ストロー笛

私がコンサートホールのエンジニアをやっている頃、神谷徹氏のコンサートがあった。神谷徹氏については、この辺を見る。

http://www.k-sw.co.jp/artist/yukai_3.html

私はステージスタッフなので、待っているあいだ氏と雑談をしていた。その時に「作るの簡単ですよ。こーやってこーやって」みたいに実演して下さったので、家で作ってみた。

曲るストローの口をつける側を潰して、横に切れ目を入れる。ダブルリード、つまりオーボエやひちりきと同じタイプのリードが出来上がる。吹いてみると音が出るので、後は適当にストローに穴を開けて行けば出来上がり。

穴の間隔はちょっと計算してみるとわかる。1オクターブは周波数が倍、つまり共鳴部分が半分の長さになる。1オクターブは12半音で… と考えればいいだけ。

残念なことにストローは細いので、半音用の穴を開けるのは難しい。じゃあ半音は出せないかと言えばそんなことはなく、吹き方を加減してやるなり、ジャバラの部分を伸び縮みさせてやるなりすれば問題ない。チューニングもジャバラの部分を調整してやると合わせられる。

アイロンなりストーブなりと鋏があるとすぐ作れるので(なくても何とかなる)、子供の前でサクっと作ると結構ウケるのでやってみると面白い。俺は楽器がダメ? なーに心配することはない。音色は「チャルメラ」の節がピッタリだから、ウケるためにはこれで十分。