mixi(つか国産SNS)の仕様や規約で受け入れ難くてしょうがないもの

私は原則的に個人情報は公開している。

別に公開するべきとか思っているわけじゃないけど、それで困ることはまずないし、どうせ調べりゃいくらでも出て来る情報だからあえて隠すこともなかろうと。ネットに正確な個人情報があるのは、わりと便利だったりもする。調べ上げられて不正確な情報が蔓延するよりは、正確な情報を流しておいた方が安全でもあるし。

とは言え、そんな私でも極力隠しているものがある。

それは何かと言えば、

私につながる人間関係

である。既に結果的に公開されている人とか(日記やblogにコメントしあっているとか)、相手が十分有名人である場合はこの限りではないのだが、そうでないものは直接辿れるところには置かないようにしている。身内に関して言えば、限定少数としか話題にしない。

それはなぜかと言えば、それは私だけのプライバシーではないからだ。私が「○○さんはお友達」と書けば、「○○さん」が私と交遊関係があることを隠しておきたくても、私がばらしてしまったことになる。それは避けるべきだからだ。だから「後輩(♀)」のような属性とか、「部下+イニシャル」みたいな表現を使うことが多いわけだ。

と言って注意や意識をしていても、つい書いてしまったりすることもあるのだけど、それでも「そういった人がいる」程度の情報であって、どこの誰と具体的に結びつけられるのは、その周辺の人だけになるようにしている。まぁそれでも怒られたりするんだけど。

また、mixiのメッセージでたまにあるのが、ストーカに狙われている人が私に興味を持ってメッセージを送ってくれた中に「本当はマイミク申請したいところなのですが、私を狙うストーカがマイミクにまでいろいろ手を出すので」と言い訳してあること。確かに誰かを攻撃する時には、本人よりも周囲を攻撃する方が効率がいい上にダメージも大だ。本人は用心していても、周囲の人まで本人と同じような用心することは、まずない。

と同時に、「誰かと交遊関係がある」ということは、その「誰か」の信用の裏打ちになることだってある。「人を知るには友を知れ」というのは、まさしくそういったことだ。誰が誰とどんな関係にあるかということは、双方のかなり深層のプライバシーでもあるし、重要情報でもある。

そういった意味だと、多くの国産SNSにあるような「無条件に公開されているお友達リスト」は非常にマズい。たいていの国産SNSでは、誰かとリンクがあるとそれがどういった関係であろうと無条件に公開されてしまう。私はまぁプライバシーとして誰と関係があるかということは平気だけど、そんな人ばかりではないはずだ。また、プライバシーとして平気な私でも、私の軽はずみな「関係承認」によって、本来信用されてはいけない人に信用の裏打ちを与えてしまうのは勘弁だ。

またそれと同じ理由で「参加コミュニティリスト」もあまり歓迎出来ない。もちろんオープンにしたいと思う興味がオープンになっているのは構わない。でも、秘やかな興味に留めておきたいことがオープンになってしまうのは、やはり嬉しくない。そういった情報が公開されるということは、かなり深層のプライバシーまで公開していることになる。だからあれは、私にとっては

住所や電話番号を書くことよりもずっと嫌

なことだ。住所や電話番号は公開情報になってしまっているし、単なる事実に過ぎないのだが、「何に興味を持っているか」は「内面」に属することだ。

興味の対象は、積極的に公開したいものもあれば、隠しておきたいものもある。そして、そういったことは見る相手依存でもある。大雑把に言えば同じコミュニティ(のクラス)に属する人には公開してもいいだろうし、異なるコミュニティに属する人だと注意が必要だ。もちろんそうでないこともあるが。

何でもかんでもフラットに公開されているということは、その人の「思わぬ側面」が垣間見られるということでもあるので、遊戯としては面白いと思う。でも、それはあくまでも「遊戯」の範囲だ。「遊戯」以上のものにはなりえない。ある程度「作った」キャラクタだということになってしまう。そう思うと、mixiを始めとする大手SNSはほとんどが個人情報ダダ漏れの、「遊戯場」でしかない。