[2004年5月23日] [虫冉]蛇尖 (Nam She Tsim)
≪英名:Sharp Peak≫

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コ−ス=鑽石山-(Bus.96R)-黄石-(Boat)-赤徑(沙頭)-大浪凹-
-シャ−プピ−ク-米粉頂-東灣-大灣-咸田灣-大浪凹-沙頭-
-(Boat)-黄石-(Bus)-西貢-(MiniBus)-MTR.彩虹

参考資料=「西貢及清水灣 郊區地図1998年第六版」
  「香港街道地方指南2001年版」

≪全般概要≫
今日は仲間のリクエストに応えて久しぶりの“シャ−プピ−ク”『 [虫冉]蛇尖 (Nam She Tsim),≪英名:Sharp Peak≫』 登山。1年2ヶ月ぶりだが、今回のコ−スで歩くのは2年3ヶ月ぶりとなる。朝のTV天気予報では一昨日までの小雨模様の予報から一転、快晴で気温24−29度、湿度79%とありがたい天候! 集合場所のMTR“鑽石山”(Diamond Hill) に集まった参加者は計11名。シャ−プピ−クは漢字で[虫冉]蛇尖、難しい名前だが“尖”は岬の先とか尖った箇所を指す意味で、香港の地名では多く使われている。

この山は“西貢東郊野公園”(Sai Kun East Country Park) の中で東北端の半島の真ん中に一際鋭く切っ先を天に向けて立つ468mの山。標高こそ高くはないが、独特の美しい姿とガレ道の険しい登下山道がハイカ−にも大人気の山。先ずは“鑽石山”からダブルデッカ−で“西貢”(Sai Kung) の東の果ての終点、“黄石”(Wong Shek)まで。そこからヤミボ−トに乗って“赤徑”(Chek Keng) 灣の最奥部、“沙頭”(Sha Tau)まで。“シャ−プピ−ク”定番登山ル−トだ。ダラダラ登り道を“大浪凹”(Tai Long Au) の峠へ。“大浪凹”はMHT-2-のコ−ス上で“赤徑灣”と“大浪灣”(Tai Long wan) に挟まれた半島ド真ん中の峠。

これより北に向かって“シャ−プピ−ク”を目指すコ−スに入る。“ [虫冉]蛇尖[土幼]”(Nam She Au) と呼ばれるピ−ク麓まではなだらかな山の中腹歩き、そこからいきなり急勾配ガレ道のピ−クアタックが始まる。一旦“肩”付近まで登ったら尾根へ出るが、今度は岩登りもどきの崖を這い上がって遂に468mの頂上到達! 遠景がホンノ少しガスってはいるが、快晴で素晴らしい景観が待っていた。11名の仲間の殆どが今日初めての“シャ−プピ−ク”到達と周囲の美観に感激! 急峻な崖が切り立つ頂上から眼下のエメラルドグリ−ンの海を見下ろしながらガレ道の恐々下山、小さな丘のアップダウンを数回繰返しながら“米粉頂”(Mai Fan Teng) に至る。そこからもガレ道下りは続き“東灣山”(Tung Wan Shan) 298m の麓から右折して最後は“東灣”(Tung Wan) のビ-チ近くに降り立った。

そこから海岸線沿いに歩いて一旦“大灣”(Tai Wan) の長〜い砂浜歩き、そして“望魚角”(Mong Yue Kok) の岬を横断して“咸田灣”(Ham Tin Wan) の海岸へ。ビ−チの民家の脇をすり抜けて“龍尾頭”(Lung Mei Tau) から“大浪”(Tai Long) の村落を抜けるまでは平坦道。その後、舗装小道のダラダラ坂が“大浪凹”の峠まで続くが、これが疲れた身体にはしんどい登り。やっと出発点の峠、“大浪凹”まで登りついて、さらに“赤徑”の“沙頭”の船着場まで下ってFinish。ト-タル11kmを約5時間強かかって走破。湿度が比較的低く心地よい風も有ったが、何せこの暑さには参りました。再度ボ−トに乗って“黄石”へ、、、バスで“西貢”まで戻って打ち上げのビ−ルを飲む頃は夕方5時半を過ぎていました。
(MHT-2- : Maclehose Trail (麥理浩徑) Stage.2)

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↓“赤徑灣”名物、暴走族ヤミボ−ト! HK$20/人と云うオヤジを口説いてHK$200/11人に値切る。“黄石”からあっと云う間に“沙頭”に到着、埠頭で記念写真。入り江の横を元気に歩き出す一行、そして登り坂。なだらかな木陰の坂道だが既に汗ビッショリになって“大浪凹”の峠へ到着。小休止の後、いよいよ北側の丘を目指して出発! 丘の上では目指すシャ−プピ−クも顔を出した。

↓天に向いたその鋭い切っ先、雄大な脊梁、をバックにショット! [写真No.11]は東側の“大灣”と“望魚角”、その右の海が“咸田灣”。この辺り、山裾の平坦道を進むと徐々に目前に迫り来るシャ−プピ−クの威容! 間もなく“ [虫冉]蛇尖アウ”と呼ばれるピ−ク麓、『警告 (道が険しくて危ないよッ!)』表示の立て札を横目に睨みながらいよいよアタック開始! 先ずは最初の尾根を目指してガレ道登り。

↓その途中、左手に見上げたピ−ク、頑張るオジサン、オバサン達、そして最初の尾根に到着。振り返って見ると先ほど歩いた山麓の道[No.18]。小休止の後、いよいよ今日最大の難所、二番目の尾根までの岩登り! この崖はさすがに両手両足を使わないと登れない! 右手に見えて来た“東灣山”とその手前の下山ガレ道が“東灣”のビ−チまで伸びている。

