[2006年7月9日] 花山〜破邊洲
(Fan Shan〜Po Pin Chau)

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コ−ス=MTR.鑽石山-(Bus.96R)-北潭涌-西貢萬宜路-Main Dam-
-花山-破邊洲-Main Dam緩衝堰堤-(Taxi)-西貢-(MiniBus)-MTR.彩虹

参考資料=「西貢及清水灣 郊區地図1998年第六版」
  「香港街道地方指南2001年版」

≪全般概要≫
今日は“西貢東郊野公園”(Sai Kung East Country Park) 内、“萬宜水庫”(High Island Reservoir) の東側 (海側)突端にある“破邊洲”(Po Pin Chau) へのハイキング。本来5月28日に一度予定したが、雨で途中中止したのでそのリベンジ! 朝のTV天気予報ではMax31度、湿度84%で曇り晴れ。ところが8時頃大雨になって今日もダメか? と思いつつ集合場所のMTR“鑽石山”(Diamond Hill) 駅に行って見るとそんな雨にもめげない勇姿8名が集合。駅構内のバスタ−ミナルに行くと、いつも満員のダブルデッカ−96R“黄石”(Wong Shek) 行きは、こんな雨の日のせいだろう客足もまばら! バスに乗る頃は雨も上がっていたが、バスがスタ−ト地点の“北潭涌”(Pak Tam Chung) に着いた時は、またもや前回と同じく雨! 途中雨が止む事を祈りながら“西貢萬宜路”(Sai Kung Man Yee Rd.) を歩いて“西貢西灣路”(Sai Kung Sai Wan Rd.) との分岐点である“萬宜水庫”(High Island Reservoir) の入り口まで来たら雨足が強くなって、やむなく東屋で雨宿り。

前回もここから引き返したが、今日も全く同じパタ−ンか? と90%諦めの心境!(悲) 10分ほど雨宿りしていたら小雨になったので意を決して勇躍出発、傘を差してMHT-1-の“西貢萬宜路”を歩き出す。MHT-1-は“北潭涌”〜“浪茄”(Long Ke) 間、全長10.6q、3時間の行程だが、我々は途中二、三回の小休止を挟み9q程の舗装平道を延々3時間弱かけてやっと二番目、東側のダムで海との緩衝堰堤が有るメインダムに到着。この間途中から幸い雨は上がったが、今度は猛烈な暑さ! メインダムに着いた時は全員かなりクタビレ加減。ダム手前の記念碑の横の階段を登っていよいよ“花山”(Fan Shan) 209mを目指す。地図上点線ル−トだが滅多に人が通らないので途中ちょっとヤブ漕ぎ登山、左下に“破邊洲”を見下ろしながら必死に登ってやっと頂上着。三角点もない雑木だらけの頂上だが、実に素晴らしい景観が待っていた。この一帯は“糧船灣洲”(Leung Shuen Wan Chau) と呼ばれ香港の東南の海、瀬戸内海を思わせる数多くの島々とその間の海峡、晴空の下で誠に絵葉書のような景観!

下山コ−スは西側、地図上MHT-1-の途中に下る?尾根伝いコ−スを歩き出すが直ぐに雑木が無くなって視界が広がり、そこに前回は気が付かなかった三角点も有った。このまま尾根伝いのル−トを行くと目的の“破邊洲”から遠くなるので三角点の近くから直接海岸の“破邊洲”に向かってヤブ漕ぎ下山をし始める。直ぐにル−トに出て急坂を麓まで下ったらそこは“破邊洲”の西側の丘! そこから真下の“破邊洲”(Po Pin Chau) の岬を目指して下山。岬の先端を鋭い斧で断割ったような岩壁の切り立つ断崖絶壁を見ながら、最後はスリル満点の岩場を越えてメインダム海側のもう一つの緩衝堰堤に降り立った時は炎天下約11qの歩きで疲労困ぱい! ここからタクシ−で“西貢”(Sai Kung)へ戻り、打ち上げビ−ルと晩餐でやっと生き返りましたッ!
(注:MHT-1-:Maclehose Trail (麥理浩徑) Stage-1-)

