新店の開拓っつーのは、なかなか勇気が必要。なんと言っても、せっかく行ったのにマズかったなんてのだと、悲しいですから。

JR渋谷駅ハチ公口のガード下あたりにある、ファーストフード的ステーキ屋。一見立ち食い風でもある。吉野家的と言えなくもない。「食事」という雰囲気の対極に属するタイプの店にしか見えない。そう。安くて量が多くて、味はそれなり。そーゆー空気がぷんぷんただようのだ。

こーゆー店に行く時は気楽である。味のことは期待しないで、とくかくサクっと食えさえすればいい。ジャンクな味がすれば(私は化学調味料に妙に敏感なのだ)それはそれ。こっちもジャンクなレベルになれば、食えないことはない。私は味にはうるさいが、許容範囲も広いのだ。こんな場所なんだから、味なんて期待する方がどうかしている。

という気分で期待もせずに入ったのだが、これが結構うまい。ペッパーライスというのを注文した(どうも主力商品らしい)のだが、すっきり素直な味で誤魔化しもなく、量もほどほど。実に具合がいい。少なくとも、ファミレスでゴテゴテに味付けされた変な肉を食うよりは、ずっとずっとうまい。

「ペッパーライス」ということで、荒挽きの黒胡椒がかなりかかっていて、これはちと量が多いかなと思うのだが、こいつも風味がしっかりしていて、実に良い。掲示によると、毎朝挽いているものらしい。風味からすると、これはまんざら嘘ではなかろう。

チェーン店だとか、立地的に立ち食いだとかとゆー、かなりまずそうなキーワードが並ぶ店でありながら、実によく出来ている。 ホームページもあるようなので、そちらも見て欲しい。今度はハンバーグやステーキを食ってみて評価してみたいと思う。

2001年3月30日追加

ハンバーグやステーキも食ってみた。別にどうってことのない味。価格のことを考えれば、よくやってるかなというところ。コストパフォーマンスを考えれば、非常に良いと言ってもいいだろう。

ここのステーキもハンバーグも、出て来るときはほぼ生の状態で来る。熱い鉄板に自分で当てて焼く。これで好みの焼き加減にすればいい。鉄板の上に肉を置いたままにしておくと、どんどん焼けてしまうので、野菜の上に退避させなくてはならない。

面倒なのは野菜の方で、こいつもほぼ生でやって来る。だから、自分で焼くのであるが、野菜はもやしなので、簡単に山が崩壊する。混ぜないで放っておくと、下の方ばかりが焼けて上が焼けてない状態になるので、混ぜないわけには行かないし、混ぜると山が崩壊して、下手すると鉄板の外に行ってしまう。これだけは何とかして欲しい。