小二田先生のblogより。
そういうコドモを作ってしまったのは、申し訳ないけれど、やっぱり「団塊」だと思う。
あなた方は、勝手に盛り上がって勝手に挫折したんだ。
社会は変わらないよ、って、にやりわらって。そのツケがこれだ。
あまり「団塊叩き」は好きではないのだが、この言葉に叩く人の気持ちを理解した。
私は基本的に「団塊叩き」は嫌いだ。その内容以前に、「団塊」という世代を一まとめにして叩くというのが嫌いだ。多くは「その頃に生まれた」だけであって、それは本人の意思でどうにもなるものでもないから、それをとやかく言うわけがわからない。確かに世代共通のプロファイルというものはないではないから、そういった叩き方もないではないけれど、単に「団塊世代だから」という理由で叩くというのは信じられない。
と同時に、多くの「団塊叩き」は単なる世代間闘争でしかない。世代間闘争は「連帯しない慢性弱者」の得意とするところだ。そんなもの(つまり慢性弱者)の仲間になりたいとは思わないから、「団塊叩き」には参加したくないのだ。
ちなみに、「団塊Jr」とは「氷河期世代」と一致する。つまり、氷河期世代による団塊叩きとは、単なる「親子の喧嘩」に過ぎない。親子の喧嘩なんてのは、中二がやるものなんだよ。
「ゆとり世代」の親とは、私くらいの年代か。とか言え、「ゆとり世代」を教育するのは氷河期世代だったりするし、ゆとり世代のゆとりな面は団塊世代のわがままと似た面があるようにも見える。結局、氷河期世代は団塊世代の影響を強く受けているのだなと思ってみたり。
とかという背景もあって、「団塊叩き」はあまり好むところではないし、理解の外ではあったのだけど、小二田先生の言葉の部分を見ると、団塊世代の共通プロファイルというのが見えて来る。それを思うとまぁ叩かれてもしょうがないかと。
あなた方は、勝手に盛り上がって勝手に挫折したんだ。
社会は変わらないよ、って、にやりわらって。
そう。歴史をひもとけば、勝手に自分たちだけで盛り上がって、勝手に挫折した。周囲を巻き込む努力、周囲に理解される努力をしないままで、自分たちだけで。何しろ世代別人口では一番多いのが団塊世代。今時の若い者は自分の上の世代とも下の世代とも付き合おうとしないとか言うのだが、そのハシリがこの世代だ。その手の「自分勝手な若者」の源流が「団塊世代」なのだ。
そして、勝手に挫折して、勝手に無力感を感じる。「もう若くないさ」と言い訳しちゃうわけだ。妙に大人になって「世の中そんなに変わるもんじゃないさ」とかね。彼等が若い頃にはサヨに走った。じゃあそのままかと言えば、「大人」になって唯唯諾諾と体制に組み込まれることを選ぶ。犬の尻尾みたいなもんだな。
まぁそんなわけで、「共通プロファイル」の部分で叩くのは納得出来るところ。まぁ全員がその「共通プロファイル」ではないから、一くくりで叩くというのは、いまだに納得しがたいのではあるけど。
いわゆる氷河期世代の親は昭和一ケタから戦中生まれが多いっすよって三浦展が言ってますよ。
調べてみると確かにそうで、団塊世代はそのあとの「一人っ子世代」の親みたいっす。
え? それなんかおかしくありません?。昭和1桁の親って、私あたりですから。私はバブル世代 B)
大雑把に親子の年齢差って、特に今ほどほどの歳の人達だと、30くらいのはずです(かつては30でも高齢出産と言われた)。氷河期の上の方だと、戦中生まれの親になりますが。
「おおざっぱに言うとそうなるはず」だから厚労省は見逃して、マーケティングに合わないから三浦さんが見つけたみたいですね。
上の世代や下の世代と比べて団塊の世代は第一子が産まれた平均年齢も高いし、劇的に出生率が低いです。
「親の世代との年齢差30」は団塊の世代以降の数字と思いますが、団塊の世代を1947/1948/1949として、
1947+30=1977
氷河期にあたる第二次ベビーブーム後半は1974までです。
うーむ。まだ半信半疑。ソースはどこにありますか? いくら特異な世代とは言え、その辺だけ年齢差が40あるというのが、信じ難いです。
1992年入社が、最後のバブル入社。1970年くらいに生まれてる。その数年後から氷河期だから、1974年以降生まれというのはそうですね。
あ、氷河期の定義が違うかも。
おいら的には1993-1998就職ITバブル前までの第二次ベビーブーマーが氷河期な感じなんだけど、一般的にはもっと後が氷河期なんですね。
スマソ。
ソースは三浦氏絡みが
http://www.works-i.com/special/newgeneration6.html
とか。
出生関係は少子化関係の厚労省の資料あさるとけっこう証拠はパラパラ出ます。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2004/html-g/html/gg113000.html
の1-1-10表とか。
しまった三浦氏のは
http://www.culturestudies.com/memdir/data/dan/default.html
がわかりやすい。
ああ、それで納得。
実は前のコメントに「就職氷河期っていつ?」とか書こうとしてたんですが、やっぱりその辺の認識が違ってたのですね。私の認識では、70年代後半生まれというのが氷河期世代であり、真性団塊Jrでした。だから、「氷河期世代の団塊叩き」ってのは「親子結果」と見えるのでした。
第二次ベビーブーマーって、それよりもうちょっと上あたりですよね。「5歳誤差がある」というのも私の感覚と合ってる。と言うよりは世間で2つのベビーブームが親子だと認識されているということを知らなくて、周囲の「団塊Jr」と「団塊」を見て団塊Jrを認識していたので、逆に言葉に騙されてないのでした。
統計の誤解の一番の元は、第二次ベビーブームが第一次ベビーブームの子だと思い込んでいたところですかね。
いまだに厚労省ですら第二次ベビーブームが第一次ベビーブームの子って公式に誤報垂れ流してます。コドモの使ってる教科書や参考書も変。
でも自分も結構いい加減だなぁ、と反省してます。
今の日本で明確に誤解なく議論出来る世代って団塊の世代だけかもしれませんね。
「団塊」もそんなにピンポイントですかね。年代としての「団塊」はピンポイントだと思うのですが、メンタリティとしての「団塊」はどうなんでしょうね。
結局のところ「世代」で論じたり叩いたりしてもしょうがない… という冒頭に書いてることになってしまうわけで B)