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↓バス停“北潭涌”の次のバス停で下車、その直ぐ先のMHT-1-スタ−ト地点にて【写真No.01】。ここから舗装路平道を雨傘さして出発! 1q程歩くと“萬宜水庫”一番手前、最奥部にある東屋【03】。ここから左手に行くと“西貢西灣路”となって“西灣亭(吹風アウ)”へ至る。MHT-1-は右側“浪茄”方面へ、、、しかしここで大雨! 今日もまた前回と同じくここから引き返す事になるか? と思いつつしばらく雨宿りしてたら間もなく小雨になった。勇躍出発! 左手に“萬宜水庫”【04】を眺めながらの歩き。2q程歩いて“元五墳”(Yuen Ng Fan) 手前の三叉路【06】、その横の東屋で小休止。

↓東屋を出て直進すると直ぐに右側に広がる海峡は“深篤門”(Sham Tuk Mun)【08】。貯水池の遥か彼方には我々の行き先、東側二番目のダム堤防が小さく見える【09】、その右側が“花山。この辺りまで来てどうやら雨は止んだよう? 最初のダム“元五墳”ダム堤防の上を歩く【11】、向こうの山は以前登った“大蛇頂”(Tai She Teng)。堤防右下には“Chong Hing Water Sports Centre”と呼ばれる海を塞き止めて人口湖にしたヨット等水上娯楽場【12】。間もなく堤防を渡り終えたところに有る東屋でまた小休止【13】、振り返ると“大枕蓋”(Tai Cham Koi)【14】

↓ 堤防を渡り切って更に平坦な舗装道路は続く、、、これからが本当に長い道のりだッ! 牛チャンの向こうには“シャ−プピ−ク”【17】。綺麗な“萬宜水庫”人口湖は鉱物質の水質とか? でこんなに青く見えるが【18】、高い所から望むと鮮やかな⇒緑色に見える。今まで左手(北側)に見えていた湖がしばらく山に阻まれて見えなくなる。コ−スは緩やかな上り坂、、、途中右手のMHTの標識【19】、この裏手に“大蛇頂”への登山口がある。雨は止んだが今度は暑くなってきた、雨傘転じて日傘となる【20】。この辺りから下り坂になって今度は右側 (南側) の視界が開けてきた。展望台から望む遠くの海は“沙橋頭”(Sha Kiu Tau) 辺りの湾か?【21】 

↓間もなく右手に下る標識【23】“北Y村”(Pak A Viiiage)、“東Y村”(Tung A Village) は“沙橋頭”の近く。コ−スは緩やかな下りが続き、、、又もや左手に現れた真っ青な“萬宜水庫”【25】、この辺りが“岩頭”(Ngam Tau) 。ここから見える二番目、東側のダムはかなり近くに見えるが? 再度右手に見えた湾が今度は“白[月借]灣”(Pak Lap Wan)【27】、“白[月借]村”(Pak Lap Village) へ下る標識傍で小休止【28】。

↓さらに前進して次なる右手の湾は“白[月借]仔”(Pak Lap Tsai)【29】。道は大きく右側に迂回して【30】、、、やっとこさ二番目、東側のメインダム堤防手前に到着【32】、ここまで約9qの歩きだった。このメインダムの右手海側にもう一つ波を防ぐ緩衝堰堤【33】、膨大な数のテトラポット(防波ブロック)が敷き詰められている。ここ堤防の手前には記念碑なども立っていてご親切に日本語の解説も【35】。

↓記念碑の横の階段を登って【36】いよいよ“花山”209mを目指す。先ずは最初の丘まで登ったら左下手に見えてきた有名な“破邊洲”【38】、島を斧で断割ったような奇形! 正面の“花山”全景【39】。鞍部を経由していよいよ急坂登り【41】、、、暑い!、、、苦しい!

