至る。MHTは右側“浪茄”方面へ[04]、、、間もなく目が覚めるような紺碧の貯水池“High Island Reservoir”を左手に眺めながらの歩き。向こうの山は[06] 以前登った⇒“大蛇頂”(Tai She Teng)。炎天下、見習いお巡りさんの訓練か? 少年達の元気なかけ声![07]

↓さらに2q程歩いて“元五墳”(Yuen Ng Fan) 手前の三叉路[08]に到着して小休止。これより右折して直ぐに登り口を上ると以前歩いた⇒“Pai Tau Tun”へ至る。東屋を出て直進すると直ぐに右側に広がる海峡は“深篤門”(Sham Tuk Mun) だ [10]! 綺麗な海をバックに記念写真一発! 貯水池の遥か彼方には我々の行き先、二番目のダム堤防が小さく見える[12]。“大蛇頂”を正面に望みながら“元五墳”ダム堤防の上を歩く[13]。右手は“Chong Hing Water Sports Centre”と呼ばれる海を塞き止めて人口湖にしたヨット等水上娯楽場[14]。

↓その堤の先、海の向こうの写真右手[15] は“馬鞍山”(Ma On Shan)。堤防途中から振り返ると“大枕蓋”(Tai Cham Koi) [16]。 堤防を渡り切って更に平坦な舗装道路は続く、、、これからが本当に長い道のりだッ! 途中、綺麗な湖をバックに写真撮ったり、快晴の空の下、紺碧の湖の向こう“シャ−プピ−ク”の雄姿を望んだり[20]、、、、炎天下の歩きは続く、、、。 

↓この人造湖 [22] は鉱物質の水質とか? でこんなに青く見えるが、高い所から望むと鮮やかな ⇒緑色に見える。今まで左手(北側) に見えていた湖がしばらく山に阻まれて見えなくなる。コ−スは緩やかな上り坂、、、今度は逆に右側 (南側) の視界が開けてきた。展望台から望む遠くの海は“沙橋頭”(Sha Kiu Tau) 辺りの湾か [25]?、、、間もなく右手に下る標識 [27] “東Y村”(Tung A Village) を見て地図で確認するとどうやら間違いなさそうだ! 今度はコ−スはやや下り坂となり、、、、、   

↓又もや左手に現れた真っ青な“High Island Reservoir”! この辺りが“岩頭”(Ngam Tau) か? 随分近づいた二番目(最後) のメインダムを背景に写真一発 [30]! 再度右手に見えた湾が今度は“白[月借]灣”(Pak Lap Wan) [31]、標識表示は“白[月借]村”(Pak Lap Village)[32]。ここでしばしの小休止! さらに前進して次なる右手の湾は“白[月借]仔”(Pak Lap Tsai)[34] と先ほどの“白[月借]灣”遠景[35]。

↓コ−スは緩やかに下りながら、、、左手湖の遥か後方には歩いてきた最初のダムとその向こう微かに“馬鞍山”[37] も。 さぁ〜ついに最後二番目のダムに到着だッ[38]! ここまで約9q、3時間近くかかった。ダム手前の記念碑の横の階段を登って[39] いよいよ“花山”209mへ向かう一行。途中、高度を上げながら振り返るとメインダム[40]、 その右手海側の緩衝堰堤[41]、そして有名な“破邊洲”(Po Pin Chau) の一端[42]。島を斧で断割ったような奇形!

↓階段登りの後はかなり急な坂登りと続く [43]。“破邊洲”手前の“双洞”(Twin Caves)がある岬[44]。“花山”は頂上に近くなると肩を過ぎた辺りからブッシュ、ヤブが増えてきた。そして汗ダクになって209mのピ−クに立つ[46]、[47]。反対側 (南西) に広がる素晴らしい光景! 瀬戸内海を思わせる大小数々の島礁![48]、[49]。 こんな美観は滅多に拝めないよッ!

