[2004年4月4日] 船灣淡水湖〜鳳凰笏頂、半島往復行
(Plover Cove Reservoir〜Fung Wong Wat Teng)

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コ−ス前半=KCR大埔嘘-(Taxi)-烏蛟騰(新屋下)-九胆租-上苗田−下苗田-
-黄竹涌−紅石門の堰堤-長窩-烏洲塘−鳳凰笏頂〜

コ−ス後半=〜鳳凰笏頂(大嶺まで半島往復)-鹿湖恫下-Ngor Kai Teng-
-虎頭沙-三門山-長牌TUN-伯公咀-白沙頭-大尾督-(Bus)-KCR大埔嘘

参考資料=「新界東北部 郊區地図1999年第五版」
   「香港街道地方指南2001年版」

≪前編概要≫
2002年12月のクリスマスに歩いた新界東北部“船灣郊野公園”(Plover Cove Country Park)の中の“船灣淡水湖”(Plover Cove Reservoir)の一周コ-ス。入り込んだ入り江を塞き止めて造った人造湖は約35年前に出来た湖で、数ある香港の貯水人造湖では最大の広さを誇る。湖の北側は“横嶺”(Wang Leng)と呼ばれる300m前後の嶺々が文字通り横並びに並び、湖東端最奥部近くの“鹿湖恫”(Luk Wu Tung)から今度は南側にUタ-ンして100m前後の低山が細長い帯となって続く。最後その先端は“白沙頭”(Pak Sha Tau)から“大尾督”(Tai Mei Tuk)まで一直線に延びる堤防ダムで繋がって外海と仕切られている。この堤防だけで2kmの長さ。

あの日湖の最も東側奥、“鹿湖恫”の先の“鳳凰笏頂”(Fung Wong Wat Teng)の半島付け根部分まで行ってUタ−ン、湖の南側を廻って帰ったが終着の“大尾督”に着いたのは午後7時で真っ黒! しかし今日は更に足を延ばして初めて“鳳凰笏頂”の半島先端まで行くプランを立てた。前回の経験 (1)湖一周だけで20q+今回は半島往復約7q強、(2)湖北側“横嶺”の尾根伝いコ−スは体力もかなり消耗、(3)夕暮れまでには最後の“白沙頭”のダム堤防に到着したい、、、これらを考慮して今回は湖北側の尾根伝いコ−スはとらず、その麓のコ−スを行く事とする。さらにいつもより集合時間は早めて午前8時、場所も直接タクシ−に乗れるKCR“大埔嘘”(Tai Po Market)とした。とにかく時間との勝負だッ! 事前の連絡でこの様な厳しいコ−ス案内を出したにも関わらず、集合場所には予想以上の21名もの仲間たちが集まった。今日の気温19−23度うす曇り、湿度93%。

“大埔嘘”からタクシ−に分乗して“烏蛟騰”(Wu Kai Tang)の“新屋下”(San Uk Ha)と云う村まで。ここから歩き始め“九胆租”(Kau Tam Tso)〜“上苗田”(Sheung Miu Tin)〜“下苗田”(Ha Miu Tin)と進む。ここまでは地図上でも実線ル−トで普通のハイクコ−ス。“下苗田”を過ぎてしばらく進んだ所からハイクコ−スを外れ右手のヤブだらけの山道に入る。徐々に上り坂、ヤブ道のアップダウンが続き、沢を超えひときわ登り坂が続いて“黄竹涌”(Wong Chuk Chung)と呼ばれる峠の上に出た。

そこから真下に見える“大水湖”(Tai Shui Wu)の入り江に向かって一気に下る。入り江沿いの道から再度荒れたヤブ山道に入り“紅石門”(Hung Shek Mun)と呼ばれる次の入り江の近くに至る。入り江に掛かる堰堤を渡って“長窩”(Cheung Wo)から“烏洲塘”(Wu Chau Tong)を経由して徐々に高度を上げながらヤブ道上りが続く。そしてやっと前回の折り返し地点近くに到着。

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↓タクシ−終着“新屋下”で先ずは記念写真! 午前8時半、これより標識の“三椏村”(Sam A Tsuen)方向に向かって歩き出す。“九胆租”辺り、田園調ののどかな歩きが続く。やがて緊急救助電話がある“吊燈籠”(Tiu Tang Lung)への登山口を通り過して、、、、、

↓道は徐々に林道に変わっていく。“上苗田”の標識を通り過し、昼なお暗き小沢の入り込む小道を進んで行くとやがて“下苗田”。地図ではここから実線ル−トで“船灣淡水湖”の北側“横嶺”(Wang Leng)の尾根へ繋がっている。しかし我々はさらに直進して間もなく、小沢の傍右手に目立たない入口が、、、、、

↓この地点で写真の4人は別行動、我々は右手のヤブ道へと分け入る。地図上点線ル−トで滅多に人も通らないような小徑が続く。小沢あり、竹林あり、岩場あり、そしてまたヤブ道になりル−トは徐々に登り坂。途中地図を確かめたら“馬尿水”(Ma Niu Shui)と云う何とも臭そうな名が付いてる箇所の南側付近らしい。ヤブ道をひときわ登り詰めたらやっと視界が開け“黄竹涌”に到着。真下の湾、入り江は“大水湖”らしい。

↓この峠で綺麗な風景を眺めながら小休止! その後下の入り江に向かって一気に下り始める。下りきったら大きな沢、沢伝いのその後はまたもやヤブ道。そして間もなく河原に至った。どうやらここは“牛頭角”(Ngau Tau Kok)の近くらしい? 河原の隅から再度ヤブ道に分け入る。

↓ヤブ道を行くこと数十分! 左手に時々垣間見える海を眺めながら、、、徐々にヤブは無くなり、、、しばらく進むと木の枝に誰が付けたか?“紅石門”の小札! その傍を下ったら突然前方の視界が開け、小池の脇の舗装路に出た。池の淵を行くとやがて小広場と廃家の跡? こんな所に人が住んでいたのか? 広場を通り抜ける涼しい風を受けながら小休止。やがて一行は“紅石門”の入り江に掛かる堰堤を渡り始める。

↓なるほど、ここの河原は赤い石だから“紅石”か? 堤を渡り切って再度ヤブ道に突入! 今度はかなり荒れた獣道紛いのヤブ道登りがしばらく続く。左手に時折海も見えるが殆どヤブの中の悪路が続く。地図で確かめると、どうやら“長窩”から“烏洲塘”を経由して徐々に高度を上げながら“鳳凰笏頂”の尾根に近づいている模様。間もなく前方に見覚えのある山容がッ! 

↓さらに登って思い出した! 前回この近くの丘まで来てUタ−ンした所だ! 右手の岩山は 地図上の295mの無名山だッ! やっと半島の付け根まで来たところで昼食を摂ることにした。

≪後編に続く≫

【注】写真No.37は仲間撮影のものを借用しました。

下は前回の“船灣淡水湖一周”レポ−トです。
[2002年12月25日]船灣淡水湖一周

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