「アップルやグーグルに日本企業は何故勝てないのか?」

某チャットチャネルより。

アップルやグーグルに日本企業は何故勝てないのか?

アホくせーーー。言うまでもないじゃん。こういったレベルの勝ち負けなんて気にしてりゃ「勝ち」なんてありゃしない。

この手の話は「評論家」が大好きだ。挙げられる企業は、グーグル、アップルの他にも、アマゾンだのマイクロソフトだの。いわゆる「アメリカンドリームな尖ったベンチャー」だ。そりゃまぁ日本にいてそういった会社を見れば、「なんて素敵(はーと)」みたいに思うだろうし、「それに引き換え日本の企業は云々」とか。もうタコにミミが出来るくらい聞き飽きた。

そもそも、そういった企業に「勝つ」必要なんてどこにあるのだ?

どの会社も、みんなそれなりにワールドワイドにサービスを提供してくれている。業種業態はいろいろあるけれど、そんなに悪い会社じゃない。アップルは商売がアコギだとか、マイクロソフトは独禁法がどーだこーだとかあるけれど、それはみんな彼等の正義に従って、歩むべきだと信じた道を歩んでいるだけだ。それが法的道義的にどうこうという話とは全く関係なく、彼等は彼等自身の道を歩んでいる。ただそれだけのことであり、「大成功」なんてのは結果に過ぎない。

もちろん、ビジネスの基本としてシェアをそれなりに取ることは重要だ。でも、シェアが取れたからと言ってそれ自体が「大成功」ではない。シェアはあくまでも「大成功」のためのステップやツールに過ぎない。つまり、「いいポジション」を得るということが必要だっただけだ。つまり、全ては

自分(達)の道を極めた結果

であって、それ以上でもそれ以下でもない。

だから、彼等の成功は彼等の成功に過ぎない。それに勝つだ負けるだと言っても始まらない。彼等は彼等のbusiness(多義的にするためにあえて英語)で成功したというだけのこと。

100歩譲って、「彼等に勝つ」必要があったにしよう。じゃあそれは何をもって「勝ち」なのだ?

同じ土俵、つまり彼等と同じbusinessをして勝てばいいのか? それに対して勝ってどうするんだ? かつて日本のメインフレーマがやったように「打倒IBM!」とかやればいいのか? それをやって何が残ったと言うのだ?

Googleより良いサーチエンジンを作ればGoogleに勝ったことになるのか? Googleよりも品質の良いサーチエンジンなんて、小規模ならいくらでもある。Googleのような商売が出来ればいい? Googleのような待遇? 「商売」というだけなら、トヨタの方がずっとデカい商売をやっているし、Googleより待遇の良い会社だっていくらでもある。

そうやって「勝ち」の基準が明確でないものに、勝ちだ負けだと言ってるような暇があったら、何か自分のbusinessを起こして、それをやってりゃいいだけだ。彼等が「勝って」いるとすれば、

自分(達)のbusinessへの忠実さ

だけだし、競う価値があることは、唯一それだけだろう。

「なぜ勝てないのか」なんてムダ口叩いてる暇に、自分のbusinessを全うしろ。それだけのことだろ?