教会御飯(4) ホワイトカレー

カレーです。

もう教会の御飯と言えば、どこの教会でもたいてい決まっていて、「カレー」「麻婆豆腐」「ちらし寿司」が三種の神器と呼ばれて… はいないと思うのだけど、まぁだいたいありがちのメニューです。それはまぁ、こういったところの御飯に要求されるものを簡単に満たすという点で重宝されるということもあって、だいたいこの辺のメニューが多いわけです。これにさらに加えると、「ハヤシライス」とか「炊き込み御飯」とか。教会に限らず、老若男女の集まるイベントの御飯と言うと、だいたいこんな感じ。

ところが、この簡単でありがちのはずの「カレー」でも、「市販のインスタントルー」を使わなくなると、いきなり難度が上がります。最初の方で説明したように、万人ウケする味にするのはたいそう難しいのです。それを思うと、「市販のインスタントルー」がどれだけ素晴しいものかもわかります。

とは言え、難しい難しいと言っていつも「市販のインスタントルー」ではつまらないので、この高難度のメニューに挑んでみることにします。特に季節が夏でもあるので、夏向きのカレーです。

まず、肉の下ごしらえをします。

鶏のモモを適当な大きさに切って、塩とカレー粉をまぶします。肉の分量としては、だいたいモモ1枚で4人分くらいの見当で良いと思います。これ以上入れても、肉ばかりのカレーになってしまい、豪華と言えば豪華なんですが、「たかが鶏」でもありますし、コストの割に知れているので、これくらいで良いでしょう。カレー粉はAHMEDのカレー粉なのだけど、これに特に深い意味はありません。パキスタン製で本格的だから… と言うわけでもなく、単に安いのと、国産のと違う味にしたいなと言うだけ。S&Bでも何でも構いません。これがモモ1枚につき大匙すりきり1杯くらい。普段家で作る時にはもっと沢山にしますが、教会と言うことで「みんなにおいしく」と思うと、あまり辛くするわけにも行きません。まぁ、多ければ辛いだけで食えなくはならないので、お好みで量を増やすのは構いませんが、「誰でも」と思うとこんなものです。

カレー粉が少ないと風味に欠けるなーと思う人は、クミンの粉でも足すと良いです。クミンはカレーの風味の中心的なものである割に、あまり辛くないので、多めに入っても大丈夫です。辛いことは辛いのだけど、あまり後を引きません。

タマネギを適当に切ります。私はこの手のカレーの時には、あまり細かくしません。1個が4人分くらいの見当です。普通より多いと思いますが、今回はこれくらい使います。

ピーマンを使います。ピーマンは種を取って適当な大きさに。青椒肉絲に使うような細切りにするも良し、それを横に4分割くらいにして小さめにするも良し。私は家で作る時には細切りですが、教会だと4分割しました。あと、彩りに赤のパプリカとか入れると良いでしょう。

後は鶏モモを炒めて、焦げ目がついたところでタマネギを入れ、タマネギが透き通ったところでピーマンを入れ… ひたすら炒めます。そこにヨーグルトを入れて、さらに炒めて塩分を調整して出来上がり。ヨーグルトは1人分50mlくらいの見当。ホエーを切っておくと、酸っぱさが減ります。

通常だと、水とかスープとかを入れるのですが、季節のせいかタマネギから出る水分とヨーグルトで十分な感じになります。ちなみに、この画像だと水気は特に入れていません。

個人的にはサラサラしたカレーが好きなので、特に「とろみ」は入れませんが、そういったのが好きな人は、少し片栗粉を入れても良いでしょう。ただ、入れ過ぎると、中華丼っぽくなって残念なので注意。

カレー粉を控え目にしてクミンを多めにしたので、あまり辛くなく、それでいて本格的カレーっぽいものが出来ました。ピーマンとヨーグルトで、なんとなく夏っぽい感じに。

所要時間は、材料を切ってる時間を除けば20分くらいですかね。