「売国奴」

「北朝鮮拉致家族」が政府に求めることと、「イラク人質家族」が政府に求めることとの意味の違いがわからん。

国家が「最大多数の最大幸福」を追及する組織であるなら、たかだか数人(数10人でも数100人でもいい)のために、国の諸々を左右するのはおか しい。「自分で何とかしろ」とまでは言わなくても、「首相だの国だのが出て来ることじゃないだろ」と言ってもおかしくはないように思う。片方は一方的な被 害者であり、片方はある程度自己責任があるとは言え、「最大多数の最大幸福」には関係ないだろう。「イラク人質家族」が「自衛隊撤退」と言うことと、「拉 致家族」が「首相訪朝」と言うことに大差はない。

逆に「国家は国民ののため」の組織であるなら、求められていることに応えるのは当然の義務である。高々この程度の国でしかないのだから、それくらいのことはしても良かろう。

どっちが正しいと言うことはない。どっちの方針でやるかだけの話である。どっちを取ろうが、「それはちょっと」と思う人はいるだろうから、方針の話に過ぎない。

ところが、「拉致家族」の言うことは支持され、「人質家族」は「自己責任」としてこきおろされる。一般大衆の客観としては大差ないことのはずなんだがな。おかしくないか?