不景気は「ゆとり」にとって良いことらしい

あきみちさんに聞いた話。

最近の学生はとても勉強熱心らしい。どうやら、景気が悪くて、「何とかしなきゃ」的な意識が芽生えたかららしい。正直、私は「ゆとり」の将来についていろいろ不安を感じていたので、これは良いことではないかと思った次第。

「ゆとり」については、「近頃の若いモン」以上の危機感を感じていた。いわゆる「新人類」の時からずっと「近頃の若いモン」を見て来たけど、それ以上の問題を感じるのだ。

「ゆとり」の一番の問題は、勉強がゆとりだとかそーゆーことではない。一番マズいのは、あらゆる意味での「競争」をあまりして来なかったということだ。それゆえ、いわゆる「生命力」が不足している。何かと戦うということもあまりなく、何かにせき立てられることもあまりない。

「ゆとり」の親世代である我々が、そういったことを憎んで来たあまり、子供達の世代ではなるべくそういったものと無縁になるようにして来た。時、幸いに少子化ということもあり、彼等はあまり競争することもないし、「ゆとり」ということもあり、勉強しろとせき立てられることも少なかった。

という生活を送って来た「ゆとり」がここに来て、不景気のせいで「必死にやる」「競う」ということをするようになったらしい。まぁ生存環境が悪化すれば、生命力の強さを競うことになるわけだから、そうなるのは当然のこと。

でも、どうせ世の中は競争であふれている。競争とか戦いの類を憎んでいた我々も、それを当然と受け止めなきゃいけなくなった。そして、それに打ち勝つことを考えるのが当然になった。良いか悪いかは別にして、世の中とはそんなもんだ。

だから、この不景気は「ゆとり」にとっては、そういったことを学ぶいい機会だとも言える。「彼等はこの先どうなるんだ」と心配していたのだけど、うまい具合学生のうちに「ゆとり脳」から脱出する機会が与えられたとも言えるわけで、むしろ良かったのかも知れない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です