【く】

クイックソート (quicksort)
トランプの一人遊びの一種です。遊びかたを説明しましょう。 まず、1種類のカード、たとえばハートならハートだけを選んで、よく切ります (上級者は全部のカードを使います)。次にその13枚のカードを裏向きにして 横に並べます。ここまでが準備です。  まず、右端のカードを表にします。そして左端のカードを見てみましょう。 もし左端のカードが右端のカードよりも小さいカードだったら、左端のカードを 表にして、その右にあるカードを表にします。そして、またその右のカードを 裏返します。こうして、右端のカードより大きいカード(全部のカードを使う 場合は、同じ数のカードのときも)が出るまで表にしていきます。

 こんどは、右側です。右端からも同じ様に、こんどは右端のカードより 小さいカード(全部のカードを使う場合は、同じ数のカードのときも)が出るまで 表にしていきます。それが終わったら、最後に見て裏のままになっている 2つのカード(裏返っている列の左端と右端)を交換して両方とも表にします。

 さて、いまのと同じことを、こんどはまだ裏になっているカードだけに対して 行います。ただし比較の対象は、初めのときと同じくカードの列のうちの 一番右のカードです。おわかりですか。

 そして、それを繰り返します。そうすると、 いつかは全部のカードが表になるはずです。そうなったら、最後に交換した 隣り合わせのペアの右側の(大きいほうの)カード(また、交換なしに終わった 場合は最後に表に返したカード)と列の右端のカードを交換します。

 これで、さっきまで右端にあったカードを中心に、左にはそれよりも小さい カードだけが並び、右にはそれよりも大きいカードだけが並んでいるはずです。

 実はここまでのところはどうでもいいのであって、要は「中心」のカードより 左にはそれより大きいカードがなく、「中心」のカードより右にはそれより 小さいカードがない、という順番にできればどんな方法でもかまいません。

 そして、たとえば「中心」ときめたカードがハートの7で、ハートだけを クイックソートしているのならそのカードは左から7番目の位置に 収まるはずです。ということは、ハートの7は、もう動かさなくていいと いうことですね。

 では、その「中心」のカードだけを残して、他のカードは全部裏返してください。 わかりやすいように「中心」を手前か向こう側にずらして置くといいでしょう。 そして、中心から左のカードと、中心から右のカードに対して、いま行ったのと 同じことを繰り返してください(準備の部分は、 もちろん除きます)。そして、それが終わったら、また「左の中心」と 「右の中心」を残して全部裏に戻し、こんどは4つの裏のカード列(もう3つ 以下になっているかも知れません)に対して、それぞれまた同じことを 繰り返します。

 全部のカードが順番になったところで、ゲームは終わりです。 このゲームはホアーという人が1960年に 発明したゲームです。

空文 (empty statement)

くず (trash)
くず・飽きず くず・行かず くず・産まず くず・益せず くず・起きず
くず・書かず くず・聞かず くず・食えず くず・消さず くず・懲りず
くず・探さず くず・死なず くず・捨てず くず・責めず くず・沿わず
くず・貯めず くず・契らず くず・告げず くず・照れず くず・止めず
くず・悩まず くず・似せず くず・抜かず くず・眠れず くず・残さず
くず・掃かず くず・秘せず くず・拭かず くず・減らず くず・誉めず
くず・待てず くず・磨かず くず・剥かず くず・めげず くず・持たず
くず・病まず        くず・譲らず        くず・弱らず
くず・楽坊主 くず・力まず くず・類せず くず・礼せず くず・労せず
くず・詫びず        くず・ををを        くず・んんん

くずが仕事をする気にならない理由トップテン

くぬうす (Knuth)
臼を作るための特殊な旋盤を開発し、 その旋盤で使う刃物を鍛えるための工程を開発し、そんなことをしているから 臼がいまだに出来上がらないと嘆きつつ、実は臼についての論文もしっかり 書いている臼学者。「くぬ」は「杵」の訛り。

クライアントサーバモデル (client-server model)
短くて呼びやすいっていうのはわかるけど、「クラサバ」は、やめましょうよ。

クラス (class)
データ構造と、 それを操作する 手続きを定義したもの。

クラスタ解析 (cluster analysis)
個体の体重、体長、食餌の量、移動量などの数値によって ハムスターを分類する手法。

グラフィックス (graphics)
一般的には、文字情報以外の 情報によって コンピュータ 上に画像を作成することを言う(文字情報による画像については キャラクタ を参照のこと)。おもにベクタグラフィックスと ラスタグラフィックスに 2分されるが、前者はクールで後者はファンキー、と覚えておくと便利である。 カーグラフィックというのもあるが、ちょっとスカシている。

繰り返し (loop)
不要と思われるファイルを消す という非生産的な行為と、その過程で必要不可欠なファイルまで消してしまう という愚かな行為は、世界中で毎日繰り返されている。

クリックする (click)
なに〜、こんなことも知らないのか〜 ヽ(^o^)丿

クリップボード (clipboard)
  1. 書類挟みがついた筆記板。
  2. 資源ごみを一時的に保存する場所。

クリティカルパス (critical path)
納期寸前にすべてのソースファイル を失い、それを復旧する工程のこと。

クリーンルーム (clean room)
バグのいない部屋。もちろん プログラマは入室厳禁。

グル (guru)
親切で面倒見のいいウィザード。 たまには、お布施しましょう。

グループウェア (groupware)
集団でお揃いのブレザーや法被を着ること。また、その服装。

クレイ (Cray, Seymour R.)
バナナ魚に絶好な日、世界チャンピオンの座を降りたコンピュータ屋さん。 ご冥福をお祈りします。

グローバル (global)
視野が広いこと。また、視野を広げすぎて足元をすくわれること。グローバル 変数の名前が衝突して... という苦労話のひとつやふたつ、古株のプログラマなら 必ず持っているはずだ。

クローン (clone)
もともとはウェットウェアの複製を意味するが、 ハードウェアについては、機能的に等価と なるように複製したコピーをいう。

クロスコンパイラ (cross compiler)
業界をまたにかけてネタを拾い集め編纂する人。

クロック (clock)
水晶をいぢめると非常に細かい周期で規則正しく震える。これは面白いというので、ずっと水晶をいぢめ続け、震えを数えて分周すると、そこいらの感受性に乏しい 石ころでも共鳴できるような震えを産み出すことができる。 その震えをクロックという。


【目次】

Copyright(c) 1996 Kunio Yoshikawa

無目的コンピュータ用語辞典 / 吉川邦夫 / kneo@mix.or.jp