↓ふと右手を見下ろすと広大な“萬宜水庫”と手前に先ほど歩いて来たMHT-1-【43】、、、高度が増して左下には“破邊洲”全景が見えてきた【44】、後ろには緩衝堰堤とその右手に広がる素晴らしい海岸線【45】、、、9q歩いた後の急坂登りは辛い! そして暑さがこたえる、、、さらに頂上近くは一部ヤブ漕ぎル−ト【46】、、、そしてやっと着きました、たった209m雑木だらけの頂上、フッ−(汗)! 後ろに広がる美観【47、48】。下山は頂上の雑木を抜けると直ぐに前方西側の視界が広がり、その傍のコブに三角点も【49】

↓観てチョ−ダイ、この素晴らしい景観美観を! “白[月借]灣”には沢山のクル−ザ−【50】、瀬戸内海を思わせる紺碧の海に浮かぶ島々!【51】。しばし景観を楽しんだ後下山開始! しかし前方西側に向かって尾根伝いのル−トは見えるが、左直下の“破邊洲”【52】へは? 凡その見当を付けて山腹のブッシュを掻き分けて進んだら下山ル−トに至った。そのまま急坂を下る【53、54】。そして“破邊洲”の西側の丘の上に降り立った。そこはのどかなお花畑風?

↓しかし前面は切り立った断崖絶壁の真上だった!【57】。ここから左手北側の緩衝堰堤【58】に向かって、、、今度は荒れたガレ道急坂下りが続く【59、60】、、、そして“破邊洲”! 目前に立つこの不思議な垂直にそそり立つ岩壁【61、62】を目の当りにしてギョッ! 誰かが言った『まるで東尋坊!』。この後、道は断崖絶壁の直ぐ横からさらに左に下って行き、谷部のヤブ漕ぎを過ぎて【63】、、、

↓谷部からまた少し登ると【64】、無数のテトラポットが並ぶ緩衝堰堤へ【65】(この写真は前回のもの)、、、山腹の細道は急傾斜の斜面歩き、右真下に浮かぶクル−ザ−を見ながら【66】、岩の斜面を恐々カニの横這いさながらに下る【67、68】、、、緩衝堰堤でパトロ−ル中だったらしい民安隊の助けをかりながら、、、そして遂に最後、防波ブロック脇の小屋の金網を伝って、緩衝堰堤の突端行き止まりに全員無事に降り立ってホッ!【70】。かなりのアドベンチャー(汗)! それにしてもこのテトラポット、防波ブロック【69】は近くで見るとバカでかくて写真にも収まらない! 一個 2.5トンもありそれが全部で7000個程も有るとか? この緩衝堰堤の先から左手に登るとメインダムで“浪茄”へ至る中継ポイント、そこにはいつも数台のタクシ−。元気な仲間が先行してここまでタクシ−を呼んで貰い一路“西貢”へ

↓いつもの海鮮中華店で打ち上げ乾杯、、、いやァ〜ホント、今日は皆さん誠にお疲れ様でした〜!

メインダム手前に有った日本語解説によると、この半島右側(南側)は昔は“糧船灣洲”(Leung Shuen Wan Chau) と呼ばれる島だったとか? そこを西側の“元五墳”ダムと、東側メインダムの二箇所の建設で陸続にし、内側に巨大な人口湖“萬宜水庫”が完成した、って訳!

“破邊洲”はChina Web Site によると永年の地殻変動であんな岩の断面が出来たとか? 興味が有る方はこのWebをお読みください。
詳細が載ってるよ!⇒萬宜水庫東?地質之旅

過去の関連レポ−ト。
[2004年8月1日] 糧船灣洲(Leung Shuen Wan Chau)

『ゆっくりのんびりマイペ−ス!各自自己責任で自由参加のハイキング!』
『“光頭老のハイキング”が≪お好きな人は≫いつでも御参加下さい!』
『ハイキング後の打上げ食事会に参加、不参加は自由ですよ!』 
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