行くところがパターン化すると、書くネタがないねぇ。

知人の結婚披露宴で料理を出したところがここ。料理から察するに、フレンチらしい。だいたいに披露宴の料理は高いくせにロクなものが出て来ないと相場が決まっているので、まるで期待してなかったのだが、ここのは凄い。とにかくうまいのだ。そのうまさたるやハンパじゃない。披露宴料理の常識を覆すうまさだ。

うまいだけじゃない。披露宴がどんなものであるかをしっかり理解しているようで、「熱い」ことを要求する料理がない。披露宴は人数多いし、食えないタイミングがあったりするので、たいてい冷めたものを食わねばならい。いい加減なところだと、肉はステーキなんかを出すのであるが、たいていこれは冷えていてマズい。ところが、今回はローストビーフに近い料理にしていた。これなら冷えていても平気だ。こういった心配りもなかなかだ。

それもそのはずで、ホワイトハウスにも招聘され、フランスから料理を習いに来るような、そんなシェフが料理をしていたのだった。単なる評判倒れではなく、ちゃんと実力もそれに似合っている。これもまた凄いことだ。

日本青年館なんてのは、別にどってことのない会館で、青年団等からの寄付で作られたものらしい。結婚式場もあるのだが(ってそこに行ったのだが)、音響も照明も貧弱で、はっきり言えばとてもショボいところである。そんなところにこんな凄い料理を出す店があるとは驚きである。