「敵」を侮るのは利敵行為

松浦さんのblogのコメントが香ばしい。

このっ、バカ共が!

このエントリの主題は「中国を侮るな」ということ以外の何物でもない。別に中国をワンソイしてるわけでもない。ところが、コメント欄が香ばしくもウジがわきまくっている。

まぁ言いたい奴等の気持ちはわからんでもないが、それこそが

利敵行為

だってのがわからんのかね?

松浦さんの分析のどこまで信憑性があるかはよくわからない。事実はどこかにあるだろうし、松浦さんの分析はそれに近付こうというだけのことで、これが正しいかどうかは「中国のみぞ知る」のだろう。もちろん客観的な検証がいらないってわけでもないけど。

松浦さんが正しいか、他の分析者が正しいか。それについてはどうでもいい。なぜなら、件のエントリで言っているのは、

中国を侮るな

ということだけだからだ。前の大戦のことを引きあいに出すのも同じことで、仮想敵を侮って敵とした結果がああなったということを言いたいだけ。それ以上でもそれ以下でもない。

まぁ書いてあることを読まず、書いてないことを読むのは、ネナゴにはありがちのことなんで、それについてつっこもうとは思わない。まぁいつものことだ。

ただ情けないなと思うのは、一生懸命件のエントリの揚げ足を取り、一生懸命中国がダメだと主張しているということ。

そりゃもしかしたら、本当に中国はダメなのかも知れない。件の映像は捏造なのかも知れない。しかし、件の映像が捏造であるということそれ自体は、

我々には何のプラスでもない

のだ。仮にあれが捏造であれば、そうやって「ハリボテの威信」を喧伝する中国が馬鹿を晒すというだけのこと。それは我々にとって何のプラスでもない。ギャグとしては面白いが、それ以上でもそれ以下でもない。「よしもと劇場」や「鈴本演芸場」で面白いことをやっていても、それ自体は世界情勢とは何の関係がない。そういった類だ。

むしろ、あれが捏造だということに安心して、中国を侮ってしまうことの方がよほど危険だ。なぜなら、古今の戦いに於いて、

敵を侮って勝った者はない

からである。仮に中国を敵視し、それに勝つのが国是だと信じているのであれば、いかなることであっても警戒をするべきだ。仮にあれが捏造であっても、「その裏」について考えるべきだ。「国家の威信のため」あたりで思考停止するべきじゃない。12億も国民がいれば、その中にはとんでもない奴がいる。パレートの法則を適用して「賢い奴は2割」だとしても日本国民全部よりも多い国なのだ。「国家の威信」程度のことくらい見破る利口はいくらでもいるはずだ。表立ってそれを言えば危険だと思うから黙っているだけだろう。

「敵」を侮れば、必敗だ。つまり、侮ることそれ自体が利敵行為となるのだ。本当に中国が嫌いで、世界から消えて欲しいと思うのであれば、侮ってはならない。侮ればその隙を突かれる。

そう思うと、あそこで香ばしくやってる奴等は、実は親中工作員なのかも知れんなぁ。

「敵」を侮るのは利敵行為” への5件のコメント

  1. 確かにじっくり読めば、「中国を侮るな」的なことは書いてますが、それ以外にニコ動のコメ批判、動画への擁護が書かれていてそちらが目立ってしまっているのが問題ですね。
    題名もそっちのほうを指摘してますし。

    もし「中国を侮るな」を主体にして文章を書きたければ、それ以外のことについて書かなければいいだけです。
    これは松浦先生の文章力の問題のように見えますね。
    なので、ブログのコメントのようになってしまうのは仕方がないかと。

    #太平洋戦争云々あたりの文章は駄目駄目ですが。

  2. 『中国は有人宇宙飛行に向けて何らかの努力をし一定の成果を上げている。一方日本は友人宇宙飛行の構想はあるにせよ何もしていない』
    のは事実ですからね。

    動画が偽物だろうがどうだろうが、それを事実と受け止めて自分達も負けないよう努力しようとするのが美しいですね。

    まぁ、アメリカの月着陸も嘘だと言いたがる輩もいますから、たんに中国蔑視でない可能性もありますが(苦笑)

  3. >3.
    うーん?
    誰かと勘違いしてるのでしょうか?
    20年前は中学生でしたが。。。

    また、どこが馬鹿なのか教えていただけないでしょうか。
    #相手に伝わりづらい文章は書かないことが
    #大人としての礼儀だと思います。

  4. 人違いでしたか。それは失礼。

    馬鹿ってのは教えても無駄なんだよ。未熟者若輩者、あるいは無知には教える価値あるけどね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です