半身浴

程々歳を取ると、一番大切なものは時間になる。1分節約できれば1分長生きしたのと同じ。1分無駄にすれば1分早死にしたのと同じだ。そんなわけで時間はできる限り効率良く使いたい。

ところが、世の中には時間をかけないといけないことは少なからずある。ひたすら待つしかないこともたくさんある。また、またーりした時というのも、人生にとっては大切なものである。

そんなわけで、またーりした時間が欲しいと思ってるのだが、時間の無駄使いもしたくない。これはもう完全な二律排反だから、ある意味両立は難しい。そういった意味では、「またーりした時間」というのは、かなり贅沢なことである。

今日は天気も悪かったし早起きした(朝に診断に行かねばならなかったのだ)ので、たまには風呂に入ろうと思い(いつもシャワーだけだ)、風呂に入
ることに。休日だし天気も悪いし、ちと身体のあちこちも調子悪いので、ゆっくり入るのも良いだろうと思い半身浴をすることにした。とりあえず目標は1時間
だ。

1時間も入るので、退屈になってしまう。またーりした時間は人生の糧であるが、退屈な時間は人生の浪費だ。そこでちょっと思い立って、漫画本の
バックログを解決することに。どうせ週刊誌は1度しか読まないから、風呂で濡らしても平気だ。未読の本を2冊持って風呂に。血液がネバネバになるのも身体
に悪そうなので、お茶と野菜ジュースもセットに。

湯の温度が下がると追い炊きしつつ、2冊消化。1時間半ほど入ることができた。

その時に気がついた。漫画本は半身浴しながら読むと、時間が無駄にならない(漫画本は読みたいのだが、どうも時間を無駄にしているような気もする
のだ)。おまけに気分的にはかなりまたーりだ。また、お茶やジュースは半身浴で汗かきながらだと、やたらにうまい。私はどうもお茶やらジュースやら持て余
してしまうのであるが、半身浴しながら飲めばすぐ片付く。そういった意味では、いろんなことが効率的でありながら、またーりしている。

健康のため、バックログ解消のため、またーりした時間を確保するために、週に1度は半身浴するのは悪くないかも知れない。