スパゲッティを重曹で茹でる話

どこかで「スパゲティを重曹で茹でると中華麺になる」とゆー話を読んだ。

どこで読んだか忘れたけど、多分この辺がネタ元ではないかと。

裏技★スパゲティを一瞬で中華麺にする方法

これを読んだ時は「誰得?」と思ったものだけど、最近ハナマサで

500g 105円

とゆー、破格のスパゲティを発見して、俄然意味を持つようになった。

元々の原理は、重曹を鹹水の代用にすることが出来るということ。とゆーか、うちにあった重曹は、パスタマシンでラーメンを作る時に買って来たものだ。重曹をお湯に溶かしてちょっと煮て炭酸を抜いたものを、鹹水として使うといいらしい。

乾麺のスパゲティを茹でる時に重曹を加えると、茹でる時に鹹水を吸うから… ということらしい。言われればなるほどと思うのだけど、日本にいる限り中華麺はいくらでも手に入るので、何もこんなことをする必要はあまりない。と思っていた。

ところが、ここで「500g 105円」のスパゲティが登場して来ると、話が変わる。

 

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よくわからんが、ドバイで作ってるらしい。

500g 105円と言うことは、ハナマサの小麦粉(薄力粉)の単価に匹敵する。乾麺は茹でるとだいたい倍くらいの目方になる。ちなみに、ハナマサの焼きそば用の麺は1kgが300円くらいするので、単価的にはそれより安いことになる。だから、うちの近所のハナマサ的には、「スパゲティから中華麺を作る」方が、安いということだ。

これは「安い」というだけのメリットではない。スパゲティは乾麺なので、半永久的に常温保存が可能だということだ。つまり、保存食になる。この意味は大きい。

ということを書くと、「何もそんなことしなくても、スパゲティを普通に茹でて使えばいいんじゃない?」とゆーつっこみがあると思うのだけど、そのまま(塩だけで)茹でるのと、重曹を入れて茹でるのでは、茹で上がりがまるで違う。

マトモなスパゲティの麺は、使っている小麦の関係もあってか伸びにくい。伸びにくいのは良いのだけど、「柔らか目に茹でる」ということが難しい。もちろん茹でる時間を延ばせば柔らかになるのだけど、ある点を過ぎるとクタクタになってしまう。この辺の加減がどうも難しい。冷やして食べるには、「スパゲティ」は使い辛く(コシが強過ぎて堅い)、本当は「カペリーニ」とかその辺を使うことになるのだけど、普段そんなに使わないから在庫として持ちにくい。ここで重曹を入れて茹でると、

  • 適度にコシがなくなる(それでも結構あるけど)
  • 色がそれっぽくなる
  • 風味もそれっぽくなる
  • 表面がツルツルでなくなる

ということで、より中華麺らしく使いやすくなる。ちょっと太めの中華麺とゆー感じだ。

 

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まーそのままスパゲティとして食えよって話もあるのだけど、たまには違う感じの麺が、いつでも作れるとゆーメリットは大きい。