福岡県青少年健全育成条例

福岡県の青少年健全育成条例は、どうやらプロバイダに検閲義務を設けている らしい。


  • 第11条第2項
    何人も、通信番組の内容の全部又は一部が前項各号のいずれかに該当すると認められ るときは、その内容の一部又は全部を青少年に見せ、聞かせ、又は読ませないように 努めなければならない。
  • 第15条第4項
    通信番組の提供の媒体に係わるものであって、規制で定めるものを業とする者。

しかし、Internetを知るマトモな人がこれを見れば、いかに

ナンセンス

なものであるかわかると思う。

検閲自体の是非については、また書くとして、今回は純粋に技術的な話に絞ろ う。まず、

Internet上の情報を
発信者でない者が検閲してフィルタするなどということは
不可能

である。そもそも、IP packetの状態でその内容を知るのは困難の極みである し、問題をWWWに絞ったところで、「リンク先に思わぬものがある」なんてこ とは、予測困難である。事実、当の福岡県のページなのであるが、

そこで「女性」をクリックすると、たとえば「すぐ見れる、ノーモザイク+ジャ ンル色々」などの自称18禁サイトに行のである。しかも、ここまでキー入力は 一切不要である。

おそらくこのようなことは当の福岡県の連中も想像していなかったと思われる。 しかし、このようなことが起こってしまうのが、

WWWなのであり、Internetなのである。

検閲の是非以前の問題である。

福岡県のお役人達は、早くこのナンセンスさに気がついて欲しいし、福岡県民 の方々は、このようなナンセンスな条例を廃止する運動を展開して欲しい。い くら馬鹿な条例と言えども、条例は条例であるし、それを元に警察にひっぱら れたくはないので、

この条例がある限りは
私の管理するサイトは
禁福岡県民

の表示をしなくてはならない。となると、福岡県在住のLinuxユーザはお気の 毒にもwww.linux.or.jpの情報が見れないということになる。まことに残念な ことである。