[2002年12月25日]船灣淡水湖一周
(Plover Cove Reservoir)

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コ−ス=九龍塘-(KCR)-大埔嘘-(Taxi)-大尾督-(Bus)-新娘潭-烏蛟騰-
-横嶺≪馬頭峰-赤馬頭-横嶺Au-大恫-観音恫-紅石門Au-石芽頭-鹿湖恫≫-
-無名ピ-ク-Ngor Kai Teng-虎頭沙-三門山-長牌TUN-伯公咀-白沙頭-
-大尾督-(Taxi)-KCR大埔嘘

参考資料=「新界東北部 郊區地図1999年第五版」
   「香港街道地方指南2001年版」

≪全般概要≫

クリスマスのこの日はこれまでの山歩きでは最長の距離となる船灣淡水湖(Plover Cove Reservoir)の一周コ-スに初挑戦!新界東北部の船灣郊野公園(Plover Cove Country Park)を形成する一帯。入り込んだ湾を塞き止めて造った人造湖は約35年前に出来た湖で、数ある香港の人造湖では最大の広さを誇る。湖の北側は横嶺(Wang Leng)と呼ばれる300m前後の嶺々が文字通り横並びに並び、湖東端最奥部近くの鹿湖恫(Luk Wu Tung)から今度は南側にUタ-ンして100m前後の低山が細長い帯となって続く。最後その先端は白沙頭(Pak Sha Tau)から大尾督(Tai Mei Tuk)まで一直線に延びる堤防ダムで繋がって外海と仕切られている。この堤防だけで2kmの長さ、総歩行距離は約20kmだった。

≪前半≫

参加者9名、天候はうす曇りで気温12度と肌寒い。予定では夕方6時頃つまり暗くなる前には遅くとも舗装道路である堤防ダム近く迄には辿り着きたかったので集合時間を通常より早めに午前8時のKCR九龍塘駅として、更に大埔嘘(Tai Po Market)から登山口がある烏蛟騰(Wu Kai Tang)までも時間節約の為、バスを避けタクシ-で移動とした。ところがタクシ-が大尾督まで来た時、その先が自転車競技のイベントで交通規制され路線バス以外は通れない、とのおまわりさんのお達し!やむを得ず大尾督で新娘潭(Bride's Pool)行きのバスを待つこと約20分。何の為に早起きしてタクシ-まで使ったのかッ!腹の立つこと!結局新娘潭までバスで行ってそこからスタ-トとなった。9時半に新娘潭自然教育徑に入り、以前行った照鏡滝(Mirror Pool)経由で烏蛟騰へ出るコ-スを止めて、初めてではあるが途中からショ-トカットの山越えル-トで新屋村(San Uk Tsuen)経由で烏蛟騰の標識地点まで来た。本来ここまでタクシ-で来る筈だったのにッ!

10時過ぎ頃に烏蛟騰から先ずは最初のピ-ク馬頭峰(Ma Tau Fung)295mを目指す。馬頭峰から後はアップダウンを繰り返すこと5回以上!右手には真下の湖面と後で歩く事になる対岸の嶺々。左手には印洲塘海岸公園(Yan Chau Tong Marine Park)のリアス式海岸と島々を眺めながらの歩きが延々と続く。湖の東側一番奥にある山、鹿湖恫まで小さいコブまで入れると10回ほどの登り降りの繰り返しだった。そこからあわよくばと欲張って考えていた半島突端まで続く鳳凰笏頂(Fung Wong Wat Teng)へ向かおうとしたが途中295mの無名ピ-クを過ぎた辺りから道は荒れてル-ト確定が困難!時刻は既に午後2時!やむを得ずUタ-ンして湖の南側の帰路のコ-スを取る。

↓スタ-トの新娘潭自然教育徑入口。沢を渡り直ぐ左手の細道を登りだす。烏蛟騰へのショ-トカットだが予想以上にヤブ漕ぎだッ!段差が多い荒れ道を一しきり登って降り立った所は新屋村の畑の中だった↓。舗装道に出て本来ここまでタクシ-で来る筈だった烏蛟騰の標識点着。、、、いよいよ最初のピ-ク馬頭峰への本格スタ-ト↓

寒い日だったが登るにつれ汗が噴出してきた!予想したよりコ-スはしっかりしている。↓振り向けば後ろには八仙嶺の仙姑峰(Hsien Ku Fung) !左前方には吊燈籠(Tiu Tang Lung)↓も見える。そして右手湖の↓遥か彼方には帰路になる細い帯状の小山とダム!約30分程で馬頭峰の頂上着。写真撮影後今度は岩だ多い下り道↓

↓急なガレ道を下り次のピ-クを目指す。小さなコブを越え赤馬頭(Chek Ma Tau)のピ-クを過ぎてもアップダウンは続く。3つ目の大きなピ-クにさしかかる迄各自思い思いの小休止!そして登り着いた所が311mの無名ピ-ク、三角点でまた記念写真↓

次なるピ-クは横嶺Au(Wang Leng Au)だッ!右手下の湖を見ながら歩くと我々が徐々に湖の奥に近づいているのが手に取る↓様にわかる。それにしても何回も続く登ったり降ったり!横嶺Auを過ぎて大恫(Tai Tung)に近づく頃左前方↓の視界が広がり印洲塘の海と島々が見えてきた。

