[2004年3月28日] 狗牙嶺
(Kau Nga Ling)

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コ−ス=中環-(6號埠頭Ferry)-梅窩-(Bus)-石壁郊遊地点-
-貝納奇小徑-中狗牙嶺-狗牙嶺-閻王壁-昴坪高原-
-昴坪-(Bus)-梅窩-(Ferry)-中環

参考資料=「大嶼山 郊區地図2000年第三版」
      「香港街道地方指南2001年版」

≪全般概要≫
今日は初めての山に挑戦! “狗牙嶺”(Kau Nga Ling)539mだッ! 恐らく全香港中最大の難所で♂は○○○○が縮み上がると云われるほどの険しい岩山。“狗牙嶺”はランタウ島の中西部“南大嶼郊野公園”(Lantau South Country Park)の中、香港第二の標高を誇る霊峰“鳳凰山”(Lantau Peak)の南側尾根に連なる峰で、その名の如く“犬のキバ”の様に鋭い壁稜が天に向かって突っ立っている。参加者は事前の案内で険しい登りになりますよ! と書いてたにも関わらず新人一人を加えて18名の大人数。さらに先々週初参加したワンちゃん二匹が今日二回目の参加!

天気は今にも雨が降り出しそうな濃い曇天、気温19−20度、湿度91%。“中環”(Central)から高速フェリ−で“梅窩”(Mui Wo)へ。30分弱で“梅窩”へ着いた後は波止場前のバスタ−ミナルから“昴坪”(Ngong Ping)行きのバスで約30分、途中“石壁水塘”(Shek Pik Reservoir)のダム堤防手前で下車。そこからバス通りをちょっと戻り、左手の“石壁郊遊地點”(Shek Pik Picnic Area)の公園に入る。

この公園が今日のスタ−ト地点だ。林道の登り道を行くと急な階段登りが待っている。階段を上り切ったら“貝納奇小徑”と呼ばれる森の中の小道、 “狗牙嶺”の麓の山間を曲りくねりながら最後は“昴坪高原”(Ngong Ping Plateau)まで平道が延々と6km近くも続く。階段を上り切った地点から約10分間程この“貝納奇小徑”を歩いたら右手の草むらに布切れの目印! ここが今日目指す“狗牙嶺”の入口だ。ここで一行18名は二班に別れる。7名+ワンちゃん二匹はそのままこの小道を行く、そして残った11名(男7名、女4名)で“狗牙嶺”へのアタック開始!

先ずはヤブの中に分け入るが、直ぐに視界が開けて急坂のガレ道登りが始まる。かなり苦しい登りが続き最初のピ−ク“中狗牙嶺”428mの三角点に到達。ここまでは良かったが問題はその後、、、高度が増すに連れ濃いガスで視界が悪い中の登り坂が続いた後、険しい岩登りが待っていた。両手両足で這いつくばってやっと尾根に着いたと思ったら、又もや目前のガスの中にボッ−と浮かぶ次の岩山! 幸か不幸か濃霧で周囲の切り立った断崖絶壁もさほど見えず、ただただ必死に岩に取り付くこと三回。

“狗牙嶺”539mのピ−クらしい? ところを越えた後、しばらく進んで大岩の後ろから沢のような所を越えて稜線の上に出る。ここから間違って左手、もう一本北側の“貝納奇小徑”へ下る地図上点線ル−トに入ったが、直ぐにコ−ス間違いに気付いて後戻り、今度は稜線から右手に向かって進むと又もや急激な岩登り、やっと最後? の岩をクリアしたら間もなく見覚えのある赤い危険表示板、前回2003年10月12日の“ランタウピ−ク”下山時に“狗牙嶺”下りをトライしようとここまで来たが、雨上がりで危険だった為中止した地点だ。

そして標高800mのLTT-3-に合流! 遂に永年の目的は達したッ! あとは“天梯”とよばれる急傾斜、高段差の石段を一気に下って“昴坪高原”へ。そして茶園を横切り“天壇大佛”や“寶蓮禅寺”(Po Lin Monastery)がある広場に着いてFinish、僅か5q強の歩き! そこで先に到着していた“分隊”と合流、バスで“梅窩”へ。いつもの海鮮屋で最後の打ち上げ! 何回かヒヤリとしたが大満足のハイキング、否“山登り”でした。
(LTT-3-:鳳凰徑 Lantau Trail Stage.3)

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↓“石壁水塘”ダム手前のバス停から見た“鳳凰山”と、その右手の“狗牙嶺”。今日はどちらも濃いガスの中。バス停からちょっと戻った“石壁郊遊地”の公園で出発前の記念写真! ワンちゃんを先頭に階段登りからスタ−ト。そして登り切ったらそこが“貝納奇小徑”

