PicPom Linux

ノートマシンが壊れたので、間に合わせの環境として、ファイルサーバにしていたマシンを使っている。せっかくタワーなマシンなので、いろいろボードを入れて遊ぼうと思い、「テレビ見たいな」と思って買ったボードがこれ。

マニュアルがいろいろダサく、わりと手間取ったのではあるが、一応インストールは出来て使えるようになった。問題なくテレビは見えるし、音も聞こえる。製品としてはそう悪くない。

あのマニュアルは初心者には良いのだが、自分で何でもコンパイルしてしまうような中級以上の人には逆に難しいかも知れない。「Linux専用」をうたうのなら、中級以上向けの情報もちゃんと書いておくべきだ。また、印刷されたマニュアルがないため、設定に手間取った。確かにオンラインマニュアルは便利と言えば便利であるが、ハードウェアは「マニュアルを見たい時にはマシンのスイッチは切れている」のが普通なのだから、その辺は気をつけるべきだ。印刷された情報には、Bt878であることすら書かれていない。

しかし、この製品でもっといけないのは、その製品そのものである。

確かに「Linux専用」なのではあるが、実は同じボードがWindows専用でアルファテックというところから出ている。PicPom Linuxの方が事実上ドライバしかバンドルソフトがない状態であるにも関わらず、このアルファテックの方はWindows版とは言え、いろいろなソフトがバンドルされている。しかも、実勢価格は半額である。PicPom Linuxにバンドルされているドライバは、基本的にオープンソースなものであるから、どこからでも入手出来る。だから、ボードだけ入手したい人は、PicPom Linuxを購入するよりは、アルファテックのボードを購入する方が安い。

初心者で普通のdistributionを使っている人にとっては、PicPom Linuxは便利なのであろうが、中級以上で自分でドライバとかコンパイル出来る人とか、Debianなんぞを使っている人には、この製品はいらない。

企画的には悪い製品ではないと思うが、いろいろなことの出来が良くない。

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