手っ取り早く傲慢風な文章にする方法

最近あまり言う人はいなくなったけど、私の文章は傲慢に感じる人が少なからずいたらしい。そういった批判はネット探せば出て来るかも。まぁ10年くらい前の話が多いから、過去のことだったりするんだが。

最近は1世代若い(?)小飼氏あたりがその役回りのようだ。

公言は傲慢にするべき3つの理由

件のエントリでは具体的な方法までは言及されてなかったので、手っ取り早く傲慢な文章にする方法を書いてみる。

これは私のオリジナルではない。どっかの偉い人が言った言葉なんだけど、それが誰だったか忘れた。多分、少年サンデーの柱に書かれている豆知識的な文章で読んだんだと思う。わかる人は教えて欲しい。

というのは良いとして、その方法は以下の言葉で語られていることを実践するだけだ。

男児たるもの、「~と思う」と言うのではなく「~べきだ」と言うべきだ

ということ(表現は違うかも知れない)。これは作文法でもあるし、思考法でもある。つまり、「~と思う」という文章を「~べきだ」と置き換えて、それに合うように文章を構成しろと。

実際にこれをやっていると、いくつかのことに気がつく。その1つは、

人はてめーの感想には用はない

ということ。もちろん、エモーショナルなことについては、感想は意味がある(これについてはいつか書く)。でも、そうではない、具体的な方法を議論する場においてはそうではない。感想よりは主張だ。

「~と思う」というのは、弱い主張として使われることもある。「~である」の婉曲表現として使われるわけだ。確かに下手に出た方が良い時にはそういった表現も悪くはない。だけど、意見を聞いて欲しいと思ったらそれではダメだ。なぜなら、結局のところ

人は明快なものを求める

からだ。弱い主張よりももっと自信に満ちた意見が欲しいもの。だから、何かを主張したい時には、はっきり「~べきだ」と言うべきであるし、それが出来ないのであれば黙っておいた方が読者の時間を無用に奪わない。

また、「~べきだ」という強い主張をベースに物事を考えるようになれば、自ずと思考がそうなって行く。何しろ「~べきだ」と書いていると、第一の読者である自分がそれを読む。また、文章を書くことをベースに考えれば、そう言い切れないような曖昧な結論ではなくて、もっと明快に「~べきだ」と言い切れるような結論に至らせようと努力することになる。結局そう思考するしかなくなってしまうわけだ。

ということで、件の小飼氏のエントリの求めていることのかなりの部分が、この方法で解決出来る。もちろん万能ではないだろうが、かなりうまく行く。

だから、「~と思う」という弱い主張をしそうになったら、「~べきだ」という強い主張にしてみて、それで文章が破綻しないところまで考えてみることだ。「公言」とは、他人の時間を奪って自分の文章を読ませることなのだ。だから、そう企んでいるのであれば、「~と思う」程度の主張をするのではなく、「~べきだ」という主張をするべきだ

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