↓快適な落ち葉の“貝納奇小徑”を行く事ほぼ10分、右手のヤブ中の小枝に目印の赤布! これが聞いてた“狗牙嶺”への登山口だッ! ここでワンちゃんや仲間7人はそのまま小徑を歩き“昴坪高原”でおち合う事にして残った11名で“狗牙嶺”を目指す。ヤブを潜り登って行くともう遥か下の方に“石壁水塘”。

↓岩の間の潅木を縫って登る一行! 傾斜が徐々にきつくなりル−トも荒れたガレ道が続く。最初のピ−クまで一直線に延びるル−ト、これがバス停からかすかに見えた道らしい。そして頂上、ここが428mの“中狗牙嶺”かッ! 三角点もある。小休止のあと前進! 尾根伝いのアップダウンが続く。

↓この辺りから山容が険しさを増してきたのが解る。左手下方には“分隊”が歩いてる筈の“貝納奇小徑”とその向こうの“石壁水塘”。岩だらけの小ピ−クを登る一行、振り返れば先ほどの“中狗牙嶺”から小ピ−クが一つ、二つと、、、、、アップダウンの繰り返しが続く。

↓濃霧ガスが急に増えてきた! 視界も狭くなってきた。幾つか目のピ−クを登って小休止。ここからが最大の難所の始まりッ! 目の前の岩壁に取り付く面々、両サイドはかなり切り立った崖の様だが幸か不幸か視界が利かない。両手両足を使っての這い登りッ! 『お−いッ、もっと車間距離いや人間距離を措かないと危ないよ〜!』と下から声かける。上が滑り落ちたら玉突き墜落だッ! 

↓一つクリアしたら又もや、って感じで三回ほどこんな岩這い登りが続く。後で解ったがどうやらこの辺りが“狗牙嶺”539m付近らしい。小休止、疲れ顔の面々。次なるコ−スは? 今度は大岩の横をヘバリ付きながら小さな沢の跡のような箇所を越して目前の稜線まで。この稜線上からコ−スを左(西側)に下ったがこれは間違っていた。濃霧の中、地図とコンパスで再確認! 直ぐに元の稜線上まで戻り今度は右(北側)へ向かって霧中行進!

↓間もなく、、、地図と現在地が間違いなければこれが最後のピ−クの筈だッ! と思いながら必死で登り切ったら見覚えのある赤い危険表示板。フッ−! ここまで来て内心ホッとした。直ぐに勝手知ったるLTT-3-に合流。“鳳凰山”からの下山コ−スで“閻王壁”の近くだ。しばらくヘタリ込み温かいコ−ヒ−を飲む! 記念写真を撮ってから天にも届く梯子、“天梯”の高段差石段を下る。

↓1000段以上の長〜い石段下りでヒザをガクガクさせながら、、、遂にゴ−ルイン! “昴坪高原”のLTT-3-終点ゲ−トを潜る。しばしヒザを休ませてから“天壇大佛”へ。“寶蓮禅寺”の広場鳥居前で“分隊”と合流、集合写真! この後バスで“梅窩”へ。いつもの海鮮屋で最後の打ち上げ! 海沿いの店、寒い夕刻、ビ−ルよりも紹興酒だッ! と熱燗を飲みながら今日のスリルあった山登りの話題で盛り上がる。

↓今、考えるとあれだけの濃霧の中、身体は濡れたものの、不思議にル−トも岩肌も濡れてなかったのが幸い! 皆滑る事もなく全員無事故で下山出来てメデタシ、メデタシ、でした。

今日ばかりはスリル満点の山行きだったッ! 噂には聞いていたものの、あれほどの岩登りが待っていたとは? 残念だったのは悪天候で景観を楽しめなかった事だが、逆に濃いガスで周囲の視界が利かず高度感を感じなかったのが幸い! もし好天で切り立つ断崖を見たら噂どうり○○○○は縮み上がり、チビっちゃったかもねッ? しかしこのル−トは間違っても下りはヤバいコ−ス。あれだけ這いつくばってしか登れなかった岩壁を、下ることは生半可では出来ないだろう。しかし今度はいつか好天の時に再度登ってみたいような、、、???
【注】写真No.15、22、27、38、は仲間撮影のものを借用しました。
下は以前の関連レポ−トです。
[2003年10月12日] 鳳凰山(Lantau Peak)
[2003年8月24日]昴坪〜貝納奇小徑

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