3500円のカツカレーの件

「3500円のカツカレー」の話が盛り上がっていた。

個人的には、政権取るかも知れない政党の党首の選挙に臨もうかとゆー人が、「3500円のカツカレー」でゲンかつぐのは、微笑ましいとかショボいとか思うことはあっても、庶民感覚とかけ離れているとかゆーて批判するような類のものじゃないだろうと思う。ってゆーか、あーゆー「身分」の人が3500円であれこれ言われるくらいだったら、もっとショボい私なんぞ、贅沢して鰻重とか食ったら、

銃殺

されなきゃいけないんじゃないかと不安になって来る。

とゆーのは良いとして、あの話を聞いた時に、「どんなに凄いカツカレーなんだ?」と期待したものだ。

とんかつ名店の特製カツカレー、1日20食限定

みたいなのを期待した。結末が「ホテルのレストラン」とゆー実につまらない話。「批判」するならそこだと思う。党首とか首相とか狙ったゲン担ぎするんだったら、もっといいもん食え。

カツカレーで3500円となると、カツには蓬莱屋(御徒町)のヒレカツとか丸五(秋葉原)の特ロースとか、そんなのを想像する。あの辺が2000円台だ。カレーは近所のインドカレー屋が1000円弱くらいなので、その辺を合わせればだいたい「3500円」をクリアする。つまり、そーゆー類ものだろう。

じゃあそんなのを出せば良いかと言えば、それは「カツカレー」ではない。そりゃカツをカレーに載せればカツカレーだと思う人にとってはカツカレーなんだろうけど、そんなものに意味がない。なぜなら、 多分

別々に食った方がうまい

からだ。別々に食った方がうまいんだったら、別々に食う方がいいに決まってる。無理にくっつける必要はない。

そういった意味では、あれがネットで話題になった時に流れていた、「高いカレーのまとめ」の類は、みんなダメだ。いや、カレー単体とかカツ単体とかなら、いくら高くてもいい。金かければかける程、手間かければかける程、良い材料と良い仕事が出来るから、良いものが出来る。でも、組み合わせるとなると、そうは行かない。単体で良いものにして行くのは当然のこととして、さらに

組み合わせの妙

を感じられるものでなければ、合わせる意味がない。 とか思うと、本当に3500円払う価値のあるカツカレーは、大変ハードルが高いものだとわかる。