↓険しい岩登りもやっと終わって二番目の尾根に立つ。[No.22]は“大灣”、“望魚角”と“咸田灣”、[No.23]肩下から真近に見上げたピ−ク、[No.24]帰路の“米粉頂”への山並み、、、更に登って肩まで到達! ここでまた小休止[No.25]。いよいよ最後のアタックだッ! 先ほどではないが同じく険しい崖を登って行く、、、そして遂にシャ−プピ−ク頂上468mに立った! 見下ろすと今登ってきた尾根[No.28]

↓記念写真二発! [No.31、32]は北側の“ [虫冉]蛇尖灣”(Nam Sha Wan) の紺碧の海。しばし周囲の素晴らしい景観を満喫したら下山開始。東側、岩の間の急坂ガレ道を眼下のエメラルドグリ−ンの海を見下ろしながら恐る恐る下って行く。

↓最初の急勾配を下り終えたら山麓のなだらかな下り道、、、オジサン、牛と戯れる[No.37]、、、振り返るとモウ−こんなに下ってきたのか〜! 小さなコブを越え、、、目指す先には[No.39]“米粉頂”。 この辺りから左手を望むと[No.40、41]尾根から山麓を走るル−トが展望できる、“東灣山”の北側だ。次回いずれ歩いてみたいな〜! 右手南側[No.42]はクリアに見えて来た“大浪灣”(“東灣”、“大灣”、“咸田灣”をまとめた全体の海の呼び名デス!) 

↓“米粉頂”から返り見たシャ−プピ−ク。東南の目前には“東灣山”[No.44]。“米粉頂”でまたまた記念写真、シャ−プピ−クをバックに撮ったつもりだったがね? 久々に2ショット[No.46]またもや始まる急坂ガレ道下り。誰かが滑ったが、、、残念! シャッタ−チャンスを逃したッ!

↓“東灣山”の麓手前から右折して、、、まだ続くガレ道下り、いい加減ヒザが痛くなってきた。もう直ぐ“東灣”のビ−チ[No.51]、間もなく全員潅木が生い茂るビ−チ手前に到着。砂浜にはキャンプのテントもちらほら。小川の冷水で涼を取り、滑って擦り剥いた傷の手当て。小休止の後、ビ−チ脇の沢を渡って登り道、、、。

↓ちょっと登った所からコ−スは左手、海岸線に沿った山中腹の道となる。“東灣”の真っ青な海を眺めながらのノンビリ散策が続く。この辺りの海は透き通って限りなく綺麗だな〜! しばらく進んだら左下に断崖が見える辺り、道はコブ山に突き当たる。振り返って“東灣”の海よ、さようなら! コブの右側を迂回して潅木の中の細道の下りとなる。ヤブを抜けたら砂浜に出た“大灣”ビ−チだ。

↓これより“大灣”ビ−チの長〜い砂浜歩き! まだ5月なのに夏の海って感じ! 沖合いに浮かぶ豪華なクル−ザ−で来たのか? 海水浴客も、、、。バックの山は“東灣山”[No.65、66]。長かった砂浜歩きも終わって突き当たり、今度は“望魚角”の岬横断、チョット登ったら岬の上、そこで暑さを凌いで小休止。横断路の下り、大げさにロ−プを伝って楽しみながら下ったら、、、そこは“咸田灣”だった。ここのビ−チは“海の家”も多く、大勢の欧米人たちが三々五々、、、旨そうにビ−ル飲んでるな〜! 民家の裏手からマングロ−ブの小川の横を進む。登ってきたシャ−プピ−ク[No.70]。

↓この標識を真っ直ぐ進む、、、MHT-2-ル−ト途上だ。“大浪”の村落を抜けたら舗装小道の登り坂。疲れた身体にここの登り坂はかなり応える。しばらく登って来たところで視界が開け、右手にシャ−プピ−ク南側稜線。あそこを登ったんだよな〜! そして、、、やっと今朝スタ−トした“大浪凹”の峠に到着。一周してきた訳だ。あとは“沙頭”までの下り坂。

↓朝、登ってきた木陰道を今度は下って行って“赤徑灣”の入り江が見えてきた。もう一息だ! オヤオヤ牛ちゃんが橋を移動中、行儀よろしく人間様とすれ違う。“沙頭”の船着場に着いたら入り江に客待ち風の数艘のボ−トがいるにはいるが、、、こちら桟橋に近寄ろうとしない? さては水上警察? やはりそうだったッ! 結局10人以上も乗れるボ−トだが、3人しか乗れずに“黄石”まで。彼ら地元の人達のアルバイトも違法が多く、時々水上警察のパトロ−ルがあるらしい。“黄石”からバスで“西貢”へ。久しぶりに、ワインにイタリアンフ−ドでの打ち上げでした。

久しぶりのシャ−プピ−クは好天に恵まれ最高の景観を楽しめたが、 、しかしどうもいかん! 先週も感じたが最近はやたら疲れる! 特に“連れ合い”は去年までは遅いながらも元気に歩いていたが、、、。どうやら夫婦とも暑さのせいだけではなく、やっぱり体力が衰えているのだろう。『衰えているんじゃない、今は中弛みだ!』 って云う言い方も有るらしいが? でも何とかしなくちゃ〜、しかし何とかなるかな〜?

過去の関連レポ−ト。
⇒[2003年3月2日] [虫冉]蛇尖(Nam She Tsim)
⇒[2002年2月3日] [虫冉]蛇尖(Sharp Peak)

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