煽り解説はいらん

いつもは地震のあまりなかった熊本で地震があったものだから、あれこれメディアの解説がにぎやかだ。

最初のうちは興味を持って読んだりもしたが、いくつか読んでると、

「東南海地震を誘発する」「さらに大きな天災が来る」

みたいな煽りに終始してることに気がつく。この傾向は東北の地震の時もそうだった。「富士山が噴火する」だの、「関東大震災が来る」だの。もちろん「学者」が言ってることなので、いくつかエビデンスが示されているのだが、全くの素人の私でさえそのエビデンスの

オレオレ解釈

としか思えないもののオンパレードだ。「メディアの商売」と「オレオレ学説の流布」のWin-Winの図だ。

他方、Twitterあたりでよく知られた地質とか火山とかのセンセイ達は冷静だ。そういった煽りをするのは

デムパ

みたいな扱いの人ばかりで、普通のセンセイ達はいい感じに解説してくれる。

それはいいんだけど、そのいくつかを読んでいると、

「早い話がよくわからん」

ということに集約されてしまって。結果的に情報量が0みたいな残念なことになってしまう。まぁ、何億年というタイムスパンの世界に、高々100年単位の人間の歴史が太刀打ち出来る訳もないので、「よくわからん」というのは間違ってはないし、軽々な煽りよりは正しいと思うのだけど。

そんなわけで、この手の解説をメディアに載せる時には、言ってる人がどれくらいの確信度を持って言っているかとか、自分の考えているタイムスパンはどれくらいだとか、そういったこともセットでやって欲しいなと思う。