「部屋が片付くとゴミが目立つ」

まぁ表題通りなんだけど、この原理はいろんなものに摘要されるので、覚えておくといい。

たとえば、システム開発をしている時、テストが進んで品質が良くなると、急にバグ報告が増えることがある。特に「お客さんが使いながらデータ移行&総合テスト」みたいなことをやっていると、これは顕著だ。

これに限らず、たいていのものが完成度が上がるほどアラが目立つようになる現象がある。そして、挫ける。

まぁ、品質が低い時は使われないから文句も出ないということもあるのだけど、それ以上に品質が低かった時は気にならなかったり、脳内補完をしたりしていたものが、品質が上がったことによって気になるようになるという現象がある。

部屋が散らかっている時、多少のゴミは気にならない。それ以上に散らかっていれば、ゴミの存在なんて誤差に過ぎない。でも、部屋を片付けるに従って、そういったゴミの存在が気になるようになって来る。この手のことがいろいろなものに起きるわけだ。

場合によっては、これが「死の谷」と呼ばれるものになることもある。つまり、「ゴミが目立つ」ことによって、「ダメ」と認識してしまって、その先に行けない/行かないようになる。

でも、こういったことはあるものだと思っておけば、

アラが気になるようになったら完成が近い

と思うことが出来る。実際、「死の谷」は完成間近なものによく現れる。そこで挫けないためには、こう思っておけばいいし、実際そうなのだ。部屋が片付いたからこそ、ゴミが目立って来くる。

逆にどんどん物事がうまく行って、そのまま完成したものは、完成後に「死の谷」が来るかも知れない。この辺も気をつけた方がいい。

「部屋が片付くとゴミが目立つ」” への1件のコメント

  1. 書籍なんかの場合も正に同じような事が。
    出版物の場合は入り込む「バグ」は『誤植』の類がほとんどなんで「校正」「校閲」で潰していくんですが、マニュアルのライティングの場合、どうにも解らない方が多いらしく……

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