ダメな仕事を受けないためのNGワード(補遺)

前エントリのPSで書こうと思ったんだが長過ぎるので。

ブコメ読んで思い出したのが、「こういうシステム何社か欲しがってるところがあるんで完成すれぼ紹介もできるかと」って奴があった。これもすごく既視感があるのだけど、私にはそんなに「悪い思い出」となってない。

この言葉、「~なので、うちにはぎりぎりでやってくれませんか」と続くとブラックだから全力で逃げるべきだろうけど、私は値切りの「キメせりふ」として言われたことがないのだ。どっちかと言えば、「ついで」だからスルーしとけばいいだけだった。「営業は水もの」と思っているので、それが出来れば運が良いし、ダメで当然くらいのつもりで聞いているというのもある。値切りのキメせりふとして使われてない限り、どうでもいい。

とは言え、営業力がない零細やフリーランスだと、ついそれに期待してしまう。「儲け損う」と「損する」は別のことで、結果を見れば儲け損なっただけになるはずなんだけど、なぜだか損をしてしまっている。どーゆー仕掛けがよく考えてみると、過剰品質にしてしまって自爆してるわけだな。そういった意味では、「値切るため」の言葉ではなくて、「適正以上の仕事を自己責任でさせる」ための言葉なのだと言えなくもない。まぁ、どうせ「職人の血」が過剰品質を追及してしまってるわけなんだけどw

前エントリに挙げたものも、これも見るとわかるが、全て

こちらの弱みにつけこんでいる

ものばかりだ。つまり、弱いところを値踏みされ舐められているわけだ。反対に、こちらの強みである「技術」や「能力」の類はむしろ利用してやろうと思っているくらいだから、そこそこ評価してくれている。そういった意味では相互補完的ではある。本当の相互補完にならないのは、結果が伴わないことと、

立場が対等でない

からだ。

「レベニューシェアで」でもわかることなのだけど、これらの言葉には「うちは御社を対等なパートナーとして見ています」的な言葉が添えられていることが多い。自分の社会的立場がわかっている者は、それだけで嬉しいことだろう。つい「ああ、俺には金や体力はないんだけど、それらに勝る技術があるんだ」とか思ってしまう。

ところが、どれもひっかかった経験で言えば、「対等なパートナーとして見ています」はいつまでも続かない。何かのイベントが起きると、

いきなり上から目線

になって「対等なパートナー」なんてものは消えてしまう。てか、多分相手には最初っからそんな気はさらさらなくて、要するに「釣り」に過ぎない。本当にそう思っているんだったら、頭下げて金積んで来るよ。

「対等」ってどういうことかということをもう一度考えてみればよくわかるが、相手は「渋々金を出している」ところに、なぜだかこっちは「喜んで技術を出している」のだ。釣りワードに釣られてしまって、尻尾振ってきゃいんきゃいんになっている。相手はそれを見すかしているのだ。

だから自衛のためには、相手に本当に対等な立場に立つ気があるかどうかを吟味してみるといい。基本的には、「金出して使ってやってる」と思っている者が、こちらを「対等」なんて目で見ていることなんて、100%ないってことは前提として持っておくべきだ。

PS.

どうもちゃんと最後まで読んでないと思われるブコメがあるんだが。

「対等なんて目で見ていることなんて、100%ない」というのは、あくまでも「前提」だ。リスペクトの類がない顧客ばかりではないというのも事実だ。しかし、それは「40歳童貞を(ry」の類であって、たいていは上から目線だと思っておいて間違いはない。見た目対等に扱ってるように見えるところも、そのほとんどは何か「イベント」が発生すると、容易にそれは崩れる。何度か仕事をすれば、お互いをかけがえのない関係に育てることは可能だし、顧客との関係はそうあるべきだ。だけど、それはそういった「実績」があってのことなのだ。

ダメな仕事を受けないためのNGワード(補遺)” への2件のコメント

  1. 「こういうシステム何社か欲しがってるところがあるんで完成すれぼ紹介もできるかと」は美味しくいただいてきました。自治体向けのパッケージ売りで。
    郡部とか行くとその地域の顔役的な町村が必ずあるので、そこを攻略する時にこれを「こちら側から提案」するんですね。それでその郡の大半が取れました。
    平成の大合併でそういうところが全部合併してからは使い辛くなりましたが。

  2. 私も自分では経験してないですが、周囲ではありました。まぁ、宝くじにも当たりはありますから。

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