↓右手いよいよ間近に迫る湖の最奥部、コ-スは前方のピ-ク観音恫(Kwun Yam Tung)の左手を↓迂回して行く。印洲塘の海に浮かぶ最大の島、往灣洲を遠望しながら前進!紅石門Au(Hung Shek Mun Au)を過ぎた頃、ふと振り返れば迂回した辺り屏風の様な岩肌の絶壁!道は更に小さなアップダウンを繰り返しながら続く。

石芽頭(Shek Nga Tau)を越えていよいよ前半最後のピ-ク鹿湖恫(Luk Wu Tang)が近づいてきた。鹿湖恫の頂から↓は帰路のコ-スも見える。しかし我々は更に前進して295mの無名ピ-クに到達!絶景かなッ!前には印洲塘の↓海と島々。後ろには帰り着けるだろうか?と思うほど遥か彼方まで続く湖の南側の尾根が↓見えている。
曇り空ながら素晴らしい景観を満喫しつつ軽い昼食と記念撮影、、、風が冷たい↓

無名ピ-クから↓険しい岩道を下って今度は中腹の歩き!徐々にコ-スが怪しくなってきた。一旦谷まで下りて再度峠まで登ったが獣道状態でどうもハッキリしない。半島突端まで続く鳳凰笏頂へのル-トはかすかに尾根伝いに見えるが??地図の読解力に鋭い我が先発隊長の判断と、時刻ももう午後2時を廻っているし帰路の時間を考えるとこの辺が限度!と云うことでこの峠を最後の到達地点として↓記念撮影


≪後半≫

鹿湖恫の南側、草ぼうぼうの道を迂回してNgor Kai Tengの頂上から今度は急傾斜のガレ道下り、往路に眺めた湖南側も小さいながらアップダウンが数回も続くコ-スで細長い尾根道が延々と続く。今度は往きとは逆に右手に湖面、左手は赤門(Chek Mun)海峡、中間地点の三門山(Sam Mun Shan)辺りまで来た頃には遥か彼方に馬鞍山(Ma On Shan)も見えてきた。最後のピ-ク長牌TUN(Cheung Pai Tun)125mまで来た頃は夕闇が迫る直前!伯公咀(Pak Kung Tsui)の小さな堤に降り立ってやっと待望の舗装道路着、この時すでに夕方6時。かなり薄暗くなってきた。道を急いだが堤防入口の白沙頭に着いた時は真っ黒!暗い事を幸い?あっちこっちでアベックがいちゃついているのを横目に見ながら、我々は直線2kmの堤防を疲れた足を引きずりながらひたすら急ぐ。やっとこさ終点の大尾督に到着したのが7時10分前だった。バスには見向きもせずにタクシ-でKCR大埔嘘へ。完走祝いとクリスマス祝いを兼ねた打上げは尖沙咀(Tsim Sha Tsui)で派手に日本食でした。フッ−疲れたッ!!

最後の峠から一旦、元来た無名ピ-クの南側真下辺りに向かう。ピ-ク下の中腹を巻いて行くル-トは背丈ほどもある草木でジャングル状態の個所もあったが何とか歩行可能!そしてジャングルが切れた所で↓三叉路に出た。ここが来る途中に鹿湖恫の頂から見えた湖の南側への帰路のコ-スだ。帰路最初のピ-クNgor Kai Tengへ向かう。       、、、、、既に湖の最奥部から南側寄り、尾根伝いの道が見える↓

Ngor Kai Tengから↓急直下のガレ道下り!その後は数個のコブ山を登っては降り、下っては登り、と尾根伝いの道が延々と続く。虎頭沙-三門山近くまで来た頃、、、
   、、、、、左手に赤門海峡を行き交う船!遠望は馬鞍山の雄姿!↓

夕日に向かって全員黙々と歩いて行く。三門山を過ぎた頃、左手真下に入り江が見えてきた。地図を↓見るとどうやら老虎笏(Lo Wu Wai)と呼ばれる入り江。前方に最後のピ-ク長牌TUNも見えてきた。もうアップダウンはいやだッ!と誰も口には出さないが思っているはず!最後の力を振絞って?125mの頂上着。またまた↓記念写真!

コ-スは長牌TUNから左向きほぼ直角に曲がり下っている。そこからいよいよ伯公咀の小ダムの舗装道に出るか?と期待してたらギクッ!まだ有ったぞ!最後のコブ山↓コブの頂きから↓振り返って歩いて来た道を眺め、遂に真下の小ダムの舗装道へ向かって下山。既に夕闇が迫っていた↓。メインダムの白沙頭まで急いだが、堤防入口で最後の記念写真を撮る頃は真っ黒な暗闇!直線2kmの堤防上を歩いて、↓終点の大尾督に全員無事到着!全行程約20km、9時間の"長征"でしたッ!!

完走打上げ兼クリスマス祝いは尖沙咀の日本食店!!冷え切った身体の為に先ずは一杯!い〜え熱燗酒ではなくウドンでした。ハイッ!!今日の歩きに参加出来なかった二人の仲間も駈けつけ、そして、勿論ビ-ルに熱燗焼酎!後はいつもと同じ!

今回初めて歩いた船灣淡水湖一周コ-スはもともと今年5月19日の"吊燈籠"登山時に見えた横嶺の雄大な山並みに魅せられて、いずれ必ずやッ!と暖めていたプランだった。また八仙嶺周辺を歩く時に毎回眺めていた直線2kmのダム堤防歩きもしかり!この度完走できて2002年の山歩きではほぼ最後を飾るに相応しい最も充実した歩きでしたッ!!

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