山陰ホームページコンテスト

「山陰ホームページコンテスト」とゆーイベントが行われ、日本Linuxユーザー会も一応参加した。人気投票ではトップだったのであるが、最終結果は

佳作入選

みたいなものであった。

1位のD-clubは個人的には文句ない。人気投票でも2位であったし、「見られるホームページ」のツボを押さえているので、むしろこれの上位になってなかったことにホッとしているくらいだ。

しかし、気になるのは2位以下の入選作。例えば2位の宣伝倶楽部米子デザイナーズギャラリー確かにこいつは綺麗なホームページだし、自己主張はしっかりしている。だけど、Javaがなきゃ見えないし、重たいページである。「デザイン」が一般的な美術関係の用語としてのものであるなら、確かに素晴しいページである。私はこれに非を説えようとは思わない。しかし、WWWページなんてものは、ネットワークを通じて見るものであるし、見る人はどんな環境で見るかわからない。その辺を考慮されていなければ、「設計」という意味のデザインでは失格である。作者には名刺なんかもらったりしたんで、その人のデザインとかをあれこれするのはよそうと思う(実際、美術的な意味でのデザインは素晴らしいと思う)。私が面白くないなーと思うのは、そのページが技術的にどうこうとか、設計がどうこうと言うことではなく、「WWWページはネットワークから見られるもの」「見る人はどんな環境で見るかわからないもの」という観点で審査が行なわれてないということなのである。つまり、

ホームページはInternetで意味を持つもの

ということを審査員がわかってないのである。

ついでなので3位も見てみよう。

3位は 鳥取県中山町立中山小学校ホームページである。このページは小学校のホームページである。見れば「なかなか頑張ってるな」と思わせるものがあって、微笑ましい。だが、悪いがこれは

その程度

に過ぎない。これくらいのホームページなら、選外になったところでもいくらでもある。これが3位になる理由は見当たらない。しかも、こいつも楽しそうなホームページにありがちの「重たいページ」なのである。モノが純心な子供のものであるが故に、「このホームページが3位入選した」というところに、大人達の黒い部分を感じる。

このイベントは、「山陰」とは言え、実は鳥取県主導のイベントなのである。上位3位までを見る限り、

地元へのゴマスリ

と言われて、反論出来る審査員はいるんだろうか?ま、1位はいい。客観的に見て素晴しい内容であるからだ。しかし1位はこの審査の行なわれたイベント山陰インターネットフェスタの会場の大山町なのだ。1位は実力の上でも優れていた、その名誉を傷つけるのが、「鳥取県勢上位独占」であり、この小学校のホームページの3位入選である。私はそーゆー「県民プチナショナリズム」的はものは好まないので、「鳥取だ島根だと言うのはナンセンス」と思っているのであるが、それをベースにゴマスリする奴がいるというのは情けない。

もうひとつオマケをつけよう。気になるのは、賞状の文言である。

あなたは山陰インターネット協会主催
「第1回ホームページデザインコンテス
ト」において魅力あふれるデザインと
斬新なアイディアのホームページで全国の
インターネットユーザーを大いに魅了し
ました今後インターネットを通じて山陰
から全国へそして世界へとはばたいていかれるこ
とを期待し右の賞を与えここに表彰します

だそうだ。こっちは最初から全国なり世界なりを相手にしているんであって、「山陰」なんて全国や世界の部分集合としか思ってない。それを「これを足がかりにして、外に出て行って下さい」なんてのは、おかど違いもはなはだしい。元々選外になった連中にしたって、

俺とっくの昔から全国に情報発信してんだもんね〜

と思っているはずで、こーゆーせりふは

何を今さら

なのである。その程度の感覚しかない連中が山陰インターネット協会なんてものの実像なのだ。あ〜一瞬でもマジメに相手した私が馬鹿だった。

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