携帯機種変更

前にも書いていたように、「2年」たったので機種変更に。

本当は「25ヶ月」になるためには、もう1ヶ月あると思っていて、値段と機種を調べるつもりだったのだが、値段を見ていると「25ヶ月」とそれ以前とでは1000円しか違わなかったので、「えーいやっちゃえ」ということで衝動的に機種変更する。まぁ実は25ヶ月たってないというのは私の勘違いで、ちゃんと25ヶ月たっていた。どうも契約月も計算に入るらしいのだ。

選んだのは、W44S。つまりソニーだ。

今まで、ソニーは優秀なタイマー開発技術があるために、敬遠していた。しかし、最近「携帯の寿命は実質2年」ということに気がついてから、「別にソニーでもいいじゃん」とか思い始めていたのだ。今まで敬遠していたこともあって、ソニーの端末は初めてである。

初めてなのでメニュー構成が気になったが、基本的にauの他の機種と同じような構成だ。昨日まで使っておたSANYOが、なんとなく違和感があったのと違い、今回の機種はすぐ慣れた。SANYOにあったいろいろな不愉快なメニュー展開は、こいつにはない。電話としての機能は至極マトモである。SANYOのように「どうもおかしい」と感じることは、とりあえず今のところはない。

とは言え、まるっきり違和感がないわけでもなく、たとえば各種接続コネクタの仕様がなんかおかしい。まず、電源アダプタを本体に直接差す口が見当たらない。かなり長いこと「ないのか?このボケ」と思っていてマニュアルをよく読むと、赤外線か何かの口だと思っていたのが蓋だと気がついた。電源の口が横にあるという時点でかなりの違和感だ。

こいつはワンセグのついている機種なので、携帯でテレビが見れる。それはそれでびっくりで凄いなと思う。チャンネル設定なぞ自動なので、これについては不満はない。まー、テレビの番組を把握する気はないので、あまり見るとも思えないのだが、こういった流行りものには手を出しておかないと。と言えば、今回始めて「普通の機種」を使う。今まで「安くなったちょっと前の機種」とか「メーカがまるでやる気のないグローバルパスポート」とかばかりだったので、「普通さ」に驚く。

こいつはワンセグだけではなく、FMラジオもついている。多分こっちの方がよく使うだろうと思う。ところが、FMラジオはイヤホンからしか聞こえない。ワンセグの方はスピーカから音が出るのに、FMはそうではない。説明によると「スピーカコードがアンテナを兼ねている」らしい。とゆーわけで、FMはイヤホンでないと聞けない。

まー、外で聞くのであればどうせイヤホンになるのは当然だから、これ自体は文句はない。ところが、本体にイヤホン端子がない。じゃあどこにあるかと言えば、「音楽機能」用のコントローラを差す口があって、そのコントローラにイヤホン端子がついている。確かに曲のスキップで本体を触るのは面倒だから、リモコンがあるのはいい。しかも、このリモコンにはマイクもついているので、通話にも使える。なかなかよく考えてある。

なんて思わない

装着するとわかるのだが、このコントローラの線とイヤホンの線とがゴチャゴチャとうっとおしい。私は携帯はズボンのポケットに入れるのだが、そこからまず黒いコントローラの線が出る。これが胸のポケットにあるコントローラまで行き、そこからイヤホン(iPod用の)が出て来て耳へ。つまり、胸のポケットあたりには、白い線やら黒い線やらがダラダラとぶら下がっている。こりゃどう考えても格好悪い。しょうがないので、ケーブル類はジャケットの内側を通すようにして、見掛けはちょっとマシになったのだが、線がゴチャゴチャうっとおしいことに変わりはない。

さらにタチの悪いのは、「もうラジオはいいから止めよう」と思うと、本体のボタンを操作しなきゃいけない。リモコンで操作できるのは、チャンネル切り替えと音量だけだ(多分音楽再生はスタートストップできる)。リモコンだから嬉しいということは、あまりない。特に本体のその辺を操作するスイッチはそれなりに使いやすいものだから、よけいにリモコンは不要である。しかし、これがないとイヤホンがつながらない。

本体のボタンは色あいもいいし、格好はいいのだが、妙にストロークが短い上にグラグラするから押し難い。しかも、「その辺を操作するスイッチ」が充実している分、ボタンが小さくなってしまって操作しにくい。

W44Sはヒンジに特長がある。縦ばかりではなくて横にも開く。そのせいで、妙なでっぱりがついている。これがまた操作の邪魔になる。両手で操作する時には良い「つかみしろ」になるのだが、片手の時には邪魔なでっぱりだ。おまけにこのヒンジ、動く方向は「縦or横」だけで、それ以外には開かない。事情はわからんでもないが、もうちょっと柔軟でないと開く向きを変える時にうっとおしい。

こうして長短見ていると、どうも「消費者」とか「利用シーン」についての見通しが甘いような気がする。もっとストレートに言えば、「ひとりよがり」な仕様なのだ。その仕様が自分の都合に合っていれば悪い印象はないのだが、合っていないものには違和感がある。

もちろん携帯なんてのはコンシューマ向けのものだから、「私の要求にぴったり」なんてことは最初から期待していないのだが、「線がゴチャゴチャでうっとおしい」とか「肝心なことが出来ないリモコン」といったようなことは、おそらく誰でも感じることではないかと思う。どうもその辺の詰めが甘いように思う。

機能が増えるのは悪いことじゃないし、どうせ機能の割に製造コスト自体はそう上がらないのだから、使わない機能は使わなきゃいい。現代に於いて「高機能」というのは「機能の選択肢を増やす」ものでしかないと思う。それについて悪いというつもりはない。しかし、「高機能」を実現するために「仕様のバランス」とか「細部の詰め」が悪くなるのであれば、それは勘弁して欲しいなと思うところだ。

まぁ携帯周辺にはいろいろと暗雲垂れこめていることを知らないわけではないのだが…

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