電子出版云々が最近のトレンドか?
確かにKindleあたりの「印税率」は破格だもんね。で、たけくまさんのエントリ
で、「落とし前機関としての出版社」という話になっているのだけど、私が出版社を必要だなと思う理由はもう1つある。それは、
書け圧力
としてだ。
ネットで何か書く時、たいていは自分のモチベーションだ。つまり、
書きたいことを書きたいように
書いているに過ぎない。だから、あまり気乗りしないことは書かないし、書いてて楽しいことじゃないと書かないし、知らないことをわざわざ調べてまで書くことは少ない。
ところが出版社が書かせる時は
金になることを書かせる
ものだ。だから、あまりモチベーションなくても、「金になる」ってことをモチベーションとすることが出来るし、気乗りしない時でも「書いて下さいよー」とメール送って来たりする。
いくら最初はモチベーションがある本であっても、書き上げるのは難しい。そんな時に「書いて下さいよー」圧力はありがたい。自分の中では「これも仕事」と思えるし、圧力を背景に優先度が上げられる。
「金になる」ってのも大事で、これはつまり「売れそうなもの」という意味だ。自分が知っていることであっても、自分で書きたいと思わなければ書くことはない。でも、世間でそういった需要があるということがわかれば、「金のため」とゆー理由で書ける。とゆーか、自分の持っている知識の需要なんてのは、自分ではよくわからなかったりする。「こんな本書けません?」とか聞かれると、「あー、それ何とかなるかも」と考えることが出来る。
つまり俺がいいたいことは、
電子出版の時代になっても、執筆のモチベーション促進業としての出版社は生き残るのではないか
ということであります。
ネットを見渡せば、著者のモチベーション低下が原因と思われる、未完の文書が大量にある。それらを完成させるだけでも、いろいろ価値があるのじゃないかなと。
もっとも、白金台方面からの「無言の圧力」ってのもあるのだけど。書きます書きます….
PS.
twitterでは、「要するに編プロが必要なんだよね」って話に。まぁ、後は拡販機関があれば十分?
| |
| ̄|∧_∧
|白|´・ω・`) ・・・
|金|o旦 o
| ̄|―u’
“”””””””””
編集さんに助けられるってのもあるんですけどね。一応その道で食っている人間としては。
ま~流通、所謂「配本屋」(一部関係者は『そんな言い回しはない』とか言って、著作者等が『取次ぎ』の事を蔑んでいるのを否定したがるみたいですが)はいらないかな~、と。
出版にかかる仕事で必要なのって「書く奴」「編集(構成)する奴」「校正する奴」「校閲する奴」「印刷する奴」「製本する奴」なんですよね。
電子出版の場合後の2者が必要なくなる(つか、印刷の部分に関してはメディア変換とかで必要なんですが)だけで、そんなに困る人はいないんですよね。
現状の出版社が既得権の利権団体として機能しちゃうと、この手の話ってわやになるよね。
ああ、白金方面からwww
> 編集さんに助けられる
その辺は他の人が言及してるようで。
しかし、取次に関してはみんな口を揃えて悪者にしてるんだけど、そんなに悪いものなのかな? 確かにいろんな弊害は聞きますが。
ピンバック: Tweets that mention 「出版社」が必要なもう一つの理由 | おごちゃんの雑文 -- Topsy.com