CoViD-19のお陰で、うちの教会の礼拝も今週から非公開となり、来週はどうやら牧師と中継スタッフ(私のこと)だけになりそうである。そーゆーわけで、にわかのYouTuberになった。
いろいろと考えるところあって、今回の「ネット礼拝」はあくまでも間に合わせであって、あまり手間をかけることを考えていない。それ故、ライブ配信もあくまでも間に合わせの機材でYouTubeを使うことにした。
ところがこのYouTubeが使えない。
ネット中継そのものは3月から始めていた。当初はいろいろバタバタとしたが、やっと末頃には安定して可能になった。
YouTubeのいいところはライブ配信したものを同じURLで後日動画として見れる点である。これは高く評価出来る。そこで視聴回数とか見て「普段の礼拝より人多いじゃん」とか喜ぶわけだ。
そうすると、そこに「制限」というのがあることを発見する。何かと言えば、
「著作権侵害の申立て」
があったとゆー通知が出ている。内容をよく見ると、
音楽のある部分は必ず
入っている。つまり、音楽は勝手に使うなということである。まぁそれはある程度理解出来ることなのだが、今回のこともあって賛美歌の類は、だいたい妥当な緩い運用がされるようになっている。たとえば「賛美歌21」については、
日本キリスト教団出版局
『讃美歌21』を使った礼拝の配信について
というステートメントが出ている。この中で、
①日本基督教団讃美歌委員会など、「日本基督教団」と表記のあるものについては、(次におしらせする時まで)当分の間は無許諾で使用できます。
という箇所のように、この「非常時」としては妥当な対応だと思う。放棄に近いことをしたわけでもなく、権利主張を強くするでもない。
他もそういった感じであるし、そもそも「賛美歌(1954年版):」とかは出版されてから時を経ていることもあって、権利消失状態のものもある。こういった「古い賛美歌」は基本的に難しいことは言われない。
うちの教会はCCMが多いのであるが、うちで使うものの多くは適当に歌い継がれたもので、「権利者」が何かを強く主張したという話を聞いたことがない。もちろん尊重されるべき権利を持っている人がいるのは確かなので、その意思を尊重した範囲で使うものである。
とーこーろーがー
そういったいろんな配慮や双方の立場の尊重がされているものに対して、どこの馬の骨とも知れない「著作権者」が勝手に「著作権侵害の申立て」をして来るのだ。いや、それは許諾されてるし… というものにまで、しかも今回初めて目にするような「権利者」によって権利申立てされている。
まぁYouTube配信を経験したことのある人はおなじみのことで、いわゆる「虚偽権利者」が申立てているわけだ。
まぁ、その辺はそのうち取り下げられたり、異議申立てしたりすれば、まぁ我慢も出来る。
ところが、本日は
配信の最中に停止
されてしまった。まさに礼拝が始まろうとしているその時だ。通知をよく見ると、これは「権利者」の申立てではなくて、YouTube自身が不適当と見做したらしい。
MASAMI OGOSHI 様 お客様もご承知のことと存じますが、コミュニティ ガイドラインでは YouTube で許可されているコンテンツと、許可されていないコンテンツをご確認いただけます。 お客様の動画 新中野キリスト教会 2020年4月5日 礼拝 は、審査対象として報告されました。 審査した結果、この動画はガイドラインに違反していると判断し、YouTube から削除しました。 この度の措置にご満足いただけない点があることは重々承知しておりますが、YouTube をすべてのユーザーにとって安全な場所にするために必要な措置として、ルールに違反しているコンテンツは削除されます。今回の判断について、YouTube 側に誤りがあると思われる場合は、再審査請求を行うことができます。読み進めて詳細をご確認ください。 動画コンテンツの制限 すでにお伝えしたとおり、お客様のコンテンツはコミュニティ ガイドラインに違反していると考えられるため削除されました。ガイドラインの詳細については、YouTube ヘルプセンターをご参照ください。 また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連する世界規模の医療危機を受け、通常の審査プロセスに乱れが出ております。詳細に関しては、こちらをご覧ください。またユーチューブでは、弊社の従業員とそのコミュニティーへの影響を踏まえ、現在従業員による審査の数を減らし、システムによる自動審査を増加させています。この影響で、一部コンテンツが誤って削除される可能性があります。 コンテンツが誤って削除されたと思われる場合は、次のフォームを使用して再審査請求を行ってください。リソースが整い次第ご連絡いたします。再審査請求への返答にも、通常より時間が掛かってしまうかと思われますが、ご了承下さい。ご迷惑をお掛けする事、お詫び申し上げます。弊社では今回の措置がコミュニティの皆様の安全を守るユーチューブスタッフにとって最前の選択であると理解しています。この困難な状況の中、皆様のご協力に感謝いたします。 アカウントへの影響 今回の動画の削除は、コミュニティ ガイドラインの違反警告やアカウントに対するペナルティにはつながりませんでした。しかし、すべてのコンテンツを再確認して、コミュニティ ガイドラインの遵守を徹底することをおすすめします。今後、再度違反が見つかった場合は、お使いのアカウントに対して違反警告が発行される可能性があり、場合によってはアカウント停止につながることがあります。 異議を申し立てるには 誤って動画が削除されたと思われる場合は、再審査請求を行えます。この削除に対して再審査を請求するには、こちらのフォームを送信してください。お申し立ての内容を YouTube チームが確認し、折り返しご連絡いたします。 今後ともよろしくお願い申し上げます。 - YouTube チーム
このザマである。いや何か問題があって削除ならわからんでもないが、これは明確に誤りである。事実、異議申立てしたらすぐ解除された。
解除されたのはいいが、それは異議申立て後であって、礼拝は既に始まっている。「ライブ配信」としては、その時点で失敗なのである。
まぁ、ここのところトラブル慣れしていたので、削除されたらすぐにまた別URLで配信を開始したので実害はなかったのであるが、もしこれが初めてで「あれー? あれー?」とか言ってたら配信出来なかったのである。CoVid-19のせいで礼拝に参加出来ない人達の「命綱」みたいなものがこのザマだ。
いろいろYouTubeの事情はわかるんだが、こーゆー「自動」で誤削除されてしまうということを経験すると、
自前で配信すっかー
という気分になって来る。昔と違って、今はやる気だけの問題だからね。単純なライブ配信だったら。
いずれそうするつもりではあるんだが、今回は事情が事情だから、あまり手間をかけたくないんだが。
こないだのQuoraの諸々もそうなんだが、我々一般の利用者は
単なる肥やし
でしかないのだなと思い知らされた日であった。こういう時こそ威力を発揮して欲しいサービスだったんだがな。