またIntelはメモリで失敗か

■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■
IntelはNehalem世代でFB-DIMMをフェイドアウトの方向に

私がこの手のネタに反応することは少ないんだけど…

自分のマシンを新調する時、「どうせだから最高のものを」とか思ってた事があって、当時(お正月頃)の最高のCPUである、Xeon 5355を使ったものを検討していた。本当は5360相当と思っていたのだけど、なぜか欠番だったのが不思議でもあったのだけど、とにかくそんなの欲しいなと思ってた。ところが、メモリのことを考えた時に、一気に萎えた。なぜなら、FB-DIMMがとんでもなく高価だったからだ。熱とか消費電力は我慢するにしても、まるでjokeみたいな値段だったのだ。

その時思ったのは、Pen4 Xeonの初期の頃のRIMMのことだ。あれもまるでjokeみたいな値段で、おまけに入手難。古いPen4 Xeon機に1GBくらいメモリ増設しようと思ったら、DDRになった新しいPen4 Xeonマザーに替えた方が安いと気がつき、マザーごと交換した覚えがある(古い日記に記述がある)。

ここのところ新しいサーバが欲しいなと思っていて、Opteronの動きもヲチしていたら、新Opteronは普通のDDR2のDIMMに対応しているらしい。つまり、4 core CPUで何かを作ろうと思ったら、いろいろな点でAMDの方が安くつくということ。

どうもIntelは鳴りもの入りで「新メモリアーキテクチャ」を提案してはコケている。私も少なくとも一度それで痛い目にあっているので、FB-DIMMには懐疑的だったが、案の定だ。

AMDとIntelはCPUで競いあってるけど、「システム○円あたりの性能」とか考えたら、今のところAMDの圧勝のような気がする上に、少なくともメモリで苦労することはなさそう。AMDの4 core用のマザーが常識的な値段になるまで待とっと。