給与算出シート

Twitterで「生活保護と最低賃金」とゆー話が流れていて、その流れで「生活保護は22万円」という話が出て来た。これはまぁ上限の金額と言って良いのだけど、「じゃあそれだけの手取りをもらうにはいくら支給されていればいいんだろうか?」ということを考えてみた。

とは別に、給料やら社会保険料やらが変わる時期になると、いつも間違えてしまって数ヶ月後に気がついて修正みたいなことをやってたので、マトモに給料を計算しなきゃなーということがあった。

そういった背景もあって、みんなの大好きなExcelで給料を計算するシートを作ってみた。

給料の計算は面倒臭い。

総支給額が決まっていても、これをそのまま給料とは出せない。そこからいろんなものを引かないと、手取りの給与額になってくれない。

多くの控除されるものは、累進的になっている。つまり、給料が高いほど控除が増える仕組みとなっていて、比率が一定ではない。

さらに、この比率はほぼ毎年のように変更されるので、いろいろ面倒臭い。3月(健康保険料と介護保険料率)、4月(いわゆる児童手当)、6月(住民税)、9月(厚生年金)は鬼門だ。

そんなわけで、これらの時には結構厄介なことになるのだが、どうも勘違いしてたり読み間違いしてたりで間違えてしまうことがしばしばある。まぁせいぜい月数100円ではあるのだけど。

ということで、ある程度の自動化をして、総支給額を入れると手取り額や控除額を計算してくれるExcelシートを作ってみた。

実のところExcelなんぞでしなくてプログラム書いた方が速いぜと思うのだけど、「給料を計算するだけ」にプログラム書くのは馬鹿げているから、「給与システム」みたいな話になって物事が大袈裟な方向に行ってしまいがちなので、あえてExcelでやってみた。

給与算出シート

社会保険はいわゆる社保庁(協会けんぽ)の「東京都」のテーブルを使っているので、他の道府県の人は適宜差し換えるといい。元のテーブルは、

平成31年度保険料額表(平成31年3月分)

からダウンロードして、「社会保険料」のタブに置き換えると良いと思う。

源泉徴収額については、

平成31年(2019年)分 源泉徴収税額表

にある月額のExcelから取って来て、そのまま貼りつけてある。なお、面倒臭いのでこの表にない課税対象額が860,000円を超えてしまった人については計算出来ないようになっているので、高給取りには使えない。

「基礎データ」のタブの入力可能なセルに必要な数値を入れると計算してくれる。「住民税」が入力可能なセルになっているのは、住民税額は前年の年収で算出されて額が通知されるからである。「標準月額」は一応計算をするようにはなっているが、厳密には決定通知が来るまでは有効ではないので、「標準月額(決定)」は入力フィールドになっている。

「給与明細例」のタブには、給与明細っぽいものが表示されている。これはうちで使っている給与明細とほぼ同じなので、これに名前だけ書けば給与明細も出来てしまう。まぁ、この辺をマクロ組んで… ってやると、プログラム書いた方が早いとゆーことになってしまうので、「こんな感じね」で終わらせておく方が平和かと思う。

マクロは一切使わずにセルに式を入れるだけで実装している。マクロ使うならプログラム書いた方が(ry

ちなみに最初の問題である「手取り月額22万円」を実現するには、28万弱の支給額が必要となることがわかる。