最近、本を買わなくなった

とか言いながら、先週2万円分買ったんだが。で、後悔してるわけだな。

コンサルの面接で「74冊読みました」と言ったら「それは何がすごいの?」と返された

私はこの中に出ている、乱読速読の人と同じような本をするんだけど、それであるがゆえに買わなくなったのだ。

前にも書いたような気がするんだけど、私は本を読むのが速い。小飼弾と比べてどうだってのはよくわからないけど、普通の人からすれば呆れる程速いようだ。買って来た本は、文芸書の類を別にすればその日に読み終わってしまう。文芸書は速く読んでも楽しくないからゆっくり読むけど、実用書専門書の類は速ければ速いほど良いと思っているので、とにかく速い。1冊5分もかければ長いんじゃなかろうか?

とは言え、頭に入る速度がそんなに速いわけでもないから、ざっと全体を把握するだけだ。インデクスを作るだけと言えるかも知れない。この本には何がどう書いてあって、何に価値があるかを把握する。キモの部分があったら、それは頭に入れておく。で、実際に必要になった時に「ああ、あの本に出てた」と思い出してその箇所が読み返せればそれで十分。実用書専門書なんてのは、そんな読み方で良いと思う。

そんな読み方をするものだから、「秋山真之」のように読んだ本が捨てられない。インデクスしか脳内にないから、コンテンツは積み上げることになってしまう。そして、一番困るのが、この積み上がって行く本だ。どんどん部屋を狭くして行く。これが邪魔でしょうがない。

かつては、本の密度も高かった気がする。だから、「どんどん買う」と言ってもたかが知れていた。まぁ「かつて」は今よりも頭の回りも良かったから、インデクスだけじゃなくてコンテンツも頭に入ってたということもあるけど。まぁだから本を買うことは、それ程コスト的にムダでもなかった。

でも、最近は自分の頭も悪くなったし、本の「密度」も下がってしまっているので、積み上げる本が増えてしまって、そのコストも馬鹿にならなくなった。本を読む価値を認めながらも、その物理的な制約が辛くなって来た。そのせいもあって、本を買わなくなったのだ。

これを以ってして、本がもうだめとか、そういった類のことを言うつもりはない。でも、書籍を読まないということそれ自体を、良いとか悪いとか言ってもしょうがないんじゃないかなという気がする。要するに

どれだけの情報をインプットしようとしたか

だけの問題ではないかなと、元エントリを見て思うわけだな。別に「本」にこだわることもないと。