社内SNSやらblogやら

最近、「社内SNS」とか「社内blog」とかという話をよく目にする。

こんな感じだ。

社内情報共有に「ブログ+RSS」が浮上

私の「SNS観」はどうもmixi等に毒させているせいか、「SNSとはお友達作りツール」であり、本質は「人と人のつながり」だと思っているので、この手の記事を読むとどうも違和感がある。「社内で人脈やらお友達やら作るシステム」と見えるからだ。なんつーか、「派閥作り」みたいに見えるわけだ。

記事を読めばそうではなく、情報共有の手段としてのSNSだ。つまり、私が本質だと思っている方ではなくて、その「本質のための手段」に過ぎないと思っている、コミュニティ活動とか日記とか、そっちのためにやっているという話だ。

しかし、そうであれば何も「社内SNS」とか言うのは必要ではなくて、いわゆる「コミュニティ」を運用するシステムがあれば十分だ。たとえば、

  • 掲示板
  • 画像やファイルの共有
  • 情報をまとめる手段

が提供できるシステムということ。これがあれば「社内SNS」なんちゅー変ちくりんなものを作る必要はない。

さらに進めれば、かつてMLなんてものをコミュニティのために作っていたものだが、メールのユーティリティには限界があって、いつの間にやら廃れたメディアになりつつある。また、盛んな時をふり返っても、MLでコミュニティを作るのはどうやっても限界があって、有志が「まとめサイト」みたいなものを作ったりしていた。これも、mixiなんかにある「コミュニティ」の機能があれば満足ではないか?

他方、blogを見ていると、いつの間にか「常連」のたまり場になっているものが少なくない。これもblogと言うよりは、そういった「コミュニティサイト」がblogというソフトウェアを使って実現されていると思っても良いのではないか?

とか考えると、「blogエンジン」というのと同じ読みスジで「コミュニティエンジン」というものがあれば、いろんなことが満足されるのではないかと思うのだけど、なぜかあまりそういったものは見掛けない。tracとかちょっと違うし、XOOPSもちょっと違うような気がする。