ネガティブ話として書くわけではないが…
現在、私は一人暮しで同居人はいない。このような人は少なくない。また、昨今の結婚率の低下を見るなら、独居青年は独居中年に進化し、独居中年は独居老人に進化して行くというのは、ある種の必然であろう。職場や学校では一人になることは少なくても、家に帰れば一人という人はかなりいる。
一人暮しをしていて不便なのは、病気で寝込む時である。自炊の人でも外食の人でも、寝込んでしまうと食べ物がなくなる。風邪の時なぞは「そろそろ寝込むな」という予感がするから、寝込む前にいろいろ食べ物を買い込むということもできるが、急病の時とか病気が長引いてしまった時は、結局飢えることになる。これは薬も同様だ。
さらに怖いのは、何らかの理由で身動きができなくなるという状況である。病気で倒れてしまったとかだと、それを助け起こす人もいない。
病気の時は、症状に応じて入院するという手もある。寝込んでいる時のために、友人知人にheat beatをとってもらっていて、しばらく応答がなかったら見に来てもらうという手もある。会社だと無断欠勤が続けば「おかしいな」とわかる人もいるだろう。だから、これはあまり心配したことではない。
しかし、急に何かの発作(私は心臓に持病がある)が起きて死んでしまった時、あるいは身動きが取れなくなってしまって死んでしまった時はどうなるのだろう。「おかしいな」なと気がつくまでには数日かかるだろうから、発見された時には腐乱死体となっていて… ということも考えられなくもない(i16さんの話にあったな)。まぁ腐乱してなくても、「最期の時」は誰にも見られることなく… ということになってしまう。
現代、一人暮しの人は老若を問わず少なくない。その中には社会生活活性の低い人(要するに「引きこもり」だ)も少なくない。そういった人達の「最期の時」というのは、どうなるかと考えると、なかなかシビレるものがある。