↓そして海側に向かって下山開始! ブッシュだらけの坂を下ると直ぐに肩、ここで美観をバックに記念写真 [51]! 後は順調に麓までの急坂下り、、、そしてお次は左手下の海を見ながら山麓に沿った中腹の歩きが続く[54]、、、滅多に人も通らないのだろう? かなり荒れたコ−スは地図上でも点線ル−トで、西側に向かって徐々に高度が下がる。所々のヤブ漕ぎ歩きと、日陰もない炎天下の歩きが続き、最後左折して急坂を下りたら石ころだらけの海岸に出てしまった[55]。アレッ? 地図ではさらに西側へ進める筈だが? ここで行き止まり? それともまだ海岸に下ってはいけなかったのか? ここは目的地の“白[月借]灣”よりまだ手前(東側) の名も無きビ−チか? 元気な仲間が海辺の岩場の先まで行って見たがどうやら隣の湾には行けそうもないとか!(後で分かったがこの隣が“白[月借]仔”だった!)

↓石ころ海岸から止むを得ずまた元の急坂を登って先ほどの中腹の左折地点まで、、、そしてヤブ漕ぎをしながら西側に進むが結局道は断絶状態! どうやら間違ったらしい? 疲れ果てて、、途方にくれて[57]、、、(後で分かったがこの地点から先ほどの石ころ海岸直ぐ右側にどうやらル−トらしいのが見えた。あれが多分? 目的地“白[月借]灣”まで通じているル−トらしい事?)。万事休す! 諦めて元来た道を戻り始める[58]。再度のヤブ漕ぎ荒れ道歩行に疲れて“花山”の麓の峠までヒィ−ヒィ−云いながら登る[59]。峠の反対側(東側) はようやく陽射しが欠けてきた夕方模様、、、今度はガレ道下りが“破邊洲”の方へと続く、、、そしてこの不思議な垂直にそそり立つ岩壁 [61]、[62] を目の当りにしてギョッ! 道は断崖絶壁の直ぐ横から左に折れて無数の防波ブロックが並ぶ緩衝堰堤[63] へ、、、手前海岸にも不思議な立方形柱石がッ!

↓その奇岩の上部、幅狭いル−トは右下の海を見ながら急傾斜の斜面歩き、、、岩の斜面を恐々でカニの横這いしながら下る一行 [66]、[67]、、、そして遂に最後、防波ブロック脇の小屋の金網を伝って、緩衝堰堤の突端行き止まりに全員無事に降り立った[68]。この時ちょうど夕方6時! 朝11時にスタ−トしたから延々7時間! (それにしても防波ブロックは近くで見るとバカでかい大きさ! 一個 2.5トンもありそれが全部で7500個も有るとか?これまたギョッ!) 先行していた元気な仲間がここでタクシ−を待たせていた。早速飛び乗り一路“西貢”へ、、、そして久しぶりに日本食での打ち上げ乾杯、、、、、

↓いやァ〜ホント、今日は皆さん誠にお疲れ様でした〜! でも面白かったねッ!

いやぁ〜今日ばかりは参った、参ったッ! 同じ山仲間の一部がクル−ジングで海水浴、場所は“糧船灣洲”の“白[月借]灣”(Pak Lap Wan) と聞いていたたので、ならばこちらは陸から“Pak Lap Wan”へ。そして時間的にうまくいけば合流ランデブ−が出来たら面白いッ! と思いきや想像を絶する艱難辛苦の難行苦行! いや、結果的に地図も不正確ではあるが、既に経験済みの点線ル−トの判断を甘く見てたようだ。反省! それにしても“白[月借]仔”(Pak Lap Tsai)手前と思われる石ころだらけの海岸から先には本当にル−トはなかったのか? 後日何回も地図と写真を精査したらどうやらあの石ころ海岸までは間違ってなかったようだ!今度はいつか冬場のブッシュ、ヤブが少ない時期に再度探検調査してみたいな〜!

それにしても帰路に見た“破邊洲”近くの奇岩、いや奇壁! あれには驚いた! China Web Site によると永年の地殻変動であんな岩の断面が出来たとか? ここを見たのは大いなる収穫だった! 興味が有る方はこのWebをお読みください。
詳細が載ってるよ!⇒萬宜水庫東?地